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清宮監督にインタビュー

清宮監督にインタビュー

 3月3日に新チームがスタートして早2ヶ月。4月某日、練習前の東伏見グラウンドにて清宮監督に現在の胸中を聞いた。

Q、ワセダを離れてからこれまでどのような思いで見ていたか
A、昔は早明戦のときなどのビッグゲームでは実力の120%、150%出しきっていた。最近はミスがあったりとここ一番という勝負の駆け引きに負けている。ビッグゲームはミスがあったはいけないと言われているのに、そういうことができなくなってきた。

Q、実際に監督なってみての選手たちの印象
A、想像していたくらい。レベルとしてはかなり低い。自分が大学にいた頃に比べてすべてにおいて。大学全体がそうなのかもしれないけど。

Q、ここまで始動してみての感想
A、教えたことはすごく吸収してくれていると思う。試合をしてみないと分からないけど。いい意味でも悪い意味でも学生は皆まじめ。もっと個性があってもいいと思うから選手の個性を引き出していきたい。

Q、この1年のプランは
A、チーム目標は関東学院。昨年の試合を見ると力の差はある。関東学院はひとつひとつの球の運び方、動き方も上手いし、ミスが少ない。

Q、社会人のトップチームを経験している監督は他にいないと思うが、その強みをどのように生かしていくのか
A、メニューを与えることは誰にでもできる。いかに中身を与えていくかだと思う。練習メニューは社会人時代の経験を生かして自分が考えている。

Q、練習メニューはどのように組んでいくのか
A、フィットネス、基本スキル、チームスキル、ウエイトという柱があって、それをどのように時間配分していくか。3月はフィットネス、4月は基本スキルというようにバランスを見ながらやっていく。今のところは基本スキルを上げることを考えている。

Q、第三者的立場との違いは
A、昨年まではグラウンドに来ても何も言えなかった。監督としては選手たちの青春時代を預かっているわけで、いい思いをさせてあげたいというのがある。最終的には勝ち負けに対する責任はあるけど、伝統の重みというようなことは感じない。

Q、昨年はFW強化に取り組んだが、その遺産をどう考えるか
A、試合をしていないので実際に強いのかも分からない。

Q、5つのキーワードの中でとりわけ『激しさ』を重視しているが、具体的にはどういったことか
A、例えば走るメニューが与えられた時に、燃えて走るのか、つまり練習から100%限界まで走るのかという意味での厳しさ。これがないとだめだと思う。

Q、独自性はどのような形でだしていくのか
A、これはシーズンが深まっていかないとできあがらない。他とは違うところを出していこうとは考えている。他の大学ではやっていないような練習をしていると思う。

Q、練習時間が短くなったが
A、集中してやろうという意図でそうしている。

Q、フィットネス強化を掲げているが、具体的な目標値などはあるのか
A、それはシーズンが進むにつれて変わっていく。

Q、毎年のように筋力と走力のバランスについて騒がれるが
A、二つのバランスを取るために、ウエイトとフィットネスの両方をメニューに入れている。走った後にウエイトしたりと両方を高めていく方向でやっている。

Q、オープン戦の戦い方、コンセプト
A、ターゲットは関東学院。自分たちがどう変わったのかを試すいいチャンス。そのために試合を組んでもらった。この試合で自分たちの実力を図る。それまではメンバーもいろいろ試しながらいく。
<聞き手 HP委員片、疋>