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Beat Up

2024

対オックスフォード大 今こそ全員で!閉塞感を打ち破れ!


 この経験したこともないような閉塞感は一体何なのか―。パーツ、パーツはよくなっても、それらが融合していかない組織としての脆さ。通りきらぬ芯。シーズン開幕直前、大事な大事なこの時期になっても、『東条組』の前には大きなカベが立ちふさがった。
 「ワセダの可能性を計る試合」(中竹監督)。30~40点取ってスカッと勝つ。夏関東の『恐怖』(負けることが怖いと思えるのはワセダだけ)、その後の『追い込み』からも開放され、この日はこれまでとは違う一面、成長した姿を見せる…、「はず」だった。しかし、記念すべき『2勝目』の名誉と引き換えに残ったものは、どこか胸のつかえたような、何とも言えないもどかしさ…。一歩ずつ成長こそすれど、このチームにはまだ何か足りないものを感じさせた。
 試合の入り、その後の展開は思惑どおり、順調だった。最重点課題・スクラムでは相手を上回る早く激しいヒット(前半はグチャグチャしましたが…)、散々マイボールを失ってきたラインアウトも及第点。他人事のように歩く者もいなくなった。ディフェンスも前に出る意識があった(時にスカされたのは今後の課題ですが…)。6分、モールからブラインドWTBを絡めて最後は菅野。16分、ラインアウトからのムーブで今村。24分、同じくパスで切って、今村が今度は華麗なラストパス。狭く立つディフェンスの穴を射抜く的確な判断と、久々に見る今村、五郎丸の躍動。細部での修正点こそあれ、それらゲームを支配する姿には間違いなく成長の跡が見てとれた。前半終わってスコアは19-15も、流れ、勢い、トライへの道筋を見る限り、ゲームは完全にワセダのものだった。
  後半一気にいって一皮剥ける―。ワセダはここから突っ走る―。ついに来たぞ、飛躍のチャンス―。しかし…、何故こうなってしまうのか。本当に力がないのか。時間の経過、天気の悪化とともにトライシチュエーションでのあり得ないミス(どう考えても痛すぎ…。あそこで取っていれば普通に…)、いらないペナルティと、あまりに稚拙なプレーを連発。「切るべきところでしっかりと切る。ピンチとチャンス、エリアの意識をもう少ししっかりやっていかないといけない」(中竹監督)…。挙句の果てにはノータッチ×2から逆転となるトライを許し、ワンランク上に行くどころか、あの頃に姿に戻りかけた。なぜ? どうして? 何がワセダをそうさせるのか? いずれにせよ、 重い相手に奮闘したFWにとっては、あまりに酷な展開。最前線で体を張り続けた彼らは、後半何を感じただろうか…。
 最後の最後に冷静なPG選択(対オ大2勝目の記録は永遠です)で勝利こそ収めたものの、どこかに突き抜けられない閉塞感、カベがあることは紛れもない事実。確実によくなっているのに、強くなっているのに、チームとしてはまだまだまだまだ安定しない。同じ方向を向けているか。心はひとつになっているか。全員で戦えてるか。このカベ、このムラこそみんなの力で。ワセダは全員で勝つチーム。『 東条組 』最大の強みは、実はこの異様なまでの『しぶとさ』か…。求む、ブレーク。もうシーズンは待ってはくれない。この状況を打開するものは果たして―


