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Beat Up

2024

対中大A戦観戦記

 『RAISE UP』を掲げてスタートした春シーズンもいよいよ大詰め。真夏を思わせる暑さのなか(この日はそれぞれの試合でウォーターブレイクを実施)、明日の赤黒を目指すBチームが、昨シーズン大学選手権ベスト8・中大ファーストフィフティーンを迎え撃った。
 開始早々2分に相手CTBの突破から先制トライを許したものの、ワセダBも臆することなくすぐさま反撃。ゲームキャプテンWTB正木健介(4年)のブレイクから立て続けに4トライを奪い(24-7)、そのまま圧倒するかに思われた。
 しかし、一気の攻勢に気が緩んだのか、はたまたパワー不足か。コンタクトで相手を凌駕することができずに、BKで振り回されるという最悪の形で瞬く間に3トライを献上。もっともしてはならない終了間際の失点で、同点に追いつかれてしまった(24-24)。
 そして背水の陣で迎えた後半。勢いを取り戻すべく、気合を入れ直すと、チームに滞るもやもやを打ち消すように、ファンタジスタ・『曽我部ワールド』が炸裂。美しい放物線を描くロングキックに、相手に指一本触れさせないハイセンスなランニング(後半20分にはインゴールからのロングキックで敵陣に入り、直後のラインアウトから華麗なランで40メートルを独走。ひとりで100メートルの切り返し!)。まさに孤軍奮闘の活躍で、チームに活力をもたらした。そんな曽我部の軽やかな身のこなしにつられるように、破綻しかけたディフェンスでも相手を零封。うだるような暑さに苦しみながらも、46-24で大学選手権ベスト8チームを退けた。<HP委員 疋田拡>

<タマちゃんついに復活!>
 NZU戦勝利の立役者・ワセダのタマちゃんが大一番を前に帰ってきた!後半20分過ぎ、チームメイトの声援に後押しされ、プロップ市村茂展(2年)が久々の実践復帰。「それなりの相手に自分なりにうまく組めた」と言う様に、それまで不安定だったスクラムをピタリと止め、その存在感を存分にアピールした。
 昨シーズン終盤、キラ星の如く現れた元祖シンデレラボーイも、もはやチームに欠かせない存在。「自分の中では次はAで出るイメージができている」(市村)。この春の大一番・関東学院大戦を前に、頼もしい男が帰ってきた!

<伊藤雄大越えを誓う市村茂展>
「短い時間でしたけど、今日は疲れました。あまりしていませんけど(笑)、リハビリは辛かったです。昨日久しぶりに8人でライブのスクラムを組んで、あまりよくなかったんですけど、今日はそれなりの相手に自分なりにうまく組めた。自分の中では次はAで出るイメージができている。今週はきついトレーニングを課して、試合に臨みたいです。関東学院はやっぱり意識しますね。スクラムは本当に強いので。絶対に負けられないと自分に言い聞かせて、常に関東学院をイメージしてトレーニングしてます。やっとケガも治ったので、これからです。今年は雄大(伊藤)さんが戻ってきても、Aチームで試合に出ることが唯一絶対の目標です。雄大さんはすごく尊敬する存在ですけど、尊敬してばかりではいつまで経っても追い越せないので、今年は追い抜くつもりでがんばります」