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2024

対全明大 紫紺の恐怖…


 おおぉ~、メイジ~、その名ぞ我等が母校、おおぉ~、メイジ~。すっかり夏を思わせる6月14日、オールと名のつく『早明戦』で、ワセダはライバルの怖さを改めて思い知った。怒涛の如く押し寄せる紫紺の波…。これが『前へ』じゃぁ!
 後半20分過ぎ、すなわち午後6時過ぎまでは、まぁまぁに順調だった。コンバインドチームらしくミス連発、チグハグさは抱えながらも、それなりにボールを動かし、トライはゲット(どれも見所十分!)。まぁ、オールならこうなってもしょうがないよね的展開ながら要所は抑え、あとはそのリード(40-26)を老獪に守りきるだけだった。
 しかし…、残り15分を切ったところから誇り高き赤黒は完全に心肺停止状態。スクラムは押され、接点で負け、近場を大男たちに豪快にえぐられる。「完全に受けて、ずっと自陣にいるという一番よくないパターンでした。敵陣でやらなくてはいけない相手だったんですけど…。とにかく接点、それにディフェンスでも受けてしまいました」(フランカー・小山陽平)…。いやぁ、メイジ相手にこうなったら、もうどうしようもありません。そう感じてしまうほど、相手の勢いに飲み込まれ、まさかの大逆転負けを喫してしまった。それにしても現役メンバー、余裕なかったなぁ…。「明治とやるときにその部分で負けるとこうなってしまうよという流れ。現役のみんなには学んで欲しいし、この先のよい薬として、ひとつのタックルだったり、接点だったり、ハードなプレーができるようになっていって欲しいね」(今駒監督)。
 そんな試合でも、見るべきところ、現役への刺激はたくさんあった。この日も別格だったFB五郎丸歩は言わずもがな(自ら仕掛けたときはほぼ100%ビッグゲイン!)、『江原組』フランカー・小山陽平の勤勉さは、とにかく素晴らしいの一言。体に染み付いているであろう文字通りのサポート(どんなときもコースを変え、五郎丸のすぐ横に)、常に先頭を切るあのキックチェイス。体は小さくとも、特別な身体能力がなくともトップでやれる!90年の歴史の賜物! ザ・ワセダフランカーというべきものを背番号6に見た。現役のみなさん、このフィロソフィー継承していきましょう!
 そして…、敗戦以上にこの日は大きなことがあった。それは五郎丸歩の決意。「来年リベンジしにきます!というより、呼んで頂けるのであればこれから自分は毎年でます!来年は(佐々木)隆道さんあたりも呼んで、最強のオールワセダを作りたいです!」。隆道さん、見てますかぁ~。OBのみなさん、今こそそのワセダ愛を! 日程、所属チームとの兼ね合い、乗り越えるべき問題はたくさんあるけど…、もう来年にでも誰もがワクワクするような『最強ワセダ』を!


<大逆転負けにガックリの今駒監督>

「元々シーズン中の開催ということで準備する時間がなかったけれど、それは相手も同じ条件だし、しょうがない。今日は個々の接点で勝たなくてはいけないと話していたんだけど…、残念だったね。明治とやるときにその部分で負けるとこうなってしまうよという悪いパターンにはまってしまった。そういう部分を現役のみんなには学んで欲しいし、この先のよい薬として、ひとつのタックルだったり、接点だったり、ハードはプレーヤーになっていって欲しい。今日は負けてはしまったけれど、タマリバのメンバーに、トップリーガーの五郎、三角、それぞれにいいプレーをしてくれて、見所はあったと思う。次の慶應戦はまたメンバーも変わったりする(両WTBは『東条組』のあのふたり!)けれど、もう少し気持ちの面でしっかり高めて、ワセダらしい、直向きなゲームをしたいと思っています」


<接点負けに悔しさをあらわにするキャプテン・桑江崇行>
「超悔しいですね…。アタックは取れるけど、ディフェンスはなかなかまとまらない。今日はそんな試合でした。敗因は…、接点ですよね。個で負けてました。パワー負けですね。毎年よく来てくれる?、だってこの歳になって、ワセダを卒業した後に赤黒を着られる、こんな嬉しいことないじゃないですか。今駒さんが呼んでくださるのであれば、僕はいつでも来ます。現役に対しては…、もうすべてグラウンドで伝えます(笑)。次の慶應戦は絶対に勝ちます!」


<素晴らしきサポート!ワセダフランカーを体現したフランカー・小山陽平>
「いやぁ、負けてしまって残念ですね…。やっぱり勝たないとおもしろくないですから。後半最後の20分は、完全に受けて、ずっと自陣にいるという一番よくないパターンでした。敵陣でやらなくてはいけない相手だったんですけど…。とにかく接点、それにディフェンスでも受けてしまってました。(見事なサポート、チェイスでしたの言葉に)型通りでありがとうございます(笑)。今日はもう走りまくってやろうと思ってたので。蹴ったときのチェイス、抜けたときのサポート、常に意識してました。本当はもっとタックルにバシバシ入るつもりだったんですけど…、そこは心残りです。現役のお手本になったなんてとんでもないですよ。卒業してから着る赤黒、今日はすごい嬉しかったですね。タマリバでプレーするときとは違う気持ちが入りました。しかも相手は明治でしたし。今日一緒にプレーした現役の3列の子たちは2,3年生ばかりでしたけど、すごく積極的で熱いプレーをしていたので、秋に向けてがんばって欲しいです。今日は自分が刺激をもらいました。次は日本選手権でのリベンジです(笑)」

<闘志に火がついた!最強オールワセダ構築を訴えるFB五郎丸歩>
「赤黒、3ヶ月ぶりでしたけど、やっぱりこのジャージーがしっくりきますね(笑)。自分の力を出せる素晴らしいジャージーです。この時期大変ななか~とか言われるんですけど、そんなことないですよ。僕は今日オフでしたし(笑)。試合内容については…、このメンバーでは1日しかやってないし(試合当日、12時半から1時間ほどの合わせのみ)、組織というものはまったくなかったですね。次の慶應戦では、そのワセダらしさをしっかり見せてくれるだろうと思いますし、期待しています。最後のところは、もう接点で完全に負けて、明治の強さが出た20分でした。現役に対しては、今日負けてしまって体で示す、想いを伝えるということはできませんでしたけど…、豊田はじめ見にきてくれていたので、自分の姿を見て何か学んでくれたらと思います。来年リベンジしにきます!というより、呼んで頂けるのであればこれから自分は毎年でます!来年は(佐々木)隆道さんあたりも呼んで、最強のオールワセダを作りたいです!」

<サラリーマン・谷口拓郎「自分の足の遅さにビビりました…」>



出場メンバー

岩下、安福(←40分、塚原)、山下(←76分、橋本)、前田(←53分、岩井)、桑江、小山、中村、清水直志

櫻井(←40分、清水智文)、速水(←53分、掛井)、山﨑(←76分、飯田)、井上(←56分、武川)、三角、谷口、五郎丸