あと1歩。本当にあと一歩のところまで『最強』チームを追い詰めた。闘志剥き出しの『荒ぶる』ワセダは国立の観衆を最後の最後まで魅了し続けた。しかし…、『最強』関東学院大の壁を超えることはできなかった。 この日のワセダはまさに今シーズンの集大成と呼ぶにふさわしいパフォーマンス。『激しさ』を全面に押し出した鋭いタックルで相手の攻撃をシャットアウト。ゴール前でも粘りを見せ、学生では群を抜く強さを誇るFWにも思うような攻撃を許さなかった。そして一度ボールを手にすれば自慢の『高速』アタックが炸裂。グラウンドを一杯に使った爽快なそれは確実に磐石と言われた王者の足元を揺るがした。 「勝つのはワセダ」。5点のビハインドこそあれ、終了間際にはそんな空気が国立を覆い尽くした。沸き起こる大「ワセダ」コール。優勝へのゴールラインはすぐそこに迫っていた。しかし、そこに辿り着く前に無情にも戦いの終わりを告げる笛が鳴らされた。天を仰ぐ選手たち。ワセダフィフティ―ンは力なくその場に崩れ落ちた。 試合後の表彰式。主将・左京は準優勝の賞状を受け取ると、スタンドに向かって高々と掲げて見せた。堂々としたその姿。そこに涙はなかった。「あれはここまで頑張ってきた全部員、そしてスタッフを称えるため」(左京主将)。この左京のとった行動こそがチーム一丸となって戦ってきたことの証。『最強』の称号こそ奪い返すことはできなかったが、ワセダは間違いなく『最高』のチームだった。「今日の試合はこれからのワセダの財産になる。このチームに右肩下がりという言葉はない」(清宮監督)。目標はあくまでも大学日本一。真の復活のその日までワセダは進化し続ける。
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