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2024
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対帝京大 1つの拘りが残したもの


 一点集中。一戦集中。ワセダのプライド。このバトルは譲れない! あの不甲斐ない試合から中2日。最大の緊張で迎えた帝京大との大一番で、『早田組』がようやくその力、秘めたる可能性を見せつけた。キーワードは、覚悟と拘り、そして集中…。「今日はブレイクダウン一点集中で、拘って戦った結果です。みんなで決めたことをしっかり拘れてよかったと思います」(副将・田邊秀樹)―
 この日、ワセダの心に貫かれていたのは、とにかく理屈抜き、目の前で起こるひとつひとつのプレーに『Reflection』し、拘り抜き、すべての局面で圧倒すること。ブレイクダウンが発生すれば、間髪入れずに体をぶつける。どんなに大きな相手が来ようとも一歩も引かない。誰が言ったか知らないが、弱気は最大の敵。開始2分、フリーキックからの速攻で奪ったSO山中亮平が奪ったトライも、21分、大島佐利のスーパー8単から有田隆平を経由し、CTB宮澤正利、ロック岩井哲史の桐蔭コンビで仕留めたシーズンベストとも言えるトライも、28分、35分と休むことなく続いたその後のラッシュも、そこには確固たる意志が感じられた。電光石火の24-0。「今日はこのチーム始まって以来、もっとも集中して臨んだ試合でした。法政戦は不甲斐なく、ミスで崩れてしまったゲームだったので、とにかくこの2日間はミスのところに拘って、集中しようって。ここをベースとして、もっともっと上を目指していきます」(主将・早田健二)。万事に「らしく」。ワセダとは…。『早田組』とは…。満点とはいかなくとも、この日は見ている人に伝わった?
 「おい、今日は圧倒して勝つんだろ?まだまだ全然足りないぞ!」(中竹監督)。これまたシーズンMAXの空気で迎えた後半。そこには『早田組』を確信の域へと誘う、更に高次元の40分が待っているはずだった。実際2分、「いつまでもキック合戦には付き合わないぜ」の豪快なカウンターでダメ押し。しかし…、ここから再び、あの悪癖、無限ループが始まった。
 高度な緊張のなか戦ってきた反動か、安全圏に入り仲間との誓いを忘れたのか、はたまた単なる力不足か、ペナルティ、ミスを連発し、風上にも関わらずほとんど自陣。何とか守る → ミスで攻撃権を相手に渡す → ペナルティ → ピンチ、の繰り返し。普通に考えたら、もっともワセダに似つかわしくない自殺行為。「全員どこかで誰かがやってくれるだろうという気持ちがあった」(主将・早田健二)。「そこは集中力。ミーティングでも練習でも、ミスと集中と言ってはいたんですけど、攻められたり、相手が乗ってきたときには、やっぱり多くなってしまうなと。そこは要修正ですし、これからのカギになってくると思います」(フッカー有田隆平)。そして、この日も尻に火のついたラストプレーで、あっさりとトライを奪取。相手に勝つと同時に、自律する、己に克つ。これができていない証拠。36-7。心地よく映るスコアのなかにも、明確で大きな大きな課題が残った。
 これで表現しつくせないほど色々なことが起こった夏合宿も残りあと5日。あらゆる局面に顔を出し、スーパージャッカルを連発した有田隆平。A復帰後、心は熱く、頭はクールに自分の色を出し続ける山中亮平。他、いくつかの激しいポジション争いetc…。『Explosion』への導線がはっきりと見えてきた。ここで一気に爆発の連鎖を。これを機にチームとして見違える進化を。「今日のこのデキを最低ラインとして、ここからひとつひとつをクリアしていく。常に今日以上のゲームができるように。カギは集中力。そこさえ80分、15人全員で乗り越えられれば、絶対にやれると思っています」(副将・田邊秀樹)…。『早田組』に停滞の二文字はもういらない―


