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2024
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対慶大 理屈じゃねぇ!『ULTIMATE CRUSH』!

 ワセダの代表、赤黒を身にまとう男たちは、この試合の意味、課せられた使命を十分すぎるほど理解していた。『早慶戦』は理屈じゃねぇ。ハートの戦い。根本で勝つ! それがワセダの生きる道。 試合前日の決意表明、主将・権丈太郎の言葉は、全部員の心をひとつにした。「やっとこの日が来た。自分のプレー、そのすべてに魂を込めてあいつらにぶつけてくる。慶應には絶対に負けてはいけない。戦術じゃない。技術じゃない。気持ち、激しさ、熱さでワセダは勝つ。全員で戦おう。絶対にワセダは勝つ。絶対にワセダは勝つ」―。そして中竹監督が提示したスローガンは…、『ULTIMATE CRUSH』。もう、ワセダとしてやることは明確だった。
 MAX集中のアップ、そしてキックオフからのファーストプレー。ロック・橋本樹が相手にブッ刺さると、それを合図に「今日は行くぜ!」の意志を見せてきた相手BKにも猛然とプレッシャー → キャリーバックで5mスクラム。もっとも拘ってきた試合の入りを制すると、そこから『ULTIMATE CRUSH』劇場・リターンズが幕を開けた。
 ビッグゲームにはつきもののカタさと、慶應の気合いが一通り絡んだあとの13分、指一本触れさせずに抜く男・田邊秀樹がまたまた『芸術』でインゴールをこじ開けると、16分にはWTB中濱寛造がディフェンス4人を弾いてトライ(すごすぎる!)。ひとつひとつのブレイクダウンに拘って勝つ。ただひたすらに『Penetrate』。ほとんどの時間ボールを保持し(超デカイ!)、あの頃と同じように、完全にゲームを支配した。「ワセダとして慶應と戦う準備はしっかりしてきましたし、それらを体現できたと思います。うまいことやろうとかそんなことは一切考えずに、目の前のコンタクトでひとりひとりが一歩でも前に出る。ブレイクダウン、ディフェンスで圧倒する。それだけを考えてました」(主将・権丈太郎)
 そしてこの日は、何と言っても中濱寛造! 対山田章仁完全?勝利! 上述のトライの大きさが計り知れなかったのはもちろん、ディフェンスでも練習どおり、想定どおり、相手を泳がせ、慶應のトライの香りを消し去り続けた。「山田にはこう、こう、こう~ディフェンスしよう」。「ういっす。分かってやす。大丈夫っす」。勝利の元は、最近流行の『鈍感力』? 過剰に意識することなく、何食わぬ顔でマイペースに取り組み(本人は悩んではいたようですが…)、結果を出すその姿は、少しばかり衝撃だった。今日だけはこの言葉も許してください…。「山田さんとの対面対決…、勝ちました!」。後半15分に見せた、ハンドオフを受けきっての巴投げ&ジャッカルは、間違いなくこの試合のハイライトだった。
 『究極』、『拘り』、『徹底』、ぼてくりこかす、メッタメタにいてしまう、のマッチスローガンどおり、仕切りなおしの後半も最後の最後まで、全員でしっかりファイト。フランカー有田幸平のジャッカル。心・技・体、揃った(by後藤コーチ)FB五郎丸歩の山田へのぶちかまし。そして、目の前の対面勝負。もう気持ち、ただそれだけ。慶應がどれだけ穴をついてこようとも、練習を覆い隠そう?とも、ワセダはお構いなし。理論、理屈をうだうだ言っても始まらねぇ。それが昨年のあの経験から導き出された、ワセダの、ケンジョーの答え。根本で勝つ! 『ULTIMATE CRUSH』と言えばこの人、サントリー・清宮監督も試合後、笑顔で教え子たちに声を掛けた。「今日はみんな、自分たちに勝って(克って)いてよかったよ。スローガンは『ULTIMATE CRUSH』だった?、まぁ、よかったんじゃないかな(笑)」。本家よりご認定、頂きました!
 まだまだ課題もそこらじゅうにゴロゴロしているものの、ワセダの今後を左右する一戦で、レジェンド『佐々木組』以来のビッグスコア。これ、メチャクチャ大きいなこと。「最後は理屈じゃないということで、テーマを『ULTIMATE CRUSH』にした。それを学生たちが体現してくれたことはすごく大きいね。色々と準備はするけれど、最後は激しさ、気持ちの強さ。そこに集約されてくる」(中竹監督)。「気持ち、激しさ、熱さ。ブレイクダウンで圧倒して、集中して、まとまって、今日は気持ちよかったです。これで自信を持って戦えます」(主将・権丈太郎)…。この日全員で共有した想いを、最後まで忘れずに。気合いタイ! それがワセダの、ケンジョーの答え―