<チームのムラを感じるも夏からの成長、手応えを口にする中竹監督>

「今日は学生に思い切ってやって来いと言っていた。ミスしてもいいから色々と試して来いと。これまでBKはいい形がなかったけれど、今日はセットから1発で、少ないフェーズでトライを取ったことは評価できる。オックスフォードのFWは異常にデカイ(7人が100キロオーバー)。その相手に対し、スクラム、モールをいかに組めるかがテーマだった。ディフェンスはよくがんばっていたと思う。スクラムは前半マイボールがきれいに出なかった。スクラムは今日一番のテーマだったので、後半しっかりと修正できたのはよかった。切るべきところでしっかりと切る。ピンチ、チャンス、エリアの意識をもう少ししっかりやっていかないといけない。BKラインは精度が上がってきているし、1次からゲインできるようになってきた。夏は学生たちも嫌なディフェンスとブレイクダウンばかりやって、もどかしかったと思うけど、降りてきてからの成果が今日は出ていたと思う。彼らの能力をこれから伸ばしていってあげたい。今村のスピードもやっと戻ってきたし、スローフォワードになってしまったけれど五郎丸もいい形が出てきた。そこはかなりの収穫。今後に向けていいイメージが持てる。今日はミスもたくさん出てしまったけれど、絶対的な精度にはこの時期だしまだ拘ってない状態。そこを意識して守りに入るのではなくて、思い切って攻めて来い、思い切ったミスならいいよと学生には言っていた。夏の関東戦は春負けていたこともあって緊張感の高い状態だったけど、今回は2年に1度の対戦でチャレンジできる相手だから、楽しんで好きなようにやってこいと。実際いい形で試合を進められてはいた。でも、こうなってしまうのはやっぱりまだムラがあるということ。ミス、中盤でのいらないペナルティがそれを招いた。ゲームコントロールももっともっと仕込んでいかないといけない。ただ、夏合宿と比べてもチームは確実によくなってきてる。来週から対抗戦が始まるけれど、今一度セットに拘ってやっていきたい」


<ついに復帰 FWにより一層のファイトを求める主将・東条雄介>

「今日は相手の大きいFWに対して受けてしまうところがあった。前に出て止めることができずに、自陣にいる時間が長くなってしまった。そこが今日残った課題です。スクラムに関しても前半コントロールすることができず、なかなか思うような展開に持ち込めなかった。いい球が出さえすれば、いいテンポで供給できればトライを取れるということが今日改めて分かったので、そこの精度にもっと拘っていきたい。もっともっとボールを動かすラグビーがしたいですし、それがワセダの一番の武器ですから。最後はトライを取って勝ちたかったですけど、セットが安定しきらないところがあったのでPGを選択しました。今自分たちで1番自信のあるディフェンスで勝とうという考えで。今日は相手のFWのプレッシャーが強かった。あれだけのサイズのある選手たちに前に出ようとされると、なかなか止めるのは難しいけれど、そこで下がってしまったのはやっぱりよくない。ターンオーバーしたかったというより、もっとポイントの方に押し返したかった。ああいう相手にターンオーバーするのは難しい。外から行って内側に返す。もっとそういうディフェンスをして止めたかった。取られたトライもBKが内側に寄ったところをいかれたものですから。ゲームコントロールに関しては、セットのところが苦しかったというのもある。そこがしっかりしないとゲームコントロールもしずらいと思うので、セットにはもっともっと拘らないといけないです。いいテンポで球が出たときはトライにつながっているし、いいゲーム運びができていますから。FWはもっとファイトして下がらなければいける。今日もみんなここは抜けるというイメージをしっかりと持てていたし、裏に抜けてからのフォローもいくつかは反則を取られたけれど、だんだんつけるようになってきた。ひとりひとりの精度は確実によくなってきていると思う。自分は春負けてからずっとプレーできなかったけれど、ずっとみんなを信じていた。久々だったけれど、周りがどんどん声を出してくれるようになったし、サポートしてくれるし、彰友もFWを引っ張ろう引っ張ろうとしてくれているので、すごくやりやすかった。あとは僕自身のゲーム勘。これからはプレーで見せます。やっぱり取るべきところで取らないと苦しいゲームになってしまう。今日も完全に余った状況で取れなかったですから。攻守における仕留めのタイミングの意思統一が必要です。それができればもっと点は取れるし、失点も減らせる。もっともっとディフェンスして、精度、スキルを上げることに拘って、対抗戦を戦っていきたいです。シーズンですね、いよいよ」


