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Beat Up

2024

対関東学院大B戦観戦記

 「このままでは終われない」。Aチームの惨敗から僅か半日。場所を敵方ホーム・釜利谷グラウンドに移し、Bチームが意地を見せた。
 「接点の部分で前に出て、しっかりとクリーンアウトできた」(SH末石鉄之祐)と言うとおり、前日は圧倒されたブレイクダウンで、それぞれがしっかりとその役割をまっとう。ラグビーセンス抜群、先週からWTBを務める勝田譲(2年)がチャンスを確実にものにし(先週もCチームで4トライ!)、開始から主導権を握った。圧倒的な存在感でフィールドを我が物とする『キング』曽我部(SO、佳憲)はもちろん、この日はフッカー・紀昌宏、ロック・名部安洋、SH末石、WTB正木健介の4年生が、局面局面で奮闘。「4年生がチームを引っ張る」ワセダの伝統を体現し、前日の大敗で沈みかけたチームに光をもたらした。
 完全にゲームを支配した後半は、相手のアタックをシャットアウトし、一気に5トライを連取。「そこまで差がないことを見せられたと思う」(SH末石)。57-14。ワセダはまだまだ死んではいない。<HP委員 疋田拡>

<チームを鼓舞し続けたSH末石鉄之祐>
「今日は最初のトライ(前半9分)でいけると思った。昨日Aチームが大敗し、やっぱりショックだったけれど、こういう時こそ僕等の魅せるチャンスだと思い、アップからいつも以上に気合を入れた。関東とは昨日の点数ほどの差はない、むしろワセダが上だというところを示せたと思う。昨日のAとは違い、接点の部分で前に出て、しっかりとクリーンアウトできたのがよかった。そこからリズムのあるアタックが仕掛けられた。自分はSHというポジションだけれども、後ろから声を出してチームを盛り上げ、どんどん引っ張っていきたい。夏合宿が勝負だと思っているし、もちろん最後まで赤黒を狙っていく」

<C,Dチームは完敗>
 Bチームを挟むように行われたC,D戦は、7-72、19-81と共にいいところなく完敗。個々の力の差をまざまざと見せ付けられる格好となってしまった。しかし、昨シーズンも春・夏と大敗しながら、最後の最後、秋にはC,D共に成長の跡を見せ、会心の勝利。飛躍を誓う地獄の夏合宿。ワセダジュニアはまだスタートラインに立ったにすぎない。