早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

対慶大C 垣間見えた2ヶ月間の成長!


 9月に7-48と大敗した借りを返すべく、リベンジに燃えたCチーム。しかし一方で、「相手が慶應ということで何か特別な練習はせず、ひたすら今まで通りの、とにかく基本だけやってきた」(FB井口剛志)と冷静にワセダペースを貫いた。井口、ロック土屋鷹一郎ら長らく戦列を離れていた選手達の復帰戦ともなったこの試合は、46-26での快勝となった。
 開始早々に敵陣ゴール前でのラインアウトから左へ展開し、きれいにつないで最後はFB黒澤健が先制トライ。その後はしばらく自陣にいる時間が続き、19分にトライを献上するもCチームは動じなかった。4分後にはモールを押し込みあっさりリードすると、27分にもトライを追加。ここからはワセダが主導権を握り、慶應を自陣に寄せ付けない。35分に敵陣ゴール前のスクラムからNO8河原崎務が突破。細かくつなぎ、フランカー渡辺千明がインゴールへダイブして24-5と突き放した。終了間際に2トライ目を奪われるも、優勢を保ったまま前半を折り返した。
 後半に入り、先に動いたのは慶應だった。4分に自陣ゴール前スクラムから展開されて左隅にトライを許す。だが、慶應は波に乗り切れず、ワセダもチャンスをものに出来ない場面が多く、20分ほど一進一退の攻防を繰り広げた。再び試合が動いたのは24分。敵陣ゴール前のスクラムから8単で前進すると、右へ展開。最後は井口のパスを受けたSO松井一樹がトライを決めた。ここからワセダは目を覚ましたかのように怒涛の攻撃を仕掛ける。特に「思ったより周りを見られた」と、復帰戦としては上々のデキを見せた井口のカウンターが敵陣を切り裂いていく。27分には相手キックをキャッチした井口がカウンター。サイドを突破し、ボールを受けた渡辺がトライを決める。直後にも井口のカウンターから慶應がペナルティを犯し、ハリーでリスタート。WTB大塚悠介がキックしたボールを自らインゴールでキャッチ、更に相手を突き放した。33分に慶應に意地のトライを許すも、3分後にはフッカー松井祐太朗のトライで46-26。そのまま試合終了となった。
 これで3連勝、そして見事に2ヵ月前のリベンジを果たしたCチーム。「相手がどうというよりも自分たちのラグビーをしっかりとすることを意識した」(土屋)。このペースを貫く姿勢と戦いぶりが、チームの成熟を物語っていると言えるのではないだろうか。

圷萌奈


ロック土屋鷹一郎
「長い間試合から離れてたので、今日は試合を楽しんで自分を出していこうと頑張りました。慶應は最後まで切れないチーム。やっていて最後まで気が抜けないチームという印象です。Cチームは今週復帰したメンバーが多くて、相手がどうというよりも自分たちのラグビーをしっかりとすることを意識していました。(自身の出来は)全然体が動けなくて、自分の売りであるサポートが出来なかったです。個人としては不完全燃焼です。でも、秋に大敗した相手に大勝出来たのは大きいと思います。シーズンも残り少ないし、時間も少ないですけど、シニアに上がるチャンスを逃さないように出来る限り自分を見せていけたらいいかなと思います」

FB井口剛志
「当初は2ヵ月で復帰するつもりでしたが、1ヵ月延びて3ヵ月になってしまいました。フラストレーションが溜まり、家族に支えてもらったところがあるので、今日はいい知らせを出来たらいいなと思って挑みました。相手が慶應ということで何か特別な練習はしていなくて、ひたすら今まで通りの、とにかく基本だけやってました。慶應はほころびを見つけるのが上手い、スキを与えたらそこを突いてくるチームですね。僕は後ろから見ててけっこうびくびくしてました。(自身の出来は)良かったとは思います。ただ、ラストプレー軽かったですね…。これからボールと一緒に寝るくらいの勢いでいきます(笑)。とりあえず勝てて良かったです。思ったより周りを見られたと思います。最後に一言は…サンキューママですかね。マザコンみたいになっちゃいますけど(笑)、(怪我の間に)電話とかしちゃいました。もちろん大切な用件があったからなんですけど、ちょっと愚痴とか聞いてもらって「頑張りやー」って応援してくれたので」