早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

対関東学院大B 『佐々木組』命懸けで4連覇!


 もうこの試合で死んでもいいって。今日は本当に、そういう覚悟でした…」(Jrキャプテン・小吹和也)。意地とプライド、ワセダとしての悲壮な決意。ワセダがワセダであるために…。『佐々木組』セカンドチームは、命を懸けた4年の力で、至上命題・Jr選手権4連覇を達成した。「絶対に手に入れたかった4連覇。今日の勝利はAチームが突き抜けていく上でマスト、絶対に必要なものだった。自分たちで作り上げた学生たちに、最大の敬意を表したい」(清宮監督)―
 今も忘れることのできない「11・13」の悪夢。宿敵に屈したあの日から、上井草でのすべてが変わった。チームが失っていたもの、それはひとつひとつのプレーに対する『拘り』、ワセダの根幹である『ULTIMATE』。「勝負」に向かうとは思えない入りの悪さ、安易なパスミス、意思のないキック…。あれから1ヶ月、副将・小吹和也ら4年生を中心に、拘りきる練習が積み重ねられた。そして迎えた「12・30」、『決戦』の時。臨戦態勢は完璧に整った。「俺からお前たちに言うことは何もない。あとはやるだけだ。ひとつひとつのプレーをしっかりすること。ひとつのパス、ひとつのタックル、ひとつのコンタクト…。最高の試合をしてこい」(清宮監督)。
 12:00、運命のキックオフ。チーム全体に漲るやりきったという自信、精度の高いプレーで、ワセダは開始からゲームを支配する。まずは3分。FB高橋銀太郎がカウンターで50メートルを切り返すと、SO久木元孝成の高速パスを経由し、最後はWTB小吹和也がインゴールへダイブ。4年生BKトリオのよさが噛み合った見事なトライで最高の入りを見せると(前回とは大違い)、その後も全員がひとつとなって躍動し続けた。CTB谷口拓郎の70メートル独走、ラインアウトからの高偏差値プレー、40メートル超のPG、そしてシャープなブレイクダウン。「FWもBKも一歩でも前へって。みんな本当によくやってくれた…」(小吹)。前回はいいように押し込まれたモールディフェンスも星野、百合を核にシャットアウトし、拮抗したスコア(20-14)以上の内容で前半を折り返した。
 「おい、こっからだぞ!」、「あの日負けたことわすれてねぇよな!」「ULTIMATEだろ!」―。迎えた後半。『佐々木組』の打倒・関東への思いが、さらに爆発する。5分、WTB小吹がディフェンス3人を引きずるビッグゲインを見せ、リードを広げると(ゴール前まで迫り、最後はペナルティーからのハリーで再び小吹!宣言どおり絡みまくってます!)、そこからSO久木元の巧みなコントロールで一気にスパート。この1年抜群の安定感を見せたWTB巴山儀彦、同じく急成長のCTB須藤明洋(この日は超キレまくり!)、そしてもうひとりのスーパールーキー・『ゴジラ』瀧澤(目の覚めるような独走トライ!ついに全国区?)。「いいプレーができたのは、4年生の気持ちに引っ張ってもらったからです(須藤)…。4年生の熱き想いに、下級生が目一杯応える。まさにチーム一丸となったワセダ理想の戦いで、『ULTIMATE CRUSH』、あのときのリベンジを成し遂げた。命を懸けるとまで言った4年生の本音、「嬉しいと言うよりホッとしましたよ。ずっとピリピリしてて、昨日も寝られなかったですから(高橋)―
 ひとつひとつのプレーに『拘り』、決死の覚悟でついに手に入れた4連覇の栄光。しかし、絶対に必要だったJr選手権連覇も、ワセダにとってはあくまでも通過点。「これで終わりじゃないし、最後まで絶対に諦めない。諦めてしまったら4年間やってきた意味、ないですから」(小吹)…、「Die Hardです」(久木元)…、「最後まで悪あがきしてやります」(高橋)…。「いやぁ、最高の試合でしたね。4年の気持ちというのを見せてもらいました。次は赤黒、『荒ぶる』。待ってるぞって感じです」(主将・佐々木隆道)。そう、ここからが『赤黒』、そして勝利の部歌を賭けたリアルバトル。「今日で連覇への手応えを感じた。やっていることは、同じだからね」(清宮監督)…。4年の意地、鉄の結束、『ULTIMATE』しての4連覇。待ち受ける結末はただひとつ。2006年1月8日、『佐々木組』は『荒ぶる』を歌います―

