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Beat Up

2024

対関東学院大C 春の集大成、ロスタイムでの逆転勝利!

 
 ここまで2週間、「負けが続き、かなり追い込まれていた」(SO常藤健)Cチーム。Dチームの劇的勝利を追い風にして、春最後の試合に挑んだ。宿敵・関東学院相手に掲げたテーマは「絶対に勝つ」。前半26-10のリードから、後半勢いを失い、一時逆転を許したものの、決して諦めなかったワセダは終了間際、決勝のトライを奪ってノーサイド。31-27で激戦を制し、春シーズンの集大成を笑顔で締めくくった。
 前半、まず口火を切ったのはワセダだった。4分に敵陣ゴール前での関東ボールスクラムにプレッシャーをかけターンオーバー。すぐさまWTB赤澤祐太がボールを受け、そのままインゴールに飛び込み先制点をあげる。ここからは両校がトライを取り合う、拮抗した試合展開となる。21分、モールで圧倒し20m前進すると、吉村が追加点となるトライ。関東も負けじと2トライをあげ、追いすがる。しかし、その猛攻に耐えて徐々にペースを取り戻すと、35分に敵陣での連続攻撃からCTB牛房佑輔が力強く突破し、インゴールを割った。5分後にはロック星野泰佑のトライで突き放し、26-10で前半を折り返した。
 リードした前半から一転、完全に関東の勢いに飲み込まれてしまったワセダ。開始早々にBKのもたつきからパスミスを拾われると、そのまま70m独走トライを許す。6分後にも意表を突かれたキックからトライを献上。更に31分、自陣22m付近でのラインアウトから右へ大きく展開されると、勢いよく走り込んできた相手WTBに振り切られ、ついに逆転されてしまう。しかし、この日のワセダは今までとは一味違った。その後の自陣でのピンチを粘り強いディフェンスでしのぐと、最後の反撃へ。終了間際、敵陣22mでのスクラムから展開し最後は常藤が左隅に劇的な再逆転のトライ。これが決勝点となり、31-27で春シーズンを最高の形で終えた。
 「一番燃える、絶対に勝たないといけないゲーム」(No8近藤統晴)を制した選手達の顔は晴れやかだった。「良い形で終われて、夏に向けても良いスタートが切れるんじゃないかと思います」(常藤)。この試合は春の終わりでもあり、夏の始まりでもある。ワセダの戦いは、菅平へと続く。

圷萌奈


SO常藤健
「Cチームは特に負けが続いていて、かなり追い込まれてて…。そこから原点に戻ってラグビーを楽しもうと、練習から意識を変えて試合に臨めました。前半は風上で、正直もっとリードしたかったです。後半は僕のミスからトライ取られて…前半にもっとリード取れたら、後半にもっと楽に出来たかなと。関東は個々は強いし、ターンオーバーからの攻撃で、取りきるところは絶対にトライまでもっていく力はさすが関東という感じです。今日は本当に、4年の思いが勝ったんだと思います。試合が均衡している時は、気持ちが強い方が勝つと思うので。あとはDチームがあんな良い試合してくれて、試合前に既に泣いてました。Dチームの試合が後押ししてくれたと思います。春はいきなり怪我から始まって、どうなるんやろと不安で仕方なかったです。けど辻さんのもとでジュニアがすごく良い試合出来てたし、結果、春良い形で終われて夏に向けても良いスタートが切れるんじゃないかと思います。辻さんに4年がついていってる感じです。辻さんに引っ張ってもらっているので、4年からもっと引っ張っていけたらなと思います」

