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2024

夏合宿がいよいよスタート 『豊田組』、日本で一番やばい夏!

 勝負のとき、この3週間ですべてが決まる―。8月8日、北京オリンピックに合わせるように、熱く激しいワセダの夏も開幕。生まれ変わることを誓った『豊田組』、渾身の『Dynamic Challenge』が始まった。


 8日夜に行われた密度の濃い全体ミーティングを含め、この第一クールはとにかくハードの一言。メニューはギッシリ、やることたくさん。中竹監督がシャークスから持ち帰った新たな○○○○○○○(かなり斬新?世界の最先端?)へのチャレンジ、確固たるチームの芯・ディフェンスの精度アップ、新ルール対応アタックの確立、スクラムをひたすら組む、ウエートをガンガンする、そして走る、また走る…。


  なかでも上段で行われたスクラム練習は異様な雰囲気、というよりも殺気。「押せ、こらぁぁ!」。「足かかんかい!」。「浮いてきてんぞ!」。「関東に勝つんだろ!」。もう午前も午後も、通称・『赤羽マシン』(新しいスクラムマシンです)を使いながら組んで、組んで、組みまくる。それぞれの課題を確認しながら、ワセダのベストをイメージしながら、近年ではちょっとなかった光景が繰り広げられた。

 

 遥か遠くより聞こえくる怒号、激しい息づかい、何とも言えない声にBK陣も思わず同情? FW、すげぇな…。「まず春に結果が出なかったスクラムを中心に変われるように。ここがスタートだと思ってます。この2日間のスクラム練は、未だかつてないくらい大変でした(笑)」(主将・豊田将万)。それでも、決して「きつい」と口にしないのが、4年生で決めたこの夏の約束。それが第8回写真日記の豊田の言葉。「やばいっす。超やばいっす」


 そしてこの夏合宿を語る上で欠かせないのが、中竹監督所属、三協フロンテア・長妻会長のご厚意による設備の充実。ウエートルームまるごと移動のプレハブ、グラウンド全体を見渡せるビデオ塔、そして体のケアにはもってこい、檜の水風呂。長妻会長、いつもいつも本当にありがとうございます!


 火曜日から始まる第2クールは、ついに来た『関東ウィーク』。「僕自身もうこの夏は関東戦しか見ていません。ワセダはチャレンジする立場。思い切り挑戦します」(主将・豊田将万)。この高揚感、やっぱりすごい。関東との戦いは、ワセダの行く末を大きく大きく左右する。前回のオリンピックイヤーは、それはそれは素晴らしかった。今回も全員で心ひとつに。『豊田組』、日本で一番やばい夏!


<好スタート? すがすがしい合宿ライフでコアビルドを誓う中竹監督>
「いよいよ合宿が始まったけど、心持ちは素晴らしいね(笑)。雰囲気がすごくいいし、明るいし、みんなしっかりとまとまっている。悲壮感を漂わせることなく、サマースクールの段階からみんな前向きに、きついことを笑って取り組んでいて、すごくいい入り。これはもう豊田が持っている空気だね。この夏合宿では、チームとしてこうなりたいというよりも、コアをしっかりと作っていきます。3つ掲げたコアをここで固める。そのためにただ一生懸命にやるのではなく、何のためにやっているのか、何を目指しているのか、根本を考えながら練習していこうと。今の気持ちは来週の関東戦。すべてそこにいってはいるけれど、主眼はあくまでもこの夏でコアを作ること。そのコアで関東に勝つ。いい意味で自分たちのことを見つめつつ、今は目先の関東戦に気が集中している状態。決して盲目でない、いい形でやれていると思います。やっぱり毎年毎年、色があるというか、全然違うなと。今年もまた充実した環境で合宿を送ることができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この高いビデオ塔があるだけでミーティングの効率が全然変わってくるし、新ルールへの対応をチェックするためには上からの映像が分かりやすい。『赤羽マシン』と突っ込みマシン、小さいタックルバックは、もうコーチ陣が大喜びで、一番活用されている。ウエートルームに関しても、夏合宿中にあれだけの機材でやれるのは本当に感謝。水風呂も最高。色々な方に支えて頂いて、本当に感謝しています」

<絶対にきついと言わない! この夏にすべてを懸ける主将・豊田将万>
「いやぁ、すごいです。夏合宿って感じです(笑)。みんなすごくがんばってくれていると思います。この2日間すごくハードでしたけど、雰囲気よくやれました。この期間は、まず春に結果が出なかったスクラムを中心に変われるように。ここがスタートだと思ってます。この2日間のスクラム練は、未だかつてないくらい大変でした(笑)。新ルールへの対応にも取り組んでいますけど、ちょっと難しいところもあるし、逆にワセダにとってプラスになる部分もあるなと。みんなでコミュニケーションを取りながら、うまい具合に調整していければと思っています。来週はいよいよ関東戦ですけど、僕自身もうこの夏は関東戦しか見ていません。ワセダはチャレンジする立場。思い切り挑戦します。僕たち4年生にとっては、この夏がある意味これまで3年間やってきたことの総決算。プレー、姿勢で下の学年に培ってきたもの、受け継いできたものを伝えられれば、感じてもらえればと思っています。この夏全員でやって結果を出すことが、これからのワセダにとって大切なこと。この合宿にすべてが懸かっていると思ってます」