<これぞビッグゲーム!チームの成長に自信を深める中竹監督>
「今日の試合のスローガンは『ULTIMATE CRUSH』。清宮さんが強いワセダを作ってくれた、その1番シンプルな言葉をテーマにした。学生たちには点差には拘るなと。局面、局面で『ULTIMATE CRUSH』できれば、それでいいって。そういう意味では、今日の試合は点差以上に満足してます。完封できましたし、全員が集中した、いいゲームだったと思います。こういったビッグゲームでは、どうしても序盤固くなるし、イージーミスが出ることは意識していた。そこでの反応、セービング。ミスはありましたけど、15人が集中して飛び込んでいたので、その点も満足しているところです。(記者からのこれだけ圧勝だと次が緩まないかとの問いに)今日の結果で次がどうこうというのはまったくないです。今日もこれくらいできると思ってましたし、だからこそ学生たちには点差を気にしないで、自分たちのやることをやろうと。これで緩むようなチームではないし、しっかりとプロセスを踏んできたチームですからね。それに今週は練習からずっとよくて、そういうときこそ過信になって本番でうまくいかないことがありますけど、ずっと自分たちを見つめて、チャレンジしてるかと問い続けてきた。学生たちはしっかりと感じてやってくれたと思います。今日の勝利はもちろん喜びますけど、それは一旦終りにして、またチャレンジャーとしてやっていきます。ハーフタイムの指示に関しては、特に前半と大きく変えたところはありません。スクラム、モール、セットのところをしっかりやるようにと。そのための指示はしましたけど、大きく変えたことはないです。寛造はもう100点じゃないですかね。山田くんはいい選手。ジャパンですよ。それに対するひよっ子。何本か行かれるかもしれないけど、逆にトライも取るだろうと思ってました。1年生というより、ワセダの11番としての責任をしっかり果たしてくれたという感じですね。この早慶戦に向けてはもちろんアタックの整理もかなりしてきたけれど、最後は理屈じゃないということで、テーマを『ULTIMATE CRUSH』にした。それを学生たちが体現してくれたことはすごく大きい。色々と準備はするけれど、最後は激しさ、気持ちの強さ。そこに集約されてくる。対抗戦を戦ってきたこの時期に、早慶戦でそれをプレーにだせたことはチームとってすごく大きなことだね」


<気持ち、激しさ、熱さ! ワセダらしさ全開の主将・権丈太郎>
「試合の内容についてはあまり覚えてないんですけど…、この試合への意気込み、ワセダとして慶應と戦う準備はしっかりしてきましたし、それらを体現できたと思います。ブレイクダウン、ディフェンスで圧倒する。それだけを考えてました。うまいことやろうとかそんなことは一切考えずに、目の前のコンタクトでひとりひとりが一歩でも前に出る。拮抗したのは予想していたとおりですし、このプレッシャーのなか、部員全員がまとまって、集中できていたのが、今日の結果に繋がったと思います。テーマの『ULTIMATE CRUSH』をどれだけ口にしたかですか?、後半の最後、敵陣で早田がノックオンして相手ボールになったとき…、1回だけだったと思います。相手も絶対攻めてくる場面でしたし、ここだぞって。やるべきことを徹底するという意味で、そこで声を掛けました。それまではもっと具体的な声が多かったです。自分たちは、1試合1試合集中してやってきて、1つ1つ階段を登っているところ。早明戦も、今日と同じくワセダとして絶対に負けられない相手。またやることを整理して、FW勝負。真っ向からいって圧勝したいと思ってます。昨年の早明戦のことは全然覚えてないですけど、明治も今年の方がFWが強くて自信を持ってると思うので、ワセダの方が上だということを証明します。今日1番意識したのは入りのところ。そこはずっと言い続けてきました。初めの段階では、ボールをポンポン放すのではなく、しっかりとドライブしようって。あとはどうしても出てしまうミスボールの処理。セービング。そこで圧倒するつもりでした。入りからチャレンジャーとして戦う。それがキックオフからのプレーに表れたと思います。こういうビッグゲーム、緊張感のある試合で、得るものは大きいですし、チームとして今日でまた成長することができる。試合中の修正力もついたと思いますし、これは強いチームには欠かせないもの。今日は本当に多くのものを得たと思います。これで自信を持って戦っていける。昨日みんなの前で言った気持ち、激しさ、熱さ。ブレイクダウンで圧倒して、集中して、まとまって、今日は気持ちよかったです。『ULTIMATE CRUSH』は…、すべての局面で圧倒するという面ではまだまだですかね。これからもひとつひとつ拘って、追求していきたいです」

