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対明大 7連覇!動き出すか、国立での時計の針…

2007/12/02

 2007年12月2日、早大 71-7 明大。あらゆる記録を塗り替えた、文字どおりのメモリアルゲーム。表には見えなくとも、試合前、『権丈組』には様々な想いが去来していた。「あの日」以来となる国立、未体験のスクラム、そしてワセダが誇るべき、奥克彦大先輩…。「あの負けから俺たちの国立での時計の針は止まったままだ。明日だけでは全然取り返すことはできないけれど、絶対に勝たなくてはならない。誰がどう見ても、すべての面でワセダが上だと証明してくる。見ててくれ。また全員で勝とう!」(主将・権丈太郎)…。「俺たちは奥さんのことを絶対に忘れてはならない。明日は全員で黙祷を捧げてから試合に臨むぞ」(中竹監督)…。ワセダにとって特別であり続けた12月の第一日曜日は、『権丈組』にとってもまた特別なものだった。
 午後2時1分、極限の緊張のなかキックオフ。男と男の、命を懸けた「はず」の第83回『早明戦』は、勝敗の行方を決するのに30秒と掛からなかった。いきなり訪れたセンタースクラム(明治側は否定していましたが、ワセダ内では「わざと」ではないか説アリ。興味深いところです…)。「ワセダ!ファースト!いくぞ!」、「ヒット・ワン・ツー!」。紫紺から伝わり来る衝撃、赤黒8人のまとまり…。これならいける!恐そるるに足らず! 『重戦車』を真っ向から受け止めたその瞬間、ワセダの不安、敗北の可能性は吹き飛んだ。「1本組んだ時点でこれはいけるって。もうヒットの段階で。感触、出具合、完全にワセダはいけると」(主将・権丈太郎)。「言うほどでもねぇぞというか、そんなに強くないなって。あの早い段階でスクラムがあり、そういう感触を得られたのは大きかったです。始まる前は…、ドキドキでしたけど」(プロップ・瀧澤素直)。まるであのトヨタ戦とそっくりの感覚、その後の流れ。やっぱりラグビー=スクラム。早明戦=スクラム。俺たちワセダは逃げません。
 FWが近場をえぐられ、11分、シーズン初となる先手を許すも、ブレないチーム・『権丈組』はここでその真価を発揮。CTB田邊秀樹が今季のウリ・ヘッドディフェンスからのインターセプト(本人曰く、「キーマン・星野を見ていた結果」!)で同点に追いつくと、この日のテーマ『一人一殺』を遂行した。目の前のラックへ執拗なブロー、ひとりひとりの責任あるタックル、そして一歩先を行く反応。「まずFWが近場でゲインされていたので、しっかりとピラーセットして、寄る。2人目が遅かったので、そこをしっかりと抑える。ひとりのタックルで相手を倒す。しっかりと修正できてよかったです」(主将・権丈太郎)。28分、『一人一殺』ならぬ『一撃必殺』でWTB中濱寛造。38分、CTB宮澤正利のスーパーハイパンキャッチ(この日のベストプレー?)からFB五郎丸歩がトライを挙げると、あとはもう自分たちとの戦いだった。
 迎えた後半。ファーストプレーから敵陣深くに攻め込み、スクラムトライと見せて、No8豊田将万がインゴールをこじ開けると、空前のトライラッシュが幕開け。あのエルナンデスを彷彿とさせる、SO山中のハイパントを軸におもしろいように攻めまくり、奥さんがくれた言葉・『ULTIMATE CRUSH』を体現した。ひとたびボールを手にすれば、即トライ。こんな『早明戦』見たことない…。「FWの足が止まってきているのが分かったので、自分でもガンガンいこうと。ハイパントも向こうのチェイスが悪かったので、たくさん使いました。ワセダはチェイスの練習をずっとしてきましたし、ターンオーバーからのトライ、練習どおりできたと思います」(SO山中亮平)。過去散々苦しめられた紫紺のデキ、切れっぷりはさておき、ルーキーの躍動、そしてそれを引き出したリーダーたちの責任感は素晴らしいの一言だった。これが中竹監督の目指してきた理想の形か…。「やるべき人間がしっかりと引っ張って立て直して、ちょっとやそっとでは崩れないチームが、できてきましたね」(副将・五郎丸歩)。
 しっかりと準備した上で、まずハートで、シンプルに、目の前の戦いに勝った上でのこの結果。『権丈組』が自らの力で作り上げた、歴史に残る素晴らしき『早明戦』で、あの日以来止まったままだった国立での時計の針は、少しずつ動き始めた。「今日の試合で得たものは自信。ここからも変わらずにひたむきにやっていけるかが勝負。本当に真価が問われるのはここからだね」(中竹監督)…。「これでみんなも吹っ切れて、思いきりできるんじゃないですか」(主将・権丈太郎)…。ワセダが心の底から喜べる、すべての願いを満たしてくれる場は、1月12日ただひとつ。『権丈組』は「そのとき」まで、これからまだまだ強くなる。決して歩みを止めることはない。50連勝も、7連覇も、『権丈組』には通過点のひとつ―