<マストの4連覇! 学生の自主性に最大限の敬意を表する清宮監督>
「11月のファーストフェーズで、10何戦かぶりにBチームが関東に負けて、チームにとても強い危機感が生まれた。そこからの1ヵ月ちょっと、ワセダとしてやらなくてはいけないことをしようという意識が、選手たちの中から自主的に出てきて、4年生がチームをまとめて、引っ張って、今日は素晴らしいゲームをしてくれた。1月8日、決勝戦の前哨戦となるはずだし、チームにとって大きな影響をもたらすだろうなと。この試合で(大学選手権)連覇への手応えを感じた。両方ともやっていることは同じだから。チームにとって自信になる。11月の敗戦から1番に学んだことは、ひとつのパス、ひとつのキック、ひとつのタックルの大切さ。ペナルティーを得てタッチを蹴るにしても、どこに落とすんだとか、そういったひとつひとつの積み重ねがチームの力として出るんだと。この1ヵ月、そこを1番集中して取り組んできた。関東学院もいいチームになってきている。1月8日の対策?ありません(笑)。絶対に手に入れたかった4連覇。今日の勝利はAチームが突き抜けていく上でマスト、絶対に必要なものだった。試合前自分から言うことは、もう何もなかった。学生たちが自分たちで作り上げてくれた。そんな学生たちに、最大の敬意を表したい」


<『荒ぶる』前の大仕事!チームを見事頂点へ引き上げた副将・小吹和也>
「清宮さんの言われたとおり、11月に関東に負けて、そこから新たなスタート。僕たちBチームは、Aを相手に、Aを目指してここまでやってきた。4年の意地、4年が引っ張るんだという思いに、3年生以下がついてきてくれた結果が、今日出たんだと思う。ここまできたら技術うんぬんではなく、とにかく気持ちだと。すべてに気持ち、1対1に全部勝つ。そう言って試合に臨んだ。BKもFWも一歩でも前への思いでプレーして、今日はみんながんばったと思う。これから準決勝、決勝が残っていて、ワセダの戦いはまだ終わりじゃないし、これまで諦めてしまったら、これまで4年間やってきたことが意味のないものになってしまう。1日1日を大切にして、自分のプレーでBKを引っ張って、4年生が引っ張っていいプレーをして、その結果として、準決勝、決勝で勝つことができたら幸せです。引っ張っていくことに関しては、たとえAであろうと、Bであろうと関係ありませんから。今週はAチームと一緒に練習したのは、1日だけでしたけど、隆道とは慶應前の一週間、決して抜いていた訳ではないけど、11月のときよりフワフワしていたという話をしました。まずBがここで勝たないと、1月2日、8日はないとみんなにも言い続けて。今日は勝って何よりです。ほんと死ぬ気でしたから(笑)。この試合で死んでもいい。そのくらいの覚悟で臨んだ試合でした。今は少しだけホッとしてます。実は、昨日もずっと寝付けなかったんですよ(笑)。今日は清宮さんに言われたように、ひとつひとつのプレーにしっかり拘りを持ってできた。孝成のキックも当たっていたし、銀太郎のカウンターもよかったし、上田をはじめ下級生もみんなよかった。アップのときから下級生が、4年だけじゃねぇぞって言ってくれていたし、FWも百合、星野、シゲがよく引っ張ってくれて、前回やられたモールも圧倒してくれた。みんなが拘りを持ってやれたのがよかった。隆道には、試合前練習で修正点を言ってもらって、あとはやるだけだよ、4年として見せてくれって。もう本当にやるだけだという気持ちになれたし、隆道が寄せ書きに書いてくれた、一緒に国立で戦おうという言葉も本当に嬉しかった。試合後には、4年生みんながグラウンドにまで降りて来てくれたし、感動です(笑)。今日は1月8日の前哨戦、Bが圧倒して勢いに乗りたかったし、絶対に負けられないと思ってた。試合中もそのことをずっと考えていたし、動き出しの早さをとにかく意識してました。ワセダの15人の方が関東の15人より走ろうと。今日はみんなの力です。4年生のみんなが自分を支えてくれて、ケガしたときはここまでこれるなんて思ってなかったですから。ほんとみんなのおかげです。次は赤黒、『荒ぶる』です」


