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Beat Up

2024

菅平日記/Day11

本日は春のリベンジに燃えるA・Bの帝京大学戦が行われました。

<vs帝京大学Aメンバー>

A戦は開始早々、3年池本の先制トライで早稲田が流れをつかみました。その勢いで前半は早稲田がゲームを支配する展開になったものの、その後は帝京大学に点を奪われシーソーゲームに。結果は、ワントライ・ワンゴール差で惜しくも敗戦となりました。

<vs帝京大学B戦メンバー>

B戦は前半に先制トライを奪うも、その後は反則が重なってしまいました。ワントライ・ワンゴール差で試合を折り返すと、後半はチーム全体で声を出し終盤に追い上げを見せました。試合終了間際もボールをつないでアタックを継続しトライを奪いますが、惜しくも2点差でノーサイドとなりました。

昨日、今日続いた帝京大学戦。勝利したのはCチームのみですが、春からの成長が感じられた一戦でありました。監督・コーチ陣に、今試合のレビューと今後のチームの展望をお聞きしました。

大田尾監督

去年からチームとして大きな課題であったスクラム。昨年はスキルコーチとしてチームに貢献してくれた仲谷が今年はフルタイムでコーチングにあたってくれており、今年の春は徹底的にスクラムの強化に努めてきた。その強化してきたスクラムを試せる絶好の場として8月の帝京大学戦を捉えており、どこまで闘えるのか楽しみにしていた。

今日の帝京大学A戦。選手たちがスクラムに真剣に向き合い、本気で変えようとチーム全体で作り上げてきた成果が見られた。非常に大きな収穫だったと感じる。

改善すべき点、まだまだ足りていない部分はあるが、とにかく今は、対抗戦シーズンが始まってからどれだけ成長できるか、そのパーツを磨いている時期。手応えがあった試合ではあるが、忘れてはならないのが、自分たちのラグビーをフィールド上で体現すること。ゲーム内で早稲田がどういう駆け引きをしていくべきか、それがここから先フォーカスして取り組むポイントだ。

今日の試合後、負けた悔し涙を流す選手が多く見受けられた。その姿から、全員に帝京大学戦に懸ける強い思いがあったのは確かだと感じた。しかしどのような形であれ、負けは負け。一戦一戦勝利にこだわる集団であってほしい。今日の結果を受け止め、明日からまたどれだけ成長を見せてくれるか、期待している。

仲谷コーチ

昨シーズン、そして今年の春の試合と帝京大学の圧倒的な強さに苦しんできた中で、あの悔しさを糧にトレーニングを積んできて、やっと対等に戦える状況まで用意ができた実感があった。同じ土俵で勝負できる状況になったいま目指すのは、ゲームで終始早稲田が支配すること。

今までは勝負にならなかったスクラムが、勝負できるところまで持ってこられた。ここからは、相手を圧倒し、支配するスクラムをするには何が必要か、この課題を乗り越える必要がある。今試合を通して、日々積み上げてきたトレーニングは間違っていなかったことを感じた。ここからの成長にまた力を入れていきたい。

帝京大学というビックゲームを終えたが、試合後の選手たちの姿からは、やはり敗戦の悔しさが感じられた。まだまだ続く試合の中で、一戦一戦勝ちにこだわり、早稲田らしいラグビーを体現していく。

田邊コーチ

早稲田ラグビーに携わってすぐのタイミングで春の帝京大学戦があった。全カテゴリー敗北という結果に終わったが、試合後のチームの雰囲気を見ていて、本当に勝ちたいと思っているのか、負けて本当に悔しいのか、残念ながらチームからはそのような印象を受けた。その時から、この夏合宿の帝京大学戦に、全員が本気で勝ちたいと思って臨むようになることがひとつの目標となった。

結果としてはC戦のみ早稲田の勝利。勝ったCカテゴリーの選手たちは本気でうれしかっただろうし、負けた他カテゴリーの選手たちは本気で悔しかっただろう。勝ち負けに関係なく、全員の成長を感じた。

しかしながら負けは悔しい。本気で悔しがってる選手たちの姿を見て、自分もさらに悔しくなった。この悔しさを感じたのが、最後の大学選手権という場ではなくてよかったと強く思った。選手たちからは可能性、伸びしろを感じている。これからが楽しみだ。

文・写真=早稲田大学ラグビー蹴球部広報チーム