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2024
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予餞会 ありがとう『豊田組』、その記憶は永遠に…

 『豊田組』ありがとう。その記憶は永遠に―。2月19日、受験生でごった返す早大は大隈ガーデンハウスにて、平成20年度予餞会を開催。社会に羽ばたく4年生を心からの感謝で送り出し、残された者たちは、新たな年への決意を固めた。

 まず、佐藤英善部長より「4年間やり遂げた誇りを糧に、社会に出てからも活躍して欲しい。来年はワセダラグビー100年に向けた元年。改めて、トップチームの責任と自覚を持とう」とのお言葉を頂戴すると、続いて壇上に登った中竹監督も、いつもどおりの熱さで『豊田組』へ人生の教示。

 「ワセダでは赤黒と『荒ぶる』、成功とは何かハッキリしたものがあったけれど、社会に出たら何が成功か分からなくなる。それで悩むこともあるでしょう。けど、自分のスタイルを持って、その何かを見つけて欲しい。胸を張って、誇りを持って。みんな本当にありがとう」…。実感こもる、愛情溢れるその言葉は、誰しもの心に響いた。

 そして、実に『豊田組』らしく、明るく、楽しく、でも締めるべきところは締め進んでいったなか、1番の盛り上がりを見せたのが、悩める?副将・瀧澤直の現役続行宣言。「来年もラグビー部にお世話になることに決めました。こんな自分ですが…。一緒にがんばりましょう!!!」。イェーイ!タッキー、いいぞぉ~! 後輩たちからの鳴り止まない拍手は、『豊田組』が、瀧澤直が、深く愛されていた証だった。イバラの道を突き進む、新チームに差し込んだ希望の光!

 ひとりひとりが後輩たちにありったけの想いを伝えきると、最後は豊田将万から新主将・早田健二へバトンタッチ。「厳しい状況だとは分かっていますが、自分が先頭に立って体を張り、体現するのでついてきてください。1日1日が勝負です。『豊田組』からは勝つことの大切さを教わりました。4年生のみなさん、本当にありがとうございました」―。これまでの早田健二とは一味違う! 力強く堂々とした挨拶、そして『北風』は、新シーズンへの決意に満ちていた。

 この日何度も聞かれた言葉が、「危機」「進化」、そして「覚悟」。まさに、Change we need! Yes, we can! 『早田組』、まだ誰も見たことのない世界へ―


<危機感を覚悟に! 『早田組』に並々ならぬ決意を見せる中竹監督>

「これまで費やしてきた以上の情熱をこの早田の代に懸けたい。毎年毎年最後だと思ってやってきたけれど、次の4年生の代はワセダにとっても大きな年になるだろうし、今まで経験したなかでもっとも大変な年になると思っている。この危機感をいい意味での覚悟に変えて、劇的な変化を実現したい。今年は本当に劇的な変化、進化を遂げなければ勝てないという意味で、早田自身がチームの見本となって、変わっていって欲しいし、そのエネルギーをチーム全体で持って勝負。早田が1番変われる、変わる可能性のある男だと思ったから主将に任命した。『豊田組』のみんなには、『荒ぶる』、赤黒というものがあったワセダと違って、卒業すると何が成功なのか分からなくなるだろうけど、ずっと言ってきた自分のスタイルというものを持って、それを見つけて欲しい。そして、これからも人生の『Dynamic Challenger』であって欲しいです」


<力強く堂々と! 早くもそのリーダーシップを見せた主将・早田健二>

「こうして正式に主将に任命され、重圧も感じていますが、自分としては楽しみも多いです。厳しい状況であることは重々認識していますし、3連覇のプレッシャーもあるでしょうけど、この1年間で自分自身も、チームも成長していければと思っています。自分が先頭に立って体を張り、体現するので、みんなにはそれについてきて欲しいです。バイスの2人は迷いなく即決し、委員についても、自信を持って選びました。自分がチームを引っ張るのはもちろんですが、バイスの2人、そして委員、皆しっかりリーダーシップを発揮できる、信頼できる人間です。全員の力を合わせてがんばっていきます。『豊田組』のみなさんには本当にお世話になりっぱなしでした。感謝の気持ちでいっぱいです。自分たちも絶対に『荒ぶる』を国立で歌うので、見に来て頂けたらと思います」


<今は廃人? 早田キャプテンソロの『荒ぶる』を楽しみに待つ・豊田将万>


「今日で部を卒業することになって、本当に寂しいです…。今の僕はカラ元気でギリギリやってます(笑)。このメンバーでもっともっとラグビーをやりたかったというのが、正直なところです。最後の壇上の挨拶では、自分でも何を言ったらいいのか分からないというか、思っていたことをすべて表現することはできませんでしたけど、中竹さん、後輩たちへの感謝は伝えることができたと思います。こんな自分についてきてくれた同期、後輩、みんなこれから一生の付き合いです。早田たちには、このままだと『荒ぶる』は取れないと言いましたけど、一番危機感を持っているのはあいつら自身ですし、必死に応援、サポートしてあげることが僕たちの使命です。来年優勝したら、早田キャプテンソロの『荒ぶる』を僕がスタンドから一番大きな声で歌います(笑)」

※新チームの今後につきましては、『清宮ワセダ』以来、毎年欠かすことなく続いてきた『S組』が3月上旬にスタートし、その後3月7日にファーストミーティングを行う予定です