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Beat Up

2024

対中大戦 これでいいのか『赤黒予備軍』!


 「不幸中の幸いは負けなかったことですね…」(プロップ市村茂展)。いいところまるでなし。成す術なく敗れた東京ガス戦に匹敵するほどの超バッドゲーム。気の抜けた80分の末に残ったのは、この上ない虚脱感と、限りなく「負け」に等しい「勝ち」の2文字だけだった。
 ケチのつけ始めは、まったく気持ちの高まらなかった緩々のアップ。「全然気持ちが入っていなかった…」(古庄コーチ)。どこか芯の通らない浮ついた状態で試合に臨むと、あっさりとトライを献上し、案の定、常に受身の80分を強いられた。
 こんなとき、状況を打開してくれるはずの『頼みの綱』、その推進力で勝利への道を切り開いてきたFW陣も、この日はまったくの不発。動かない、走らない、気が利かない…。BK陣も冴えないアタック、及び腰のディフェンスを繰り返し、自ら破滅への道を突き進んだ。
 「どうして勝てたのか分からない…」。そのダメっぷりは一向に改善されることはなかったものの、どう言う訳か、どさくさ紛れに最後は逆転(10点差をひっくり返して迎えた後半30分、ターンオーバーから再びリードを許すも、37分にモールで寄り切り)。これぞ『清宮ワセダ』の勝負運とも言うべきか。灰色がかっていた上井草も、一転安堵感に包まれた。
 しかし、勝つには勝ったものの、その内容は極めて軽薄、そしてお粗末、要反省。大学日本一へ驀進するAチームとの差は日に日に拡大するばかり。これでいいのか『赤黒予備軍』!春シーズンラストマッチへ待ったなし。来週こそ会心(改心)のベストゲームを…<早大ラグビー蹴球部広報 疋田拡>


<まったくいいところなしの試合に反省しきりのプロップ市村茂展>
「今日は本当に苦しかった。アップから雰囲気がよくなくて、これはやばいなと思っていたら、案の定このような試合になってしまった。先週はAでやったけれど、Aに比べてBは試合前の高め方が足りないような気がする。普段の練習からそういったところが見られるので、そこは変えていかないといけない。今日は前半からみんなヘロヘロでした。個人的にも前半は久々の実践で、全然ダメだった。スクラムも押す感覚がなくて、ハーフタイムで清宮さんに抜くなと怒られてしまった。ただ、後半はまぁまぁよかったと思う。今日の試合はすべてが中途半端だった。人任せになってしまって、チームとしてのコミュニケーションが足りなかった。みんな自分でアピールしていかないと上に上がれないのに、それができていなかった。アップの感じでそのままタラタラ試合を続けてしまった。不幸中の幸いは負けなかったことですね…。最後のゴール前のディフェンスは、これは取られたらいけないと泣きそうだったし、かなりきつかった。今年はスゴイ1年生が入ってきましたからね。畠山のプレー、特にあの運動量は後輩ながら参考になる。でも自分とは体の大きさが違うので、そこは違うやり方があると思う。3番はやっぱりスクラムだと思うので、まずはそこから上げていきたい。スクラムが強いのが前提で、その後運動量を追い求めていきたい。今年はこれまでと違って、声を出してチームを引っ張ろうという気持ちがでてきた。Bでチームを引っ張っていいプレーをしていけば、上に上がれると思うので、がんばりたい」