No8近藤統靖
「やっぱり関東というのを意識していて、今までで一番コンタクトの強い相手ですし、「絶対勝つ」がテーマでした。FWもBKも強くて、カウンターが強いのでショートサイドディフェンスを意識しました。特にFWは、ラックが出来たらすぐラックを壊すイメージで、ラックサイド周辺のディフェンスを意識してました。そこが出来たから今日は勝てたと思います。後半は、簡単なミスが多かった。そこは前半で勝ってて、気持ちで大丈夫というのがあったかもしれないです。そこがまだまだジュニアの弱いところです。僕はずっとフランカーで、今日はNO8初めてだったんで、とりあえずがむしゃらに動こうと。でもやっぱりフランカーの方が良いですね。もうNO8はやらなくても良いです(笑)。関東は強かったです。油断するとBKに強さ、上手さがあって。一番燃えるゲーム、絶対に勝たないといけないゲームでした。春シーズン、僕は最初シニアでジュニアに落ちたんですけど、フランカーでしっかり自分のスタイルを貫けなかったから落ちたんだと思ってます。でもジュニアで辻さんが、試合に勝ちにいくラグビーをしていて、それが楽しくて。春、最後に勝てて良かったです」


<Dチームもロスタイムの勝ち越しトライで劇的勝利!>
 春関東の先陣を切って行われたゲームは、17-17の同点でロスタイムにもつれ込む大熱戦。「とにかく『勝つ』ことを意識していた」(ロック冨田隆史)というワセダが、最後は22-17で劇的な勝利を挙げ、後へ続くチームを大きく後押した。
 前半は風下で、我慢の時間、自陣に釘付けだった。10分、右に大きく展開されトライを許すと、その後もアタックするのはほとんど関東。しかし、鋭いタックルで何とか凌ぎ、そのまま0-5で前半を折り返す。
 スコアが大きく動いたのは後半。風上になったワセダが5分に相手のペナルティからハリーで持ち出し、ゲインしたSH堀柊馬がゴール中央に逆転となるトライ。しかしその後、立て続けに2トライを許し、7-17とリードを広げられてしまう。ところが、ここからワセダの反撃が始まった。30分、敵陣ゴール前でのラックサイドを突いた堀がこの日2トライ目をあげると、8分後には敵陣で相手ディフェンスを翻弄する連続攻撃。ボールを受けたフランカー大川秀平が走り込んで、同点トライを奪う。この時点で17-17。ロスタイムはお互いにターンオーバーを繰り返す激しい展開となったが、49分、ついに均衡が破られた。中盤での密集から右へ大きく展開し、CTB下平泰生がそのまま走り抜け、勝ち越しトライ、そのままノーサイド。余りに劇的な展開に、スタンドは大きな歓声に包まれた。
 宿敵・関東学院を相手に「勝つ」ことへの強い気持ちを持ち続けた、Dチームの選手達。「辻さんのおっしゃってることを最後に関東戦で少し、チームとして出来たのではないかと思います」(堀)。この日の劇的勝利は、夏に向けての大きな自信に繋がっていくはずだ。

ロック冨田隆史
「ライバル関東が相手だったので、試合のテーマとして「勝つ」ということ、とにかくそれを意識していました。それが達成出来て良かったです。前半は風下で、我慢の時間と分かっていたので、自陣にずっと釘付けの時にトライ15点に抑えたのは逆に良かった。後半は風上だったので、攻めることを意識してその結果、ああいう試合結果になったのかなと思います。春は良い時も悪い時もあって、全体的に見れば成果はありました。特に個のディフェンス、タックル、立ち上がる意識は成果があった。課題はタックルの精度を上げることです。アタックが上手くなればもっと違ってくると思います」

SH堀柊馬
「先輩達がアップの時から勝つことをずっと意識してやってて、僕もとにかく頑張ろうと思いました。今日の試合の2トライは先輩達のおかげです。前半から風下で、1トライしか取られてないので、その流れで後半攻めることができました。後半ああできたのは前半のおかげです。関東はジャッカル、ディフェンスが強かった。でも後半10分間で関東を圧倒出来たと思います。今回のテーマは「勝つ」ことだったので、とにかくトライを取ることだけを考えて、前を見てやりました。辻さんのおっしゃってることを最後に関東戦で少し、チームとして出来たのではないかと思います」