日本一の練習してますか?― 『東条組』はただ今夏合宿真っ最中。ウキウキの夏休みとも、世間の空気が一変するお盆とも無縁の生活(日にちの感覚は既にどこかへ…)で、ひたすらラグビーに没頭しています。
この合宿での合言葉は、そのものズバリ、『日本一の練習』。日本一の練習をして、自分たちに克って、関東に勝つ。
「今日は日本一の練習できたか」、「妥協せずに出し切ったか」。そんな言葉が常に飛び交っています。「練習して、練習して、練習する」。とにかく自分たちに克つことです。
8日から始まった第一クールは、『継続』スキル、『スウィフトラグビー』の根源・動き出しの一歩がメニューの中心。中竹監督、さらには『清宮ワセダ』を知る男・元祖『軍曹』後藤コーチが先頭に立ち、最重点課題にとことん時間を費やす日々でした。
特に生命線・ブレイクダウンに関しては、再度その肝を整理。 「低く、芯に入る」、「相手を絶対に逃がさない」…。もちろんまだまだのところも多々ありますが、『軍曹』の鉄拳、学生の変わらなきゃという意識は、確実にチームに新たな力をもたらしています。圧倒的なブレイクダウンの支配に、絶え間なく繰り返されるトツは、ワセダが飛躍する絶対条件です。思えば『伝説・佐々木組』も、夏にはひたすら…。
そして第一クールのメイン、12日13日に行われたA、Bによるアタック&ディフェンスは、要点を押さえたトレーニングの効果か、随所でチームの成長を実感。関東学院とBチームの比較はともかく、選手たちもいいイメージをある程度共有できたはずです。FWでは後藤彰友、権丈太郎が春とは違うところを見せ、BKではこれまた改心の?曽我部佳憲が(いいときの)らしさ全開だったのが、この一週間では印象的でした。
「第一クールでは日本一の練習ができたと思う。学生たちにも毎晩、日本一の練習をできたか聞いていたけど、みんなできたと答えていた。妥協せずに狂う。昔とは比べられないけど、学生にとってはこの何年かでは1番厳しい合宿じゃないかな」(中竹監督)
いよいよ明日からは本当に大切な、ここでやらずにいつやるのかという第二クールに突入。極める、追い込む、そして狂う…。ターゲットは8月20日、関東学院ただひとつ。さぁやるぜ、今日も日本一の練習を―