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2024
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三洋練 野武士との初遭遇、手応えと課題と…

 ワセダが 『佑ちゃん』の故郷でぇ、野武士軍団に出会ったぁ~。10月14日、群馬県は太田市で、『東条組』が関東オールスターズ・三洋電機ワイルドナイツと初遭遇。13時半からみっちり2時間、合同練習を敢行した。

 まず最初に行われたのが、スクラムノーコンテスト・20分×2のトレーニングゲーム。掲げられたテーマ:ブレイクダウンの激しさ、モールディフェンス、そしてそしてボールを動かす。ワセダにとっては、確かな手応えと、これ以上ない明確な課題を突きつけられた40分だった。

 収穫は何と言ってもBKの積極性と、仕掛けの確かさ。完全格上?トップリーグ相手だとワセダの本能が目覚めるのか、はたまた何かが芽生えたのか…。SH矢富(ラグビー部の『ゆーちゃん』?)がランを意識させつつ、的確にボールを捌く→SO曽我部が仕掛けながらの速く長いパスでディフェンダーをぶった切る→CTB今村がスピードとコースで相手を振り切る→FB五郎丸がここぞの局面に顔を出す―。あの頃のグッドイメージ。久方ぶりに見られたワセダらしさ満点のアタックは、間違いなくトップリーガーたちを凌駕していた。

 しかし…、ここで明確な課題として浮かび上がったのが、仕留めの部分でのブレイクダウン。「甘かった」―。ズバリ、最前列で奮闘した畠山のこの言葉こそがすべて。あと1歩、ここで出したら…。そんな場面でターンオーバー、ペナルティを連発し、みすみすトライチャンスを逃し続けた。「決定力だね。見ていてすごくもったいない感じがしたから」(三洋電機・石川安彦)。

 最後の最後で簡単には取らせてくれない、そこはさすがにトップリーグ―。ひょっとしたらそんな言葉でも片付けられるかもしれないが、ここぞの場面でのブレイクダウン、『拘り』こそが『ULTIMATE』であり、今シーズンで言うところの『極』のはず。「今日で改めて課題が見えた」(中竹監督)。仕掛けはひとまず合格点、次のステップとして『東条組』には更なる拘り、揺ぎ無き意志が求められる。

 後半、インターセプトを喰らい逆転トライを奪われたものの(五郎丸がハイパン→鋭い出足でターンオーバー→畠山が捌いて、曽我部が外へ放るも…。これで7-12)、ディフェンスは前3人の奮闘を軸に、粘りを発揮。モールディフェンスもまずまず。前後半1トライずつであれば、ある程度は想定内。 だからこそ、取りきれなかったあの局面の数々が、悔やまれるといったところか…。

 そして最後に、触れずにはいられないのが、試合後に行われたスクラム練。「自信になった」(プロップ畠山)と言うように、最終的には課題の?対応力を見せたワセダが優勢。自分たちより大きく、重い相手に対し、ヒットの速さ、8人のまとまりで勝負を挑み、時にターンオーバーも奪ってみせた。「すごくいい練習ができた。だんだんよくなってきてる」(石嶋コーチ)。実はスクラムこそが、最大の収穫と言っても過言ではなかった。

 昨年の10月10日は、本気のワセダが超本気の東芝Bに完敗。今日10月14日は、何となく、普通に三洋Bと渡り合い、課題を出しての悔しすぎる惜敗(本当の試合ではありませんでしたが)。「昨年もこの時期東芝と試合して、次の試合からよくなった。今日のこの経験を生かして、まず次の日体戦でいいゲーム。そして波に乗っていきたいです」(畠山)。ひとまず、「成果アリ」(中竹監督)のこの日の出稽古。これをきちんと消化できるか。次の日体戦で真価が問われる―。

  三洋にお世話になって、あのチームのところに行かないなんてありえない! と、言うことで、11月頭のサントリー練を実現させるべく、現在日程を調整中。あの御方は「何で俺のところに来ないんだ!」と言ったとか、言わないとか…(笑)。やっぱりトップリーグとの練習はかけがえのない財産! 清宮監督、是非是非よろしくお願いします!!!