<対抗戦50連勝! 最高の『早明戦』を演出した中竹監督>
「今日のテーマは『一人一殺』。それぞれが対面を倒す。1人が1人を倒す。そうすれば絶対にいいゲームができると学生には話してました。練習では緻密なムーブだったり、色々な準備をしましたけど、早慶戦同様、ビッグゲームは理屈ではないと。とにかく対面に勝ってこい。もうシンプルに。それぞれがしっかりと胸に秘め、遂行した結果が今日のこの点差です。ハーフタイムでは、もう少しテンポを上げようと指示しました。ペナルティからもどんどん攻めて、自分たちから仕掛けるように。ディフェンスに関しては、宇佐美が来るところを一発で仕留めろと。改めて『一人一殺』。チームの役割分担として、有田に止めて来いと言いました。後半の選手の入替については、五郎丸は点差がつけば替えるつもりでしたし、佐藤晴紀を大舞台で見たかったので、予定通りですね。もっと早く替えてもいいかなと思ったくらいです。覺來と小峰は競い合っている状態。対面勝負だけでなく、今日はお互いとも勝負しろと、敢えてみんなの前で言ってきました。ふたりともやってくれたと思います。他の選手ももっと多くの時間見たかったです。試合の感想としては…、もっとスクラムを組みたかったなと。今年は1,3番がケガもあって長い時間組めていないので、実戦でたくさんの経験をしたかった。それほど多くなかったのは残念でした。前半に関しては、あんなもんかなという感じです。ビッグゲームはすべてがうまくいくわけではないですから。ちょっと気合いが入りすぎて緊張してるのかなと。トライは取られましたけど、みんなの顔を見たら慌ててる様子はなくて、権丈が自分の伝えたいことをしっかり言ってくれてると感じたので、自分はもう温かく見守るだけでした(笑)。今日の試合で得たものは自信。これはすごく大きい。けど、ここからも変わらずにひたむきにやっていけるかが勝負。この先厳しい勝負が待っている。ここからが本当に真価が問われると思ってます」

<全員の勝利! 国立での時計の針を動かし始めた主将・権丈太郎>
「早慶戦から今日まで1週間あったんですけど、すごいプレッシャーがあって…、それがあの入りのプレーに出てしまいました。先にトライを取られはしましたけど、しっかり修正して、それぞれが責任を果たしたことで今日の結果になったんだと思います。22人が最後まで切れることなく戦えたのは、すごい成果です。ただ、モールで取りきることができなかったのは反省しないといけません…。相手が最初に引き倒してきたことで入りが緩くなって、タテのボンドがイマイチな感じになってしまいました。修正したことは、まずFWが近場でゲインされていたので、しっかりとピラーセットして、寄る。2人目が遅かったので、そこをしっかりと抑える。ひとりで相手を倒す。そんなところです。スクラムに関しては、1本組んだ時点でこれはいけるって。もうヒットの段階で。感触、出具合、完全にワセダはいけると。前半スコアが拮抗したのは、明治の圧力もたしかにありましたけど、自分たちのミスで慌ててしまったのかなと。あの大歓声に浮き足だっていたのかもしれません。そこからしっかりと集中して、立て直すことができたのはよかったです。ブレイクダウンは…、特に前半は1人目が明治より先に倒れてしまってノットリリースだったり、倒れこみを取られていたので、後半はしっかりと立ってドライブ、ディフェンスでもジャッカルではなく、超えていこうと。それで圧倒できたと思います。ホントは前半からガンガンいきたかったんですけど、なかなかうまくいかず、もう後半は開始10分でケリをつけようとみんなに声を掛けました。ラッキーなトライもありましたけど、ペナルティからのハリーで取ったり、思惑どおりのものもたくさんあってよかったです(笑)。点差はつくだろうと思ってましたけど、ここまでいくとは…。BKがしっかりとFWを前に出してくれた結果、楽に戦えました。BKのおかげですね。それでも、テーマであった『一人一殺』ができたかは、微妙なところです。スクラムトライですか?、あそこはもう1列からもそういう声が出てきてホント頼もしかったです。試合前はヒヤヒヤしてたんですけど(笑)、みんなやってくれましたね! スクラムも、チームとしても、今日で一皮むけたと思います。このチームはまだまだ伸びる要素がたくさんある。これからもしっかりミーティングしながら自分たちのやるべきことを確認して、1つずつ勝っていきます。1年生、ホントすごいですね。もう毎回ビックリさせられてます(笑)。今日は精神的にもすごくいい状態で臨めた早明戦でした。試合後隆道さんに、すごくいい試合だったよと言われて、本当に嬉しかったです。ワセダとはもうやりたくないと思わせるくらいに勝ちたいと話していた、その通りの試合ができたと思います。あの日負けてからみんな心のどこかに国立に対するよくないイメージがあったと思いますけど、これで吹っ切れて、また思いきりチャレンジしていけるんじゃないかなと。最後に、ゴール裏から声援を送ってくれた早大生のみなさん、今日はあれだけの方が応援にきてくださって、本当に嬉しかったです。試合中も声はずっと聞こえていて、すごく力になりました。大学選手権も勝ち進んでいきますので、また応援に来てください!」

