早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

WASEDA FIRST

2023

高麗大学との国際交流

コロナの影響で4年ぶりに開催された、高麗大学との国際交流試合。現部員にとっては、入部して初めての国際交流の機会となりました。

ペナント交換をする伊藤主将・キム主将

異なる言語、文化を持つ学生との交流は、非常に刺激的で、新鮮な時間となりました。

ラグビーの試合では、日本の大学ラグビーとはまた少し違った雰囲気を肌で感じたようです。高麗大学は昨シーズン、韓国の大学ラグビーでは負けなしだったという常勝チーム。終始激しいプレーが多く、高麗大学の選手達から個々のパワーの強さが見られました。

はじめのうちは選手たちに若干の緊張が見えたものの、試合後は、試合中の様子とは打って変わって、笑顔で握手を交わし、お互いを讃え合う姿が印象的でした。国境を超えた絆が構築される瞬間が垣間見えました。

試合直後の様子

初めての国際試合を終えた早稲田の選手たちに感想を聞いてみました!

伊藤大祐主将

試合はもちろん良い経験となりましたが、その後のアフターマッチファンクションなどを通じて、高麗大学の選手たちと友達になれたことはとてもよかったと思います。国籍は違えど、同じ年齢のみんなからは、ラグビーに対する姿勢に通ずるものを感じ、楽しい時間を過ごせました。今後、お互いに大学ラグビーのリーダーとして成長できていけたらいいなと思います。

春シーズン初の15人制試合となりましたが、出場選手全員が、早稲田のラグビーに真剣に向き合っていたと感じました。今回の高麗大学との試合を経て、得た経験を必ず活かし、自分たちのやりたいことにチャレンジしつつ、勝ちに拘りたいと思います。

岡﨑颯馬副将

高麗大学とのラグビー交流を経て、すごくいい経験ができたと共に、改めてラグビーのよさを実感しました。今までのコロナ禍ではなかった、外国のチームとの新たな交流が経験でき、このような国際交流がさらに深まっていけばいいなと感じています。高麗大の選手たちは、個人のフィジカルが強く、FWのセットプレーに自信を持っているように映りました。また、グラウンド外ではすごく明るくフレンドリーで、気さくにコミュニケーションを取ってくれました。

春シーズン初戦となりましたが、チームが目指すテーマに個人個人、コミットできていると感じています。ただ、チーム力はまだまだ足りていないのが現状です。これから試合を重ねていく中で試行錯誤しながら、よりよいチームを作ることが必要です。今回の試合では全員がコミュニケーションをしっかり取りながらプレーできていたと思います。しかし、80分間通して同じクオリティを維持できず、プレーに波があったことも課題として挙げられると感じました。試合の入りから試合終了まで目の前のプレーに全力で取り組むことを心がけ、チーム全員で戦っていきたいです。

永嶋仁副将

国内の大学と試合する時と気持ちは変わらず、絶対に勝つという気持ちで臨みました。試合後にFWで行った合同ユニットでは、スクラム練習など、普段は相手校とできない多くの経験をすることができました。試合、また試合後の合同練習を通して、高麗大学の選手たちには、日本人プレーヤーとは違ったフィジカルの強さを感じました。

チームとしての初戦、早稲田のスタンダードを示さないといけない試合でした。しかし、まだまだ改善する場所は多いと感じています。その中でも、気持ちが前面に出たプレーが多かったことは、チームに勢いがつき、よかったと思います。全試合で勝つために、自分含めこれから更に成長していかないといけません。気持ちを切り替え、まずは2週間後の東海大戦をターゲットに、チャレンジしていきたいと思います。

細矢聖樹選手

今回の試合で、普段できないような経験ができ、お互い足りない部分がよく見えた交流試合になったと思います。また、歴史ある交流戦に出場できたことをうれしく思います。高麗大学の選手たちからは、セットプレーや、ひとりひとりのコンタクトがとても強いという印象を持ちました。

大差で勝利できたことはチームを勢いづける点で、とてもよかったと思います。修正すべき点も多く見つかりましたが、今までやってきたことが発揮できていた場面も多かったため、この試合を経て、チーム全体がよい雰囲気になっていると思います。今回の課題をしっかり修正し、1試合1試合成長していきたいと思います。

山口湧太郎選手

今回の高麗大学との国際交流試合という、早稲田大学にとっても特別な試合に出場する機会をもらえたことをうれしく思います。試合後に高麗大学の選手たちとコミュニケーションを取る中で、プレー中とはイメージが変わり、自分たちと変わらない同じ大学生だという印象を持ちました。