<次回に持ち越し!この夏のラストスパートを宣言する中竹監督>
「コンディション的にも、チームの準備としても、万全でないなか迎えたこの大きなゲームで、学生たちがどれだけやれるのか。今日はそこが見たかった。そういう意味では、色々なプレッシャーをはねのけて、よく勝ってくれたと思う。けど、相変わらずペナルティ多さ、2人目の寄りの遅さ、ボールキャリアの強さ、精度、課題はたくさんある。今日は一点集中を意識していたけれど、ブレイクダウンの強さ、激しさでは負けてなかったし、拘ろうという意識は見えた。ただ、勢い余ってのペナルティはコントロールしないといけない。この夏、余りコンタクトには時間を割いていないなか、試合を1回しかしていないなかとしては、上がってきているし、1つに集中しようという意識が今日は強く感じられた。法政戦から練習は1回しかできなかったけれど、ミスは多いは、お互いがお互いを非難というか、厳しく言い合うなか、ちょっと…。もっと自分に目を向けるべきところで、みんなそれが外にいってしまっていた。けど、そうして迎えた昨夜から今日の試合前のミーティングにかけて、ひとりひとりがしっかり集中して、こういう試合をすることができた。そういう意味では、この段階で課題を出しながら勝つことができたのは大きな成果だと思う。今日がキッカケになるかなと思ったけど…、やっぱり次に持ち越しですね(笑)。ケガ、体調不良、疲れのなかで、夏の残りいかにして精度を上げることができるか、チームとしてまとまった上で、それぞれが個人の勝負をいかにがんばるか。ここが勝負。最後はシンプルにチャレンジ。東海大も国立での借りを返すためにチーム全体で勝負してくると思うので、ワセダもチャレンジャーとしての準備をしっかりしたいと思います」

<掴んだ手応え! 残りの期間で更なる徹底を宣言する主将・早田健二>
「夏のターゲットにしていて試合で、ある程度点数を取って、圧倒する部分は圧倒して勝てたのはよかったと思います。ブレイクダウンを強く意識して臨んだなかで、相手を上回って敵陣に入り、そこでいいアタックをすることができました。ただ、後半は疲れたところで甘さが出て、いかれてしまったのは課題です。後半重ねてしまったペナルティは、集中力の問題が1番。全員どこかで誰かがやってくれるだろうという気持ちがあった。そこは練習から常に締めていかなくてはならない部分です。法政戦は不甲斐なく、ミスで崩れてしまったゲームだったので、とにかくこの2日間はミスのところに拘って、集中しようと話してました。集中力の持続という面ではまだまだ全然。ペナルティを重ねて、継続されて、トライを許した場面はもったいないです。0と7では全然違う。欲を言えば、0に抑えたかったです。それでも、今日はこのチーム始まって以来、もっとも集中して臨んだ試合でした。ここをベースとして、もっともっと上を目指していきます。フィジカルに関しては、昨年の対抗戦から帝京が強いことは分かっていますし、だからこそブレイクダウンに拘らなくてはいけないです。今日はそこをうまく戦って、いい展開だったと思います。次の東海大も昨年準決勝で対戦した強いチーム。絶対に受けることなく、挑戦者で上を目指したいと思います。今日のブレイクダウンを持続できれば、ここから更に高めていければ、どこが相手でも絶対にいける。集中力が持続できれば、勝てるチームになると思うので、夏合宿の残りも、そこを徹底してやっていきます」

<カギは集中力! ここから一気の飛躍を誓う副将・田邊秀樹>
「今日はブレイクダウン一点集中で、拘って戦った結果です。昨日CDがあれだけいかれて、どうなん?って思った部分もありましたけど、拘ろうとみんなで決めたことを拘れてよかったと思います。でも、できたと言っても、まだ劣勢なのでこれからです。法政戦からの2日間は、そこまで過剰に緊張することもなく、しっかりリラックスして過ごすことができました。今日はこのチームのキッカケになりそうな試合ではありましたけど、まだ核となるディフェンスが80分できていないですし、ペナルティコントロールも問題です。まだまだ修正しなくてはいけないところがたくさんあります。ただ、逆にそれをひとつひとつクリアしていけば、いいチームになるということで、そういう意味では、可能性を感じた試合でもありました。このチームはまだまだいける。完成したチームになれば、どこが相手でも怖くないですし、楽しみです。今日は試合を通して相手のミスに助けられた部分も多々あった。僕たちのいい形というより、相手のミス。対抗戦、大学選手権で対戦する帝京はこんなものではないと思うので、前後半を通して自分たちの形を貫き通せるようにしていきたいです。今日のこのデキを最低ラインとして、ここからひとつひとつをクリアしていく。ミス、ペナルティ、課題を克服して、常に今日以上のゲームができるように、これからの期間がんばっていきます。中竹さんも言われていましたけど、そのためのポイントは集中力です。ミスもペナルティも集中力。そこさえ80分、15人全員で乗り越えられれば、やれると思います」