<心・技・体! 仲間との約束どおり体を張り続けた副将・五郎丸歩>
「今日はしっかりと体で示すことができたと思います。昨日みんなの前で言いましたからね(「自分のプレーを見て何かを感じて欲しい」と…)。ずっとそれを心掛けながらプレーしてました。ワセダのBKの方が上だと言ってきましたけど、今日はそれを証明できたと思います。ワセダの方が全然上です。やろうとしたことができたうんぬんより、もう個々で勝っていた。外も余ってましたし、ゲームメイク的にも今日はよかったと思います。自分でガンガン行ったのは…、まぁ外も内も空いていたので。山田へのタックルですか?、あれはみんながしっかりとコースをふさいでくれていたので、自分はもう行くだけでした。気持ちよかったです。今日は何より完封したことが1番。このチームのテーマはディフェンスですから。寛造、山中には、もう思い切りやってこいと。うまくいかなかったときの責任は4年である自分が取るからって。いいプレーでしたね。早慶戦というビッグゲーム、伝統の一戦を経験して、またチームとしても、若いメンバーも伸びていけると思います。もう昨日からすがすがしい気持ちで、試合に臨むことができました」

<早明戦での『ULTIMATE CRUSH』を誓う副将・畠山健介>
「今日は疲れました…。自分自身久々のゲームということもありますし、僕なりに走ったので。話していたように、要所要所では気持ちの入ったプレーができたと思いますけど、それ以上に組み立て、エリアマネジメント、キック、サポート、そういったところがまだまだだなと。それらがあった上で気持ち。これからは気持ちばかりが空回りしないように、しっかり両立させるようにしていきたいです。スクラムに関しては…、落ちることを想定してか、近めに組まされてしまったという感じです。その対応がうまくできなかったというか、近くてヒットできず…。それを想定した練習をしないといけないなと。モールはイマイチまとまりきれなかったというか、思ったようにトライすることができませんでした。早明戦までの1週間で練習します。今日こうしていいゲームをしたからこそ、次しっかりできるかが大事になってくる。自分たちと向き合えるか。引き締めてやっていきます。明治のスクラムには夏やられているので、借りを返すためにもいいスクラムを組みたいと思います。昨年は逃げたと言われた?、そうでしたね。そう言うのであれば、今年は逃げずにいきます。その解釈は色々なんでしょうけど、真っ向からいきます。『ULTIMATE CRUSH』具合は…、半分ですね。次できて本当の『ULTIMATE CRUSH』だと思います」