今年の代になって初の対外試合でしたが、ミスを恐れずにチャレンジできていたので、チームとしてよい雰囲気だと思います。今回の試合で出た反省点を活かして、これからの春シーズンの試合に臨みたいと思います。

髙栁壮史選手

国際交流試合は自分としても初めての経験であり、非常に緊張しました。また、赤黒のジャージを着ての試合は初めてだったので、より一層気が引き締まる思いで臨みました。韓国の学生たちはとてもフレンドリーで、試合後は日本語で話しかけてくれました。

自分のテーマ、チームのテーマをやり切るために、お互いがプレー中に要求しあって、よい雰囲気で試合ができていたと思います。高麗戦を経て自分の力不足を痛感したので、これからは赤黒を着てチームを勝たせることができる選手になるために、日々努力していきます。

また、高麗大学の選手たちにも感想をお聞きしました!

キム・チャンジュ主将

今回の試合は完敗でした。しかし、結果はそれほど重要ではないと思っています。両校のラグビー、同世代の関係性が発展する試合になり、勝敗以上の学びがありました。早稲田は、新体制になって、今日が初めての試合だと聞きましたが、初めてとは思えないほど、素晴らしいチームでした。高麗側も、もっと頑張っていかなければならないと感じました。試合後の合同練習も、自分たちにとってよい学びの機会になりました。来年、韓国に来てくださった時には(※来年は早稲田大学が高麗大学に「行く」年の予定)、もっと発展した高麗大学になっていると思います。来年も、是非宜しくお願いします。

フードン選手

今回の交流試合は自分たちにとって、非常にいい経験でした。この4年間はコロナのせいで開催ができていなかったけど、こういう機会がもっと活発に行われるといいなと思います。とても楽しかったです。早稲田の選手たちはとにかくスピードがあり、特にFWの選手たちの動きが速かった印象がありました。高麗の選手たちはどちらかというとパワーが強いですが、早稲田の選手たちはスピードが圧倒的でした。また何かの機会で、みんなと交流できればうれしいです。

オーシンギュン選手

試合が始まる前までは、高麗も早稲田もラグビーのレベルは同じくらいだと思っていましたが、実際にプレーしてみて、早稲田のレベルの高さを痛感しました。高麗の選手たちは、試合の後半になり疲れてくると動きが遅くなる傾向があります。しかし、早稲田の選手たちは、最初から最後までスピードが変わらないうえに、チームワークも強くて、素晴らしいチームだと感じました。日本の学生と日本で試合ができて、とても楽しかったです。

試合後には、弊部員と高麗大学の選手たちによるアフターマッチファンクションが実施されました。ラグビー中とは全く違い、朗らかな雰囲気でした。言語の壁はありましたが、英語とジェスチャーで交流を図る選手達の姿が印象的でした。

アフターマッチファンクションの様子

最後に大田尾監督から、感想をいただきました。

大田尾監督

まず、国際交流が再開されて、非常にうれしいという想いが強いです。高麗大学の皆さん、本当にありがとうございました。

そして今試合が、2023シーズン、15人制の初戦ということで、すべてにおいて勉強の場となりました。試合の結果を見ても、非常によい初戦を迎えることができたと思います。高麗大学の選手たちは、身体が強く、瞬発力もあり、いい選手が沢山いると感じました。その点で、早稲田の学生には学びが多かったのではないかと思います。今日の貴重な経験を、今後どのように活かすかが大事になってくると思います。高麗大学との試合を経験した選手たちが、これからどのような成長をみせてくれるか、楽しみです。

また、イ・グァンムン監督とは、社会人時代に日本でプレーしていました。日本という地でラグビー選手としてプレーしていた私たちが、それぞれ大学の監督になって、本日再会できたことに縁を感じています。お互いの国で、大学ラグビーをリードし、発展に寄与していく立場となれるよう、引き続き切磋琢磨できればと思います。

次年度もまた交流試合が開催される予定で、来年は早稲田が高麗大学に行くことになるかと思います。韓国の文化に触れることができるのも今から楽しみです。

今回は、ありがとうございました。

どの学生の感想からも伺えるように、今回の高麗大学との国際交流試合は、チームにとっても、選手ひとりひとりにとっても、非常に大切な時間となりました。今回の試合を通して感じたこと、試合外の時間での気付きを、今シーズンに存分に活かしていきたいと思います。

また一段と成長した姿で、春シーズン公式戦初戦の東海大学戦に臨めるよう、日々懸命に練習に励みます!

試合後の集合写真