<この日も心・技・体! もはや別次元を生きる副将・五郎丸歩>
「今日は4年間で1番冷静でいられた『早明戦』でした。試合の内容も満足できるものだったと思います。入りはよくなかったですけど、しっかりと落ち着いてできましたから。FWがあれだけ戦ってくれたので、BKが生きた。チームとしていい戦いができました。前半ああいう展開になったのは、最初のラインアウトモールで取れなかったのが大きかったのかなと。あれで向こうは乗ったし、ワセダは少し焦ってしまった。その後は、やるべき人間がしっかりと引っ張って立て直して、ちょっとやそっとでは崩れないチームができてきたと思います。後半はテンポアップして、ワセダのリズムでやり始めたことで、あの点差に繋がりました。今日のテーマは『一人一殺』でしたけど、すべての面で明治に勝ったという感触です。あのハイパンキャッチですか?、なぜか相手が潰れてましたね。権丈が言っていた国立での時計の針は…、まだ進んでないです。決勝の舞台に立たないと、動きません。選手権に向けては、ここで慢心することなく、このチームにはまだまだ伸びシロがたくさんあるので、1日1日しっかり集中してやっていけば、結果はついてくると思ってます。今日も1年生たちはノビノビやってましたね。戦うべき人間がしっかり戦っていることで、自由に動けてるんだと思います。彼らのよさがうまい具合に引き出されてる。今日の試合はFWではなく、BKのおかげです(笑)」

<本日の『ベストペネトレーター』! 予言を的中させた?副将・畠山健介>
「いやぁ、疲れました。昨日あるインタビューでファーストスクラムをどこで組みたいかと聞かれて、チームとしては敵陣5メートルなんでしょうけど、個人的にはセンタースクラムがいいですと答えてたんです。今日は本当にそのとおりになってビックリしました(笑)。あのファーストスクラムで相手を抑えることができて、今日はいけるだろうと。スクラムトライについては、練習はしてなかったんですけど、8人のまとまりがあればできたはず。自分対はまだまだということです。スクラムの勝利の要因ですか?、ん~、勝利というより我慢した、がんばったという感じだと思います。自分としても対面の川俣との勝負に7:3で負けていたと思いますから…。後半はたくさんトライが取れましたけど、正直偶然の形が多かったのかなと。明治のディフェンスを完全に崩してあの点差ならよかったんでしょうけど、ラッキーな面もあったので、これで浮かれないように。それと早慶戦に続いてモールの精度が低いので、そこも修正しないといけません。今日は明治のスクラムにここまでやれたのは、自信になりました。これからはもう負けられない試合。まずはジュニア選手権に勝って弾みをつける。始まりはそこから。今日の勝利に浮かれることなく、Bの日本一に全力で協力します。国立での時計の針は…、ちょっとは動いたのかなと思います。ワセダは逃げてないんで。今回は何も言わせません」

<セットの要! スクラムをしっかりとコントロールしたフッカー臼井陽亮>
「今日はファーストスクラムで確信しました。相手の圧力が予想より下回っていて、このくらいならいつでもいけるって。いきなりスクラムがきましたけど、ワセダ的にはいい地域でしたね。あのスクラムで確信を得て、あとは自分たちのやってきたことを遂行するだけという感じでした。ブレイクが入るたびに、1,3番としっかりとああしよう、こうしようという話もできて、いいスクラムが組めたと思います。前半ああいう展開になってしまったのは、ミスが多かったことと、FWのタックルミスです。それで相手に元気を与えてしまい、後手後手の展開。後半に関しては、自分たちのテンポで攻められたことが1番です。前半は明治がボールを持つ時間が長くてリズムが掴めず、いまいちスコアもテンポも上がらなかったですけど、後半は逆に向こうがミスしてくれて、マイボール、そしてペナルティ、リズムがきて、あの点差になりました。若い力、すごいですね(笑)。スクラムトライは…、1回そういう機会がありましたけど、うまくいかなかったので、逆にそれを利用して豊田がトライ。まずまずという感じです(笑)。今日でスクラムも一皮むけたと思います。優勝するために必要なことは、ひとりひとりの強さ、トライを取る意識です。あと4試合。もう最後なので、自分なりに時間を大切にしていきたいと思ってます。負けたらもうそこで終りですから。今日は明治に逃げたとは言わせませんよ」

