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2024
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対オックスフォード大戦観戦記

 「新しい歴史は自分たちで創れ!」(清宮監督)。CTB安藤栄次(2年)のキックオフで新たな『創造』の歴史がスタートした。
  80分間途切れることのない高度な集中力、大男を倒すため先人たちが編み出した『ゆさぶり』、そして昨年来清宮監督が作り上げてきたニュースタイル。創部以来受け継がれる『緊張』『継承』『創造』の精神は新天地・上井草でも健在だった。
  阿部一樹、高森雅和(ともに4年)が織り成す絶妙なラインアウトからのワイドな展開。相手を上回る素早い集散。ワセダの真骨頂『高速アタッキングラグビー』は確実に相手を混乱に陥れた。ディフェンスもチーム一丸となり奮闘。圧倒的なパワーの前に吹き飛ばされる場面こそあれ、怯むことなく大男たちに立ち向かった。見る者すべてを魅了する爽快なアタック。倒されても倒されても起き上がる勇敢なその姿。ワセダの伝統がそこに存在した。
 必死に食らい付き、4点ビハインドで迎えた後半33分にはロック桑江崇行(2年)がゴール中央へ会心の逆転トライ。熱狂の渦に包み込まれる新天地。先駆者オックスフォードからの初勝利を手中に収めたかに思われた。
 しかし、歴史は繰り返す…。残り1分のところで痛恨のペナルティー。ゴールを決められ、土壇場で同点に追いつかれてしまった。母国の名門が見せる凄まじい勝負へのこだわり、そしてプライド。終了直前の勝ち越しドロップゴールに沈められた50年前の初対決時の光景が新天地で重なった。
 悔しさを滲ませる選手たち。上井草オープン記念に華を添えるべくこの一戦にすべてを懸けていただけに落胆の色は隠せなかった。しかし、これまで何度も跳ね返されてきたオックスフォード大に初めて負けなかったこともまた事実。『科学と非科学』『理論と情熱』『理性と狂気』。『緊張』『継承』『創造』。東伏見を離れてもワセダの根底は変わらない。新天地から新聖地へ。ワセダラグビーの新たな伝説作りが始まった…<HP委員 疋田拡>

<清宮監督試合後のコメント>
「今日はオックスフォードと節目の10回目、上井草のオープニング、50年間1度も勝っていないということもありどうしても勝ちたかった。このゲームに勝つためにメンバーだけ別メニューで調整してきた。今日は勝てる試合を落としたというかとにかく勝ちたかった。内容的にはあれだけ体格の違う相手のコンタクトに80分耐えて、攻めて守れた点は評価している。ハンドリングミスや判断ミスがでたがそれは仕方がない。まだ経験の少ない選手たちだから。オックスフォード大の選手の体つきを見てもらえれば分かるけれど、ウエイトをしかっりしていてものすごくフィットしている。あれを相手に80分間戦えたことは評価できると思う。相手は実はオーストラリア式でブレイクダウンのところをすごく練習している。だからなかなかターンオーバーさせてもらえない。逆にターンオーバーからトライを取られたのはこれからの課題だね。モールをほとんど組ませなかったのはよかった。ラインアウトもすごくよかったと思う。競った展開で後半20分からの勝負というシナリオ通りのいい流れだったけれど、経験が足りなかった。PGを狙ったのは流れ。今日は大悟がもっとやれたと思う。チームとしてはいい集中力を見せた。これだけのファンに集まってもらえてうれしい。さよならイベント、オープニングの準備をしてくれたスタッフや関係者に感謝したい。これからはグラウンド状態を気にしないで練習できる(笑)。オックスフォードは能力が違うだけで国内の強豪チームとやり方が似ているからシーズンに生かせると思う」

<相手の徹底マークにあった山下主将>
「この試合に向けて合宿から準備してきたし、今日はシーズン終盤と同じような気持ちの入れ方で戦った。外国人相手が初めての選手がいたこともあり、球際で苦戦してしまった。後半はフィットネスで上回っていいラグビーができたと思う。とにかく悔しい。自分のプレーに不満を感じている。ペナルティーは絶対に競った試合になると思ったから狙った。点を取って自陣に帰ろうと思っていた。今日の試合をいい経験にしてチームとしてレベルアップしていきたい。何度も言っているけれど東伏見で培ったものはとても大事だし引き継いでいこうと思う」

<記念すべき上井草ファーストトライを決めたSO大田尾竜彦>
「今日はいい試合だったと思う。勝てる試合を落としたかもしれない。とにかくミス。流れとしてみた時にノックオンが多すぎた。プレッシャーが強いということもあったけど、日本人が相手だと抜けたと思ったときに片手でボールを持ってしまう。でも外人相手だとそれが抜けてなかったり、日本人では届かないところから手が飛んできたりしてその衝撃でノックオンしてしまう。ミスが多くて大変だったけど、外に振っていれば崩せると思っていた。実際に外に振ったらゲインできていたし、攻めやすい相手ではあったと思う。3月にやったときと比べてうちは確実に強くなっている。トライはとにかくうれしかった。ずっと攻めていて取れなかったというのと、いい形で取れたというのがあって思わずガッツポーズがでた。歴史に名を刻みましたね(笑)。今日はディフェンスで突破される場面もあったけど、外人の強さを経験できたのはプラスだと思う。セットのディフェンスが強くなってきたと思う。まだまだ納得できるチームにはなっていないです」

<切れを取り戻したWTB仲山聡>
「(ゲインをきれたのは)ギャップがあったのといいパスが来たから。今日はお互いにノックオンが続いたりして我慢比べだった。そんな中FWはよく耐えてくれたと思う。外が空いていたので、もっとコールして展開していれば違う展開になったかもしれない。勝てる試合だった。今年は試合前に調整してくれるからいい状態で試合に臨める。昨年以上のパフォーマンスを見せることが出来ると思う。今年はもう負けられない。スローガン通り相手を完膚なきまでに叩きのめしたい。自分たちのやることをしっかりやっていれば自ずと頂点に昇れると思う。バックスリーでワセダを盛り上げたい。ウィークポイントではなく強みと言われる様に自分が引っ張っていきたい。今年はすごくいい状態。昨年以上にトライが取れる様にがんばりたい」