<5年目の輝き! 想いを存分に体現したSH三井大祐>
「先週の木曜に怪我をしてしまって、そのときちょっと弱気になった自分がいたんですけど、斎藤さんをはじめ、色々な方のサポートがあってグラウンドに立つことができた。そのサポートがあるから、あったから自分はラグビーをできているんだと再確認できて…。そのなかで、ワセダの代表として、恥ずかしいプレーはできない。誇りを持ってプレーしようと思ってました。今日は80分通して切れた時間がなくて、常に集中してていいゲームだったと思います。やろうとしたことがしっかりとできました。相手のブレイクダウンはしつこくなかったですし、それぞれが1対1でしっかり勝って前に出てくれて、SHとしてもすごく楽でした。ブレイクダウンとディフェンスが自分たちの強み。そこで自分たちのプレーができて、今日の点差になったと思います。BKはみんな自由にノビノビプレーしていて、慶應より上だということを証明できました。寛造、頼もしかったですね。山中も。1年生スゴイですね(笑)。寛造が自分の言葉で吹っ切れた?、そうなんですよ(笑)。あいつらふたりが緊張してるように見えたので、もう昨日から十分緊張したと思うし、早慶戦の重みも分かっただろと。ミスしたら俺たち4年が責任を取るから、頂点へのひとつのゲームくらいに思ってノビノビやってこいって言ったんです。それにしてもスゴイですね(笑)。こういうビッグゲームは何が起こるか分からないところもありますけど、そういう中でやりたいこと、やろうとしたことがしっかりできたのは、大きなことだと思います。今日はいい試合でしたけど、だからこそ次の早明戦で自分たちの本当の力が問われる。締めるところをしっかり締めて、圧倒したいと思ってます」

<リーダーの自覚! 攻守に抜群の存在感を見せたNo8豊田将万>
「すごく気持ちの入った早慶戦でした。権丈さんたちにとっては最後の早慶戦だったので、絶対に勝ちたかったですし、ゼロに抑えたかった。嬉しい勝利です。今日はずっと言ってきたとおり、気持ちで勝てたと思います。もう早慶戦は理屈じゃないんで。気持ちです、気持ちです。自分が1年のときからずっとそう教えられてきましたし、今日もしっかり体現できてよかったです。アタックでガツガツ行ってたのは…、山中さんがどんどんサインを出してきたので(笑)。とりあえず行ってくれと(笑)。でも最初から自分も行くつもりでしたし、いいアタックができたと思います。モールに関しては、なかなかうまく組ませてもらえなかったですけど、慶應がすごいプレッシャーを掛けてきてああなるであろうことは分かってました。ワセダとしてはもっと立ってプレーしないといけなかったです。次の明治を考えると、修正が必要だなと。意識していたブレイクダウンは…、相手が思ったより入ってこなかったというか、ファイトしてこなくて、拍子抜けした部分もありますけど、やっぱりひとりひとりのタックルには気合いが入ってましたね。ラインアウトを支配できたのは分析の結果(『佐々木組』ラインアウトマスター・星野さん、あざーす!)と、みんなの反応(すべて並びを変えてきた相手にもしっかり対応!)のおかげです。後半の最初、ディフェンスが続いた時間帯がありましたけど、ブレずに、みんなで声を掛けて凌げたのは、今年の強みだと感じました。ちょっとやそっとやられても崩れない。芯が通っているというか、それをビッグゲームでできたことはすごく大きなことだと思います。ゴール前で粘って止めたり、今日はワセダらしい試合ができたと思いますし、慶應にも同じような場面があって、やっぱり早慶戦だなと思いました。次は早明戦。やっときましたね。今年1番楽しみな試合です」


<本日の『ベストペネトレーター』! 見事主役の座を奪い取った中濱寛造>
「実は試合前は緊張してたんですけど…、アップのとき三井さん、五郎さんに、ミスしたら俺たちが責任を取るから思い切りいけと言われて、吹っ切れました。山田さんとの対面勝負…、勝ちました!(笑)。ディフェンスはやってきたとおり。コーチの方にも色々仕込んでもらいましたし、DVDもしっかり見て、今日はすごく意識してました。あの巴投げは、たまたまです。山田さんはやっぱり他のWTBとは全然違いました。威圧感というんでしょうか、すごかったです。今日はアタックもよくできたと思います。前半のあのトライで流れを持ってこれてよかったです。FWがいい球を出してくれていましたし、トライを取るのが自分の仕事なので、そういう意味では責任を果たせたと思います。初めての早慶戦、最初は飲み込まれそうだったんですけど、さっきも言ったように、三井さん、五郎さんの言葉で吹っ切れました。今日の試合は自信になります。次の早明戦も今日の経験を生かして、暴れたいと思います」
<輝きまくるスーパールーキーたち、素敵です!>