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2024
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対立正大 頼みの綱は1年生? これでいいのか…


 求む、クレイジーでパンチのある奴! 目標はあくまでもエンジと黒のファーストジャージー。大切なのは心意気。トップ15を脅かさなくてはいけないはずの『権丈組』セカンドチームは、芯のない、何とも歯がゆい戦いぶりで勝ちたい気持ち100%・立正大の前に屈した。
 試合は気前よくポンポーンとモールで2トライを先行されると、当たり前ながら後手後手の展開。FB佐藤晴紀の野性的な走り、両フランカー(ただ今売り出し中の中村拓樹、渡辺千秋)の鋭い勘を軸に、スコアの上では簡単に試合をひっくり返したものの、ミスの多さ、接点でのパンチに欠け、相手の自由を奪うに至らなかった。攻めてはミス、モールはズルズル、挙句いらないペナルティ…
 そして14-12で迎えた後半、ここからの数分で試合が決まるという局面でも、ワセダは感覚を研ぎ澄ますどころか、逆に失速。4分ディフェンスミス、12分モールで固められてから外国人、29分再び外国人…。修正も我慢もできず、立て続けに3トライを奪われたばかりでなく、攻めても決定機を手放し続け、自ら敗北への道を突き進んだ。度々のビッグゲインも最後には必ずミス、同じことの繰り返し。「展開だったり、狙っているところはよかったけれど、仕留めのところでのノックオン、ミス、取るべきところで取れずに、こういう結果になってしまった。技術的なところももちろんあるけれど、ここってところの意識の問題です…」(FB佐藤晴紀)
 このワセダとしてはあってはならない際での弱さ以上に深刻かもしれないのが、ゲームを動かしていたのは若いメンバーばかりということ。大学入学後一番のデキだったSO山中亮平、インサイドCTBデビューで光るものを見せた飯田貴也、そしてこの日もビッグゲイン連発のWTB中濱寛造。上述の中村拓樹も合わせたルーキーたちの輝きは収穫大も、上級生たちがゲームから消えているのは、あまりにも寂しかった。「負けそうな展開になってから頼っているのが寛造だったり、中村だったり、1年生のプレー。もちろんチーム全員で戦うんですけど、やっぱりあそこは4年に何とかして欲しかった。そこがすごく残念です。技術どうこうもありますけど、気持ちです、気持ち」(主将・権丈太郎)…。ワセダの定説・その年を決めるのは4年の力。今必要なのは、うざったいほどギラギラした奴。試合後、延々と続いた反省練。赤黒、ではなく…、濃紺のジャージーをまとった男たちはそのとき何を思ったのか―


<好プレー連発にも仕留めの精度を悔やむFB佐藤晴紀>
「展開だったり、狙っているところはよかったけれど、仕留めのところでのノックオン、ミス、取るべきところで取れずに、こういう結果になってしまった。相手を崩すことはできていたのに、あとワンパスというところでのスローフォワードにノックオン…。技術的なところももちろんあるけれど、ここってところでのダウンボールだったり、意識の問題もあると思う。後半トライを取られた場面は、どれも1発でBKラインを抜かれてしまった。そこはもっとコミュニケーションを取っていかないと、また同じように取られる感じがします。前半はしっかりとコミュニケーションも取れていてよかったんですけど、後半はコーリングもなかったし、コミュニケーションが取れず抜かれてしまいました。あとはフォローがいなかったです。自分に関しては、何本かいいプレーはあったと思いますけど、勝たないと…。試合を通して大外のブレイクダウンが悪かったので、そこの修正はしっかりしていかないと次もないかなと思います。めくられてしまっていたので、その点です。来週またしっかりやっていきます。ゲームの展開自体は悪くなかったし、取るべきところをしっかりと意識できるようになれば、このチームは絶対に変わると思うので。昨年は誰かに引っ張ってもらう感じでしたけど、今年は自分から引っ張っていこうと思ってます。特にBKは下級生が多いので、ドンドンと自分から。ポジションに関しては、Aの13番が固定されていないので、そこを狙いたい気持ちがありますけど、どのポジションであれ、まずは自分がしっかりとしたプレーをしないことには上がれないので、とにかく目の前の試合を全力でやっていきます」

<飯田貴也CTBでシニアデビュー! 大物の予感…>