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2024

ジュニア選手権/東海大学戦展望記

宿敵・明大Bを相手に見事逆転を収めた初戦から、はや2週間が経とうとしている。迎える第二試合、早大Bは東海大Bとの一戦に挑む。春は力負けで東海大Bに敗北したが、今試合では夏に鍛え上げたフィジカル面の強さを見せつけ、報復したいところ。粘り強さでつかみ取った白星スタート。この勢いのまま東海大Bにも勝利し、連勝を飾ることができるか。

前節の明大Bとの試合。昨季の関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)で明大Bに完敗を喫していた早大Bは、「今年は絶対勝つ」(NO8小池航太郎、商3=東京・早実)とリベンジに燃えていた。だが、試合序盤の流れを完全に明大Bに奪われ、2トライを許してしまう。

早大は必死の攻撃でチャンスを作るが、得点に結びつけられず前半はロック藤井将吾(スポ3=大阪・早稲田摂陵)の1トライのみに終わる。しかし、後半には早大が逆転劇を見せた。

まず、同点に追いつくトライを決めたのがルーキーFB山下一吹(教1=東京・早実)。小池のラインブレイクで展開されたボールを最後に受け取り、そのままインゴールへ。同点で勢いづくと小池やCTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)が立て続けにトライを決め、さらに14点をリード。

その後、2トライを奪われるものの、最後はWTB今駒有喜(文4=東京・早実)が追加点を挙げ33-26で勝ち切った。前半のミスを修正し、後半には落ち着きのあるパスワークを披露するなど早大Bの粘り強さが光った試合になった。

好プレーを見せるNO8小池

次戦に控える東海大Bは、精度の高いセットプレーと圧倒的なパワーを持ち合わせる強敵だ。東海大Bは初戦で帝京大Bと対戦し、敗北している。

得意のディフェンスで相手のアタックを封じるが、思い通りのプレーを展開できず24-41と悔しい敗戦に。1勝をなんとしても勝ち取るため、初戦の課題を修正し、さらに士気を高めて次戦に臨んでくるはずだ。

なんといってもディフェンスの圧力が強い東海大は、一回り体の大きいFW陣をそろえる。早大Bが引けをとらず、真っ向勝負でどれだけ相手にプレッシャーを与えられるかが勝敗のカギとなるだろう。

試合終了間際にトライを決めるWTB今駒

春に東海大Bに押し負けした早大BのFWは、着実に成長を重ねている。前節で多くのチャンスを生み、トライも決めた小池は関東大学対抗戦にリザーブ出場で、Aチームの二連勝に貢献。A、Bの両試合で試行錯誤のプレーを多く経験していることから、次戦でも早大に流れをもたらすきっかけを作ってくれるに違いない。また、両WTB磯崎連太郎(商3=徳島・城東)、今駒の躍動ぶりにも注目。『荒ぶる』奪還を掲げる早大。優勝に向け、必要不可欠なBチームの戦力でジュニア選手権での一勝一勝を大切にしていきたい。Bチームのリベンジ戦が、今再び始まろうとしている。

文=川上璃々 写真=谷口花(早稲田スポーツ新聞会)