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2023

相撲部との合同練習(最終回)

2月から行っていた相撲部との合同練習は、先日最終回を迎えました。

初回と比べてどのような変化があったのか、そしてお互いに与えた影響はどのようなものだったのか、両部から感想をもらいました。

<相撲部主務 土屋和也さんコメント>

最終回では、四股・腰割り・すり足・おもりを持ったすり足・いっちょ押し・ぶつかり稽古・てっぽう・ぶつかり稽古・柔軟といった内容の練習を行いました。

初回の練習の時点では、足を開き腰を割って低い姿勢を取るという動きに慣れておらず、動きがまとまっていない印象がありました。しかし、回数を重ねていくうちに上半身と下半身の連動と、体幹部の力の入れ方ができていきました。

特にぶつかり稽古では、ラグビーのタックルとは相手と1対1で当たるという点では似ていますが、「すり足、両手と頭の3点で押す、相手の胸に当てる」というぶつかり稽古の動きは相撲独特であり、ラグビーでは行わない動きであったと思います。

しかし、徐々に相撲の動きになり、下半身で相手を上方向に押し上げるような動きができるようになっていきました。

ラグビー部のチームの雰囲気に、相撲部との違いを感じました。ラグビーは、集団でひとつのボールを追い、チームで動く競技だと思っています。それぞれ専門のポジションがある中でいかにチームの集団の一部として、動くかが重要視されているでしょう。

その中で、スクラムを複数人で組む、1対1で相手にタックルする、などの複雑な動きが必要であり、チーム内での戦術に対する共通認識や意思疎通が非常に重要になると考えます。

一方で、相撲は団体戦はあれど、常に1対1での戦いであるため、チーム内の共通の戦術などは特にありません。常に相手との戦いであるため、基本的にチームで動きますが個人の相撲スタイルによって行う練習は様々です。

ラグビー部と相撲部を比較すると、ラグビー部にはチーム力を感じました。練習終わりのハイタッチや練習中の声出しなど、チームで勝つという姿勢が部内でも共有されていて、いい雰囲気で練習を終えることができました。

相撲部でもチーム力の大切さをラグビー部の皆さんから学び、意識して練習に取り組みたいと思いました。

ラグビー蹴球部側の感想もご紹介します。

<藤井将吾(4年)>

相撲の練習を通して、股関節の柔軟性や下半身の使い方を特に強化することができました。スクラムやモールといった、FWには欠かせないセットプレーにおいて必要な要素であり、相撲部での稽古を通してより意識的にトレーニングすることができました。

FWの選手が稽古に参加させていただいたため、特にスクラムにおいて相撲の練習が活きていると感じます。股関節の柔軟性や下半身の使い方が身につき、力の伝え方が大きく変わりました。

相撲は1対1の勝負になるため、いかに自分に厳しくなれるかというメンタルの部分でとても刺激を受けました。稽古の中でも姿勢や土俵際へのこだわりを感じる場面があり、見習うべき点だと感じました。稽古を通して学んだ身体の使い方や競技に取り組む姿勢を、今後に活かしたいと思います。

必ず日本一という結果で恩返しします。

<池田裕哉(3年)>

相撲部との合同練習を通して、股関節の柔軟性や一瞬に力を発揮するという瞬発力が特に強化できたと思います。

相撲の出稽古の際に、一度につき100回ほど四股を踏みました。そのおかげで股関節が柔らかくなり、スクラムの姿勢が取りやすくなりました。

相撲部の方々と交流させていただき、ラグビー蹴球部との違いを多く感じました。特に相撲部の方々は柔軟性や下半身の強さが長けているというのを、合同練習をさせていただく中で強く感じました。

<真田稜大(2年)>

相撲部との合同練習では今まで使ったことのない筋肉を鍛えることができたので、股関節の入れ方など様々な体の動かし方を学ぶことができました。これを継続することが、今後のスクラムなどの強化につながると思います。

相撲部のみなさんは自分たちで練習メニューを考えています。楽をしようとすればできる環境ですが、自ら、そしてお互いを律して厳しい姿勢で練習に取り組んでいます。いかに自分で自分を高めていけるか。そこが自分の課題だと思っているので、その姿勢を見習いたいと考えています。

今回の合同練習を通して、体育各部に所属するという共通点のもと、お互いを高め合える仲間ができたことでしょう。相撲部の皆様、改めてありがとうございました。

文・写真:ラグビー蹴球部広報チーム
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