シビれるとはまさにこのこと!感激しまくりの6時間…。織姫と彦星もどこへやら。天の川より上井草。7月8日はワセダにとって1日遅れの七夕でした。我等がジョニー・ウィルキンソン『名誉コーチ』は本当にスゴすぎです!
「強いFW、伝統のワイドラインだけでなく、今日からはウィルキンソン選手直伝のキックを武器に日本一を目指します」。そんな諸岡主将の宣言から始まった夢のキッククリニック。それはまさしく未知との遭遇でした…。
まずはウィルキンソン『名誉コーチ』がキック(パント)のイロハを丁寧に解説。「反対の肩は開かない」「体重は前にかける」「足の先を針金のように」「ボールは胸の向いている方向に飛んでいく」…。実演を交えながらのコーチングは説得力十分で、繰り出されるキックはため息の連続でした(膝から下が見たことない程しなってました)。狙ったところにピンポイントで落とされるその正確さは精密機械(40メートル離れたところに立つ相手が一歩も動かずにキックをキャッチ)。滞空時間の長いパントはまるで大砲のようでした。「こんなSOがワセダにいたら、ものすごく楽だろうなー」。本当にその通りです。
詳しくは書ききれませんが、直接指導を受けた選手(久木元孝成、小吹和也、高橋銀太郎、松澤良祐、細川明彦、五郎丸歩の6名)たちも、これまでとは違う「何か」を掴んだようで、皆一様にお褒めの言葉を頂戴していました。「あの蹴り方、パントはちょっと掴みましたね」(細川)。「これでもうキックはバッチリです」(小吹)。これからは弾丸タッチ、ピンポイントキックが勝利に結びつくこと間違いなしです。
続いて行われたプレースキック講座でも、世界一の技を直に吸収。「W杯決勝の1本と何ら変わらない、ゴールを狙うあの姿勢を見られただけでも幸せです」(清宮監督)。ウィルキンソン『選手』の眼差しは真剣そのもの。「技術はうんぬんより、とにかくあの雰囲気、オーラですよ」(久木元)。キックに到る一連の動作はもちろん(ボールの置き方、入る角度がポイント…)、醸し出される雰囲気が選手たちにとっては特別だったようです。キッククリニック前にウィルキンソン『選手』行った2時間の練習もオーラでまくりで、そのラグビーに対する姿勢には皆感銘を受けていました。世界NO1プレーヤーがあれほど練習しているのですから、ワセダもこれからは練習しまくります!
最後の1本は「W杯決勝、日本対オーストラリア。これを決めれば日本の優勝」という場面をウィルキンソン『名誉コーチ』が設定。自ら名乗りを挙げた強心臓?久木元がこれを見事に沈め、クリニックの成果をしっかりと見せました。「これであなたは国民の英雄です」。世界一の技を伝授したウィルキンソン『名誉コーチ』もこれにはニンマリでした(笑顔もかっこよすぎです)。
そして大感激のキッククリニック終了後には、ラグビー部よりワセダ史上初となる『名誉コーチ』の称号を贈呈。「ここ日本で、このような名誉ある称号を伝統あるクラブからお贈り頂き非常に感激しています。また機会があればここに戻ってきたいです。頂いたこのジャージー(赤黒)は家に飾らせてもらいます」(ウィルキンソン『名誉コーチ』)。こんな嬉しい言葉はありません!いつでも戻ってきてください!約束どおり、今シーズンは必ず日本一を奪還します!ジョニー・ウィルキンソンコーチ、本当にありがとうございました。ワセダは最高に幸せです!
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