<会心の勝利! スクラムで『重戦車』を押し込んだプロップ瀧澤直>
「まぁ、何とかなりました。早慶戦でスクラムがよくなくて、もう練習から意識してやってきた成果です。個人的には、慎さん(プロフェッサー長谷川慎様、ありがとうございます!)の言ってくれたことがガッツリはまって、今日はいいスクラムが組めました。最初のセンタースクラムで、言うほどでもねぇぞというか、そんなに強くない、いけると思いました。ワセダとしてはあの早い段階でスクラムがあり、そういう感触を得られたのは大きかったです。始まる前ですか?、いやぁドキドキでしたよ(笑)。しかも開始10秒かと(笑)。明治はスクラム組むためにわざと外に出したんじゃないですかね? 嫌なことするなと思いました。でも逆にワセダにとしては、あの時間にいけると思えてよかったです。前半は近場というか、ポイント横でFWが喰い込まれてしまってました。ラインアウトからのムーブ、8番を絡めたアタックが嫌でした。それでも、時間の経過とともにワセダの激しさが上回って、ああいう結果になったと思いました。8、フランカーに喰い込まれたのは反省しないといけないですね。僕がそういうことを言える立場ではないですけど…。スクラムトライは、いってもよかったんですけど、試合の流れ、戦術との兼ね合いもありますから。押しにいくと見せてダイレクトという練習をしてきましたし、あの場面は明治のフランカー、8ともに思い切りスクラムについていて球を出しさえすればトライ。作戦通りで、スクラムトライではなかったですけど、あれはあれで気持ちのいいトライでした。後半のトライラッシュ、すごかったですね。僕はもう見てるだけでした(笑)。若人たち、よかったです。今日は若人たちです。個人としては、スクラムを押すことができて自信になりました」

<ワセダのエルナンデス? 憧れの舞台で躍動したSO山中亮平>
「早明戦は昔からずっと見てきた試合で、絶対にこの舞台に立ちたいと思ってました。やっぱりすごかったです。あの大歓声、嬉しかったですね。最初はビックリもしましたけど、グラウンドに立ってしまえばやることはいつもと一緒。緊張することなく、プレーできてよかったです。前半の寛造のトライは、練習からずっと合わせてきたプレー。ふたりでメチャクチャ喜んでたのは…、イメージどおり、練習してきたとおりの会心のトライだったので(笑)。試合の感想としては、前半最初の方はチーム全体が固くてなかなかうまくいかないところもありましたけど、後半はワセダのテンポでやろうと話していたとおり、明治の足も止まって、トライをたくさん取ることができました。FWの足が止まってきているのが分かったので、自分でもガンガンいこうと。仕掛けたらたくさん裏に出られたのでよかったです。ハイパントも向こうのチェイスが悪かったので、たくさん使いました。ワセダはチェイスの練習をずっとしてきましたし、ターンオーバーからのトライ、練習どおりできたと思います。試合前意識していた8へのタックルは…、思っていたより全然いけず反省です。もっと練習します。対抗戦の最初のうちは自分でも遠慮しているところがありましたけど、早慶戦、早明戦とAチームのなかでも自分のプレーが出せるようになってきたと思います。選手権に向けては、ここで気を抜くことなくまた一戦一戦。ディフェンスで前に出て、基本に忠実に、ワセダのテンポに持ち込んでいければ勝てると思います」

<解説もバッチリ? 試合後ロッカーを訪れ後輩に賛辞を贈った佐々木隆道>
「みんなノビノビ楽しそうにプレーしていて、見ていて羨ましかったです。山中くんに中濱くん、他の1年生もみんなすごいですね。でも、今日は何と言っても我が啓光学園の後輩たちですよ(笑)。すごくいいプレーしていたと思います(ことにSH三井のタックルと捌きは感動もの!)。褒めてあげてください(笑)」

<頼もしき3人のリーダーたち! 目指すは『荒ぶる』奪回ただひとつ!>

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