<課題は対応力 FWのさらなるパワーアップを誓う副将・後藤彰友>

「今日の試合のターゲットはスクラムとBKの1次ディフェンス。スクラムについては健介が話してくれたとおり。前半はズルズルといってしまった。後半は立て直せたし、夏より全然よくなってきているけど、それを前半のうちからやりたい。1本組んだらすぐ修正して、対応する。そういう力がまだまだ足りない。課題はその部分です。近場のディフェンスに関しては、まぁ我慢できたかなと。ただそこから一発で取られてしまう場面があったので、その甘さはなくしていかないといけないです。ずっと言われていた動き出しの1歩についても、みんな近場は埋められていた。ラインアウトに関してはいくつかマイボールを失うところがあったけど、問題ない。取りにくいところじゃないですけど、敢えて攻めてみたりしていたので。やっぱりモールはしっかり組まれると重い。日本の大学生より全然重かったですし、社会人とやっている感じでしたから。チーム全体としてもだんだんよくなってる手応えはある。昨年みたいな横綱相撲はできないけれど、今年は1試合1試合強くなる。FWも最近まとまりがでてきた。スクラムもこれからずっとやっていくし、崩せるレベルにまで強くする。勝っているのは本当に大きい。対抗戦でも負けません。来週からいよいよシーズン。もっと練習から緊張感を持ってやっていきたいです。BKがポロポロしたり、スローフォワードは練習から出てますから。そこは厳しくしていきたいです。東条が戻ってきてくれて気持ち的にも、プレー的にも楽になった。あとは甲子郎です」


<目指すは世界 久々の爆発でひとりゲームを支配したCTB今村雄太>
「今日は最初はよかったんですけど…、簡単なミス、いらないペナルティで自滅してしまった感じです。前半のトライは練習してきたとおり。外にボールを運ぶつもりだったんですけど、前が空いたので自分で。今日は本当に久々に走った感じです。でもやっぱり…、ミスが多かった。それがなければもっといい試合ができた。今年のチームはひとつのミスで落ちてしまうので…。ただ、夏までに比べたらいい感じにはなってきていると思う。今日の課題であったBKの一次ディフェンスに関しては、悪くはなかったけど、まだ一発で抜かれたり、コミュニケーションミスでいかれるところがあったので、そこはもうちょっと確認、詰めていかないといけないです。特に後半はグラグダになってしまいまいたから。アタックに関しては、これまでスターターしかやっていかなかったところから、フェーズもやり出してやりやすくなってきてる。これからはミスを失くすこと、まだまだ足りないコミュニケーションをしっかりすることが課題です。これからも1試合1試合課題が出てくると思うので、それをひとつひとつ細かいところまで詰めていって、強いチームにもいい形で勝てるように。とにかくひとつひとつやっていきます」


<ヨコヅナ復活 スクラム、ディフェンスに奮闘したプロップ畠山健介>

「今日はフラストレーションの溜まる試合でした。前半スクラムが思うように組めずで…。後半修正できたことが救いです。相手は3番が思いっきり内に入ってきて、1番はサイドステップ。自分はまっすぐ組んでも煽られる形になってしまいました。タッキー側は全然勝っているし、いくらでもいけてたんですけど、力が全部自分の方にきて、クルクルと。ずっとレフリーの方ともコミュニケーションを取ったんですけど、タッチジャッジの方にも1番のサイドステップとか、内切ってるとか言って頂けなかったようで…。今日はこれまでの成果を出そう、拘ろうと言われてたんですけど、やってきたことを出す、普通どおりに組むとああなってしまったので、何とも言えないです。後半組み方を変えたらいい感じでやれたのはよかったですけど。ハーフタイムにしっかりと修正することができた。それを前半のうちに、自分たちからできるようにすることがこれからの課題です。ヒット自体はよくなってきてると思います。あまり距離を取ってしまうと重みがあるので、近づきたかったんですけど…。相手はものすごくイライラしてましたね。今日は異国のスクラムを組んだ感じです(笑)。当然向こうには向こうの考えがあるんでしょうけど。こっちが先にセットして、低く構えて待ってても上げろって。でもあれが日本のスタンダード。近場のディフェンスに関しては、何本かいいのがありましたけど、途中からは受けてしまいましたし、まだまだです。もっと激しさを出して止めないといけないです。重い相手に対して高くいってもダメ。明治、帝京、関東とやるときはここが大事です。今日もいい内容とは言えないですけど、ここからまたひとつひとつ修正していく。昨年もいきなり最強だったわけではないですから。一歩ずつ階段を上っていって、最後に関東を倒します」

<オ大選手も赤黒にご満悦? 夜の激闘は主務部屋の方で…>