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Beat Up

2024

東日本大学セブンズ試合結果

 「今日勝てなかったのはチームを引っ張り切れなかった僕の責任です…」(後藤翔太)。意に反した屈辱の敗戦。様々な要因が重なってのV逸にも、ゲームキャプテンはその責任をひとりで背負い込んだ。
 初戦の武蔵工大戦は、その堅さ(ミス)から開始18秒に先制トライを許したものの、佐々木隆道(3年)の絶妙なドリブル(練習の成果です)、後藤翔太(4年)の華麗なカウンターを軸にあっさりと主導権を奪回。YCACでは散々だったキックオフも覺來弦(1年)が天性の運動能力でことごとく獲得し、アタックオンリーの展開で相手を圧倒した(45-5)。
 続くチャンピオンシップ2回戦の相手は、今大会最大のターゲット・法大。気合、モチベーションともに上げ上げ。連覇への思いすべてを賭けて戦いに臨んだ。
 「あそこでボールを取れていれば…」(後藤)。勝敗を左右する最大ポイント、全神経を集中させたキックオフ。それまでの完璧なデキはどこへやら、相手(195センチ、篠塚公史、この試合での動きは秀逸)にクリーンキャッチを許すと、完全にリズムを失い受身の展開。ディフェンスミスからの失点も重なり、時間と共に連覇の夢は遠のいた(後半3分に許したトライで0-24)。
 このまま終わればYCACの二の舞に…。しかし、同じ轍を踏まないことを心に誓ったワセダ絶望的な点差になっても、最後まで攻めの姿勢を貫いた。「今できるパフォーマンスはすべて出せた。最後は意地でいいトライを取ったし、応援してくれた仲間も納得してくれると思う。この経験を15人制にぶつけて欲しい」(今泉コーチ)。後半6分、7分と矢富勇毅(2年)、五郎丸歩(1年)が相手を翻弄して奪ったトライ(途中出場の三井大祐、五郎丸のコンビネーションからのそれは今春のベスト)は、ワセダが未だ死んでないことの証。「当然この借りは返します」(後藤)。気持ちは既に週末から始まるオープン戦へ。『諸岡組』はこんなものでは終わらない。

<自らの至らなさを反省するゲームキャプテン後藤翔太>
「今日はキャプテンとしてみんなを引っ張ることができなかった。チームが若かったから、その中で自分が引っ張らないといけなかった。言い訳はしたくない。法大はディフェンスがうまかった。キックオフが取れればもっといい試合になったと思う。今更そんなこと言ってもしょうがないですけど。今日はみんなを引っ張りきれなかった僕の責任です。これはセブンズだけの話ではなくて、普段からBKをもっと引っ張らないといけないということが今日でよく分かりました。これからの練習ではもっともっと厳しくやっていって、諸岡が気持ちよくできるようにしていきたい。もうセブンズは終わってしまったから、この経験を次に生かしたい。自分のやるべきことはBKを引っ張ること。当然ですけど、法大には15人制(5月15日、同じく秩父宮で法大ラグビー部創部80周年記念試合を開催)で借りを返します」

1回戦 対武蔵工大 45-5(前半19-5 後半26-0)

先発 : 覺來弦(1年)、五郎丸歩(1年)、佐々木隆道(3年)、後藤翔太(4年)、矢富勇毅(2年)、首藤甲子郎(2年)、勝田譲(3年)
交替 : 後半2分・権丈太郎(1年←首藤)、後半4分・遠藤隆明(4年←覺來)、後半5分・大野雄也(1年←後藤)
得点者 : トライ=佐々木2、勝田1、首藤3、五郎丸1 ゴール=佐々木1、勝田1、五郎丸3

チャンピオンシップ2回戦 対法大 12-24(前半0-12 後半12-12)

先発 : 覺來弦、遠藤隆明、佐々木隆道、後藤翔太、矢富勇毅、五郎丸歩、勝田譲
交替 : 後半2分。中村大祐(4年←遠藤)、後半4分・権丈太郎(←覺來)、後半4分:三井大祐(2年←勝田)
得点者 : トライ=矢富1、五郎丸1 ゴール=五郎丸1