<爆発寸前? ついにその真価を発揮したFWリーダー・有田隆平>
「とりあえずは、勝って一安心というところでしょうか。けど、冷静に考えると、個人としてもチームとしてもまだまだなところがたくさんあります。個人としては、ラインアウト、セットプレー。大事なところでオーバーボールだったり、ノットストレートだったり。そこはすぐにでも修正しなくてはいけないですし、チームとしてはペナルティの多さ。特に後半の疲れてきたところで多いです。近場のところに関しては、1本取られてしまいましたけど、他は止めていましたし、ターンオーバーもあってよかったと思います。ペナルティのところは集中力です。ミーティングでも練習でも、ミスと集中と言ってはいたんですけど、攻められたり、相手が乗ってきたときには、やっぱり多くなってしまうなと。そこは要修正ですし、これからのカギになってくると思います。スクラムは、不安なところもありましたけど、予想以上に組めましたし、駆け引きのところは瀧澤さんがうまくやってくれて、横谷さんも自分も支えてくれて組みやすかったです。何本かマイボールコントロールの面で課題が残りましたけど、全体としてはまぁまぁという感じだと思います。帝京は相変わらず体が強いですけど、昨年も経験しているので、対応できました。ただ、やっぱり外国人選手。少し持たせすぎてしまった感はあります。今日は熱くなってしまいましたね(笑)。もうFW勝負だってことで、気合い入りまくりでした(笑)。今日はキッカケになると思いますし、FWが『Explosion』できそうな試合だったと思います。次の東海は、ペナルティから速攻を仕掛けてきたり、どんどん走ってくると思うので、今日の修正点をしっかりと意識して、勝って、いい締めくくりにしたいです。有田隆平の『Explosion』ですか?、ラインアウトを完璧にしたら、フィールドでできると思います。そこが流れを変えてしまってますし、チームのペースを落としてしまっている。セットの課題が解消したら、『Explosion』できるはずです」

<心は熱く頭はクールに! 徐々に進化の後を見せるSO山中亮平>
「今日は思っていた以上にセットが安定して、前半はキック合戦にも負けずに地域も取れて、ゲームの流れとしてはすごくよかったと思います。ただ、後半はミスとペナルティが多く、ディフェンスばかりしていた感じなので、そこをしっかりして敵陣で戦えていれば、もっと点数は取れたはずです。アタックは全体的によかったと思います。ブレイクダウンもいけてましたし、激しさも勝ってましたし、アタックできればトライというイメージを持つことができた。ユニットでしっかり動いて、サポートもいて、FW、BKのコミュニケーションもあって、この夏取り組んでいることが出せたという感じです。そして、その前提はセットプレーです。この夏は、春にBチームでやっていたことをいかにAでやれるかだと思っています。強いプレーとディフェンス。ドンドン自分からも仕掛けて、トライを取るところは取って、振るべきところはしっかり振る。メリハリを大切にやっていきたいです。今日はキックも当たっていて、SOとしてある程度考えていたとおり、イメージしていたとおりにゲームを進められたと思います。ただ、後半アタックの時間が短かったのは残念でした…。今日はこのチームのキッカケ、可能性を感じる試合だったと思います。ミスとペナルティを失くしていけば、もっと上にいける。そこをしっかり修正して、チームとして成長したい。それができれば、いい流れに乗っていけるはずです。個人としては、夏の残り、そしてシーズンも、このまま自分の色を出し続けて、『荒ぶる』まで突き進みたいと思っています」

<BではCTB村田、大爆発!「あいつだけ!」の声を吹き飛ばし勝利に貢献!>