 対三洋電機B(20分×2) 7-12(前半7-5)

ワセダ

①瀧澤 ②臼井(1T)③畠山 ④寺廻 ⑤後藤 ⑥笠原 ⑦豊田 ⑧林(←近藤)
⑨矢富 ⑩曽我部 ⑪三原 ⑫谷口 ⑬今村 ⑭菅野 ⑮五郎丸(1G)

三洋電機B

①立川 ②太田 ③山田 ④山本 ⑤佐藤 ⑥垣渕 ⑦江原 ⑧エペリ・タイオネ
⑨高安 ⑩田井中 ⑪香月 ⑫入江 ⑬古賀 ⑭コリニアシ ⑮田辺 R:米元、堀井、野口


<抜群の存在感も状況判断、ツメの甘さを反省するCTB今村雄太>
「今日はとにかく自分たちの力を出し切ることだけを考えてました。思い切りやって、今のワセダで通用するところ、しないところを見極める。そういう意味では、何回か裏に抜けたり、チャンスはたくさん作れたんですけど、その後の精度が悪かったです…。あれでは社会人相手には取りきれない。上のチーム、強いチームとやるときには、そこをもっと突き詰めていかないと勝てないです。裏に抜けた後取りきれなかったのは…、自分を含めたBKの状況判断が悪かったということもありましたし、倒れた後、ブレイクダウンの精度も低かったからです。ただ仕掛けのところでは、練習でうまくいっていなかったようなところもうまくいったので、その点はよかったかなと。今日はもうちょっとやりたかったです。あと1試合分くらいは。他にも細かいミスで前に出られてしまったようなところがあったので、とにかく精度を上げることを意識してやっていきます。攻めきれない、それで相手に優位に立たれてしまう、そこは課題です。やっぱり学生相手では学べないことがたくさんある。今日は勉強になりました。たまには遠出するのもいいですね(笑)」

<ディフェンスに奮闘! スクラムでの手応えも口にするプロップ畠山健介>
「試合に関しては…、みんなも感じてるように不完全燃焼って感じでした。トライを取るシチュエーション、イメージはたくさんあったんですけど、取りきる力が足りなかったです。その要因はブレイクダウンが甘かったこと。そこで押されていい球がでなかった。ターンオーバーもありましたし、内容的にいいところもありましたけど、やっぱり取りきるところのブレイクダウンが…。そこで止まってしまっていた。ブレイクダウンの精度に拘っていかないといけないです。ディフェンスについては、前半逆目逆目に攻められて、あたふたしてしまった部分もあったんですけど、後半はかなり修正することができた。だからこそ、勝ちたかったです。試合はもっとやりたかったですけど、スクラムはノーコンテストでしたし、あれがアリアリだったら、もっとしんどかったんだとは思います。(試合後の)スクラム練習に関しては、最初はロックの彰友さんがいなくて(大流血で治療中でした…)、合わないところがあったんですけど、だんだんと自分たちのスタイルを取り戻した感じです。みんなで集るたびに修正できたのがよかった。レフリーの方もしっかりとコントロールしてくださったので(トップリーグのチームと組むとそれぞれの流儀と言うか、色々と合わないことが…)。しっかりヒットもできて自信になりました。イメージですか?、明治ですかね。全体が重くて、対抗するのに相当の力がいる感じです。昨年もこの時期東芝と試合して、次の試合からよくなった。今日のこの経験を生かして、まず次の日体戦でいいゲーム。そして波に乗っていきたいです」


 最後に、大切な試合前日にも関わらず、ワセダのために時間を割いてくださった三洋電機の皆様に御礼申し上げます。素晴らしいグラウンドにクラブハウス、そしてお心遣い。そこに強さの一端を見た気がします。本当にありがとうございました。