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2024

対抗戦/立教大学戦展望記

関東大学対抗戦(対抗戦)開幕から三連勝と勢いに乗る早大。前節の日体大戦では、最後まで集中を切らすことなく圧倒し、攻撃力の高さをみせた。次節の立大戦が終わればいよいよ対抗戦折り返しを迎え、帝京大、慶大、明大など、強豪との試合が続く。ここで確実な一勝を手にし、さらなる弾みをつけることができるか。

モールで押し切るFW陣

第3節日体大との一戦では、開始5分、敵陣ゴール前5メートルでのラインアウトからモールを形成するとフッカー佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が飛び出し先制トライを決めた。このトライを皮切りにBK陣が次々とトライを重ね、31-0と大きくリードして前半終了。

勢いは衰えることなく後半3分にも、WTB槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)がビッグゲインを見せ、最後は本試合POMに輝いたNO8村田陣悟(スポ3=京都成章)がインゴールに持ち込む。

さらに22分にはFB小泉怜史(文構4=東京・早実)が50:22キックを決め、敵陣でのチャンスを生む。ディフェンスのギャップを見逃さなかったSO吉村紘(スポ4=東福岡)がトライを挙げ、さらに点差を広げていく。

その後も集中は切れることなく、試合終了まで早大リードの試合運びとなった。後半出場組の奮闘もあり、日体大を突き放し、16トライを奪った早大は102-0で完封勝利を収めた。

後半出場し見事なランを見せたCTB久富

次戦で戦う相手、立大は前節の明大戦で、明大FWのセットプレーでの強さに苦しめられた。しかし、立大はボールを持てば相手インゴール前までテンポのいいアタックで攻め込み、後半戦ではスクラムでペナルティーも奪ってみせた。明大の粘り強いディフェンス、自身の重なるミスにより得点こそならなかったものの、貪欲さの光る立大は、決して油断ならない相手だ。

主将の相良昌彦(社4=東京・早実)を欠きながらも相手を終始圧倒し、完封した前節の試合。個々のスキルにさらに磨きをかけ、誰が出場しても勝ち切る高いスタンダードを見せた。本試合は、新潟市陸上競技場での開催となる。メンバーに大きな変更は見られないが、リザーブメンバーに選出された平田楓太(スポ4=福岡・東筑)や山下一吹(教1=東京・早実)は今季対抗戦初赤黒となる。後半戦へと勢いを増し、決定力を高める早大。さらなる早大フィフティーンの躍動に要注目だ。

文=高松寛之 写真=坂田真彩(早稲田スポーツ新聞会)