<Die Hard! ロングキック連発でチームを勝利に導いた久木元孝成>
「今日は久しぶりに楽しかったです。もちろん課題もありましたけど…。今週はずっと銀太郎、和也と俺たちはもう死ぬ気、ここで死んでもいいって言いながらやってきた。今日は気負うこともなかったし、これだけやったんだから、大丈夫だろうって気持ちで戦えた。これで連覇に対しての重みがだんだんと出てきたと思うし、ワセダは常勝でなくてはならないということを下級生にも伝えられたと思う。本当によかった。これを伝統にしていって欲しい。ゲームの組み立ても思っていたような形で、ワセダの強みを出すことができた。須藤のタテ、銀のカウンター、谷口の外、巴山のボールを生かす強さ、和也のキック。みんなのよさを組み合わせて戦えたし、前回のように後悔するような選択はなかった。コンバージョンはまたやっちゃったかと思いましたけど、その後のPG(右中間45メートル超!)入れられてよかったです(笑)。今日はみんな本当に集中していて、いいゲームだった。(前半23分には自陣ゴール前でのピンチに猛タックルでターンオーバー!)あのタックルは体が反応したって感じです。普段は行きたがらないところでしたけど、あのプレーは大きかった。でも最後に取られてしまったのが、やっぱり自分たちがBなところ。あそこは本当に課題です。前回やられたブレイクダウンも、2人目の寄りとかはまだまだ。いくつか負けている局面もあったし、上はもっと強いですから。これでジュニア選手権も終わり。ギリギリまで赤黒に拘り続けます。山岡さんに言われたんですよ、結局は4年だからって。Die Hardです。昨日監督部屋に置いてあった奥さんの本を手にしたら、そう書いてあって、話に聞いてきた奥さんらしいなと思いましたし、今の自分に必要なのはこの意気込みだって。イラクを駆け回っていた奥さんに比べたら、自分なんて楽勝じゃないすか。Die Hardです。今日は4年としての思いを見せられたと思います」


<命懸けの4連覇! 最後尾からチームをグイグイ引っ張った高橋銀太郎>
「嬉しいというより、ホッとしました(笑)。この一週間ずっとピリピリしていて、昨日も眠れなかったんですよ。もし負けたらって…。今日は技術はどうでもよくて、とにかく気持ちだと。4年はこの試合に命を懸けるからって。今日はやっぱり気持ち。11月に負けたときは、勝てるだろうと思って普通に試合に臨んでしまっていたし、リザーブに和也、三角もいて、大丈夫だろうという気持ちがどこかにありましたから。個人的には、今日はガンガンボールをもらっていってやろうと。そうしなきゃ始まらないと思っていたし、中途半端は1番よくないから思い切り。前回は田井中にやられたので、キック処理も練習してきましたから。全体としてもいい内容だったと思う。春関東のように、前半競って、後半一気に突き放す。思っていたとおりです。ブレイクダウンで何本かいかれていましたけど、外に展開できていたし、意識も高くて、前回やられたモールディフェンスもよかった。前半はああなると思っていたので、焦りもなかったです。後半ファーストプレーからいって、一気に引き離すぞって。何より今日は4年の気合いの入り方がハンパじゃなかったですから(笑)。目指すはもちろん赤黒、これで心置きなく狙えます。とにかく試合に出られるように、自分のパフォーマンスを上げていくだけです。今日の勝利は、準決勝、決勝に向けていい勢いになったと思う。Bが勝ったんだから、Aも勝ちますよ。とにかくNo limit、最後まで悪あがきしてやります」


<初戴冠! 4年生への思いを胸にビッグプレーを連発したCTB須藤明洋>
「今日はとにかく優勝したかったです。僕自身は、まずジュニア選手権で優勝することを目標にしてやってきましたし、関東に負けてから、4年生の気持ち、Bで勝って上に行くんだっていう思いがすごく伝わってきて、この人たちのためにもがんばろうと。今日は4年です。銀さんのカウンター、孝成さんのパス、和也さんからのいいコールもずっと外から聞こえてましたし、本当に心強かったです。4年生の気持ちについていって、今日のプレーができました。自分自身としては、ディフェンスの緩さに課題は残りましたけど、ともかく勝ててよかったです。アップでも泣いて、試合でも泣いて、今日は泣いてばかりでした(笑)。楽しかったです。次はやっぱりAチームで出たい。最後まで諦めずに勝負し続けます」

<『佐々木組』全員でひとつ目のタイトル奪取!>