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2024

第1クールが無事終了 今年の早明戦はスクラム祭り!

 前代未聞?、最強タッグ?、はたまた究極の呉越同舟? 8月12日、激しく照りつける太陽の下、あの宿敵・メイジとスクラム練習を敢行。漂いまくる危険な香り…。『早大』菅平グラウンドは、異様な熱気に包まれた。


 午前9時、超ド迫力の大男たち約30名がグラウンドに足を踏み入れると、空気は一変。「しっかし、デケェなぁ~」、「ワセダはAしかいないって言ったのに、あんなに来ちゃったよ…」。およそ20分のアップの後、ついに両雄が顔を合わせた。


 緊張のファースト。ワセダ、アーリーエンゲージ。続くスクラム、何と3番畠山がみこされる…。アレッ…、ひょっとして…。しかし、慌てず、騒がず、ドッシリと、ここからワセダは本領発揮。意気上がりまくるメイジ大群衆に動じることなく、徐々に自分たちのペースに引きずり込む。「最初、健介さんにはビックリしましたけど(笑)、まぁ、そのあとはしっかりやれたかなと思います」(フッカー・臼井陽亮)。夏オフからの新たな取り組みも交えながら、ヒットでは大方優勢。アレコレ探るなかで、数本押し込まれる場面こそあったものの、大局を見ればまずまず評価できる内容で、またひとつ次なる段階へと歩を進めた。完全勝利!!!とは言えないけれど、はいやられました…という感じもなし。例えるなら、判定勝ちと言ったところか…。


 異例中の異例?、宿敵・メイジとのスクラムセッションは、激熱かつ、超刺激に満ちていた。メイジのスクラム、雰囲気アリアリ…。「お互い切磋琢磨して、今年は全勝対決しましょう!」(主将・権丈太郎)。この続きは12月2日、国立で。真冬のスクラム王者決定戦。今年の『早明戦』は、スクラム祭りじゃあ~!!!


<合言葉は『超徹底』! 体をイジメ抜く第1クールが終了>
 8月7日よりスタートした夏合宿も、この日でまずは一区切り。土台作りに主眼を置いた第1クールが終了した。

 12日午後、締めくくりとして行われたD対E、B対Cの内ゲバはそれぞれ熱戦。DE戦は後半に差が開いたものの、BC戦は最後の最後まで拮抗し、アップセット寸前だった。

 力の差をそのままスコアに反映させられなかったBチームは要反省(特に試合の運び方?)として、真っ向から立ち向かったCチームの強い意志には、大きな拍手。モールで2トライ、BKもディフェンスに奔走。「あいつら、褒めてあげてくださいね」(細川Jrコーチ)。Cチームの奮闘は、このクールのラストを飾るにふさわしかった。

 来週はいよいよ『関東ウィーク in Summer』。AもBもCもDも、全員がひとつになって。留まることは許されない。『権丈組』はこの夏も突き抜ける―


<第一クールを終えチームの課題を口にする主将・権丈太郎>
「ケガ人も復帰してきて、チーム全体の競争が激しくなってきたと思います。第一クールはディフェンスとフィットネスを中心にやってきましたけど、ディフェンスはまだまだ勘が戻ってない感じですし、いいところが出ていないので、そこはもっとしっかりやっていく必要がある。まだまだ課題は克服できているとは言えないです。フィットネスにしろ、この第一クールは土台作りの期間。第2クールからは、関東戦に向けてアタックもやっていこうと思ってます。それと今は反応、切り返しを意識して取り組んでますけど、この部分ももっともっと上げていかないといけないなと。ターンオーバーの後の動き出しにしても、セオリーのなかでの動き出しにしても、FWがまだ目で見ているというか、追ってしまっているところがあるので、もっと先に体が反応するように。そこは言い続けていきたいです。メイジとのスクラム練習は…、新しく始めたことを試すなかで、そこそこ結果も出ていい手応えです。特にヒットで勝てなかった場合など、やっぱりメイジは重いですし、まとまってますし、いい練習になったというか、次に繋がるいいスクラムだったと思います。向こうも自信を持っているからこそ、こうして受けてくれたんでしょうし、早明戦が楽しみですね」

 

<不完全燃焼? スクラムでの更なる飛躍を誓う副将・畠山健介>
「スクラム練では1発目でみこされて…、あれは僕が対面と橋本両方にやられたというか、ああいう感じになったら無抵抗にしておいた方がいいので、そうしました。全体で言えば、まだまだ方向の統一ができていないなと。いいスクラムもあったし、悪いスクラムもあった。割合的には4割、6割。これからはとにかくそのいい方を増やしていくことです。正直、もうちょっとやってやりたかったですね。もっと押せたのにという感覚はあります。でも、よくなかったところはみんな理解していますし、新しいことも色々試したところもあったので。やられた場面に関しては、今までやってきたことと新しいこと、その切替えをしたところでやられた感じです。今日はお互いにフィールドプレーがなく、ひたすらスクラムだけを組んでいたので元気だったいうか、今まで経験したことがないようなスクラム合戦でした。12月はスクラム祭りになるんじゃないですかね。第1クールは体を慣らす段階、第2クールではもっと体が動くと思います。練習から激しさを出していって、課題を克服していきたいです」