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2024
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対立教 「立大に勝利も、得点力に不安」

 

 

 

 

降りしきる大粒の雨の中、立大との定期戦が行われた。前週の明大戦と大きくメンバーを代えて臨んだ前半はSO小倉順平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)を中心とした攻勢で見せ場をつくるも、後半で流れが停滞。24-7で勝利するも、得点力に不安が残る試合内容だった。
 
前半、早大は「雨だったのでキックを使うというゲームプランでした」(フランカー中野裕太=スポ3、福岡・東筑)との言葉通り、積極的な蹴りでゲームを動かしていく。ハイパンで自陣をとり、外に出したボールをラインアウトで奪いにかかる。8分には小倉の絶妙なキックパスにWTB山崎智朗(スポ3=東京・国学院久我山)が反応。大外にトライを決めると10分後にも同様の展開で点を重ねる。足場の悪い中、FWもじりじりと陣地を進めていくと、中盤には崩れたモールから最後はフランカー中野裕太(スポ3=福岡・東筑)がなだれこみ加点。19-0で前半を終えた。

後半になると雨の影響かボール処理やキックミスが増え、攻めあぐねる展開に。12分、インゴール目前のラックからこぼれたボールをロック原野陽亮(教4=茨城・茗溪学園)が拾い上げ、24-0とするが以後はなかなか自陣を出ることができない。ずるずるとフェーズを重ねられた35分、ペナルティからの速攻で突破され失点。さらにはすべるグラウンドに足をとられ、ブレイクダウンや接点でも劣勢に立たされてしまう。せっかくのマイボールも維持できず、追加点を奪えないままノーサイドとなった。
 
天候の影響もあり、本来の得点力を存分に生かしきれなかったこの試合。「ゲームコントロールがうまくいかなかった」と辻高志監督(平12人卒、茨城・茗渓学園)は語る。次週は昨秋に辛くも勝利した筑波大との一戦。ブレイクダウンや一対一といったワセダのこだわりをここで見せつけてほしい。
(記事 早稲田スポーツ新聞会 尾崎睦、カメラ 千歩まゆあ)

 
コメント
辻高志監督(平12人卒、茨城・茗渓学園)
――きょうの試合は
FWが弱かったですね。小倉の精度はよかったのですが、その後がちょっと…。ゲームコントロールがうまくいきませんでした。
 
フッカー斎藤健(スポ4=神奈川・横須賀)
――きょうの試合の感想について
雨が降っていたというのもあるのですが、ミスが多かったです。チームとしてやりたいことをやり通そうという中で、ミスが出てしまい、良いゲーム運びができませんでした。
――雨というコンディションでしたが、どのような意識で試合に臨みましたか
FW戦になることはわかっていたので、アタックでもディフェンスで一歩も引かないように意識していました。しかしモールでは押されてしまったし、モールでトライを取ることを目標にしていたのですが、ゴールラインを割れなかったことなどが課題だと思います。
――ラインアウトは雨の中ですが、成功率が高かったですね
Aチームとして試合に出場している以上は100パーセントの確率で取らなければならないと思います。またスロー以外でもサインチョイスやリフトの精度をチームとしてこだわらなければと思います。
――きょうはフッカーの出場でした
今季は3番が多かったのですが、フロントローの全部をできればチームにとってプラスですし、個人としても出場機会も多くなると思うので、がんばりたいです。
――次回の筑波大戦へ向けて
筑波大は強いと思うので、こういう試合をしていると足元をすくわれると思います。しっかりとシンプルにブレイクダウンや一対一のところにこだわりたいです。
 
ロック原野陽亮(教4=茨城・茗溪学園)
――きょうの試合を振り返って
チームとしては雨の中の試合ということで徹底するとこを徹底しました。スコア差はつかず、個人個人課題はあると思うのですが悲観するような感じではないです。個人的には初めてAチームでの試合だったので緊張はしていたのですが、足を引っ張らないプレーはできたかなと思います。
――初めてのAチームでの試合ということで試合前はどのような気持ちだったか
Aチームで試合に出るということでしたが、土屋が休養をとるということだったので、土屋の穴を埋めるというのが大前提で試合に臨みました。
――どのようなとこを徹底したのか
キックで陣地をとって、FWでこだわろうというのがありました。でもきょうは一緒に練習していないメンバーもいていつもの試合とは違う感じでした。
――調整がしっかりできていなっかたということですか
はい。その通りです。
――後半は徹底する部分が上手くいかなくなったように見えたが
息切れですね。セットプレーを安定させて良いキックを蹴る、このプランができなくなりました。セットプレーが安定しなくなった、それが後半失速した原因だと思います。
――これからのご自身の課題は
全部ですね。ラグビーにおける全部のスキルが足らないから、先週までCチームでした。来週もどのチームになるか分からないですけど、しっかり良い方向にベクトルを向けて、やることをやって、Aチームに呼ばれたとき良いプレーができるように努力していきます。
 
フランカー中野裕太(スポ3=福岡・東筑)
――試合前にチームではどのようなことを掲げていましたか
きょうは雨だったのでキックを使うというゲームプランでした。そこでFWがチェイスして前で止めてブレイクダウンで越え切る、というのをやりたかったんですけど逆に相手にブレイクダウンで越えられてしまいました。僕たちのミスも多かったので達成できなかったです。
――雨の影響は大きいですか
いや雨ではないですね。ミスが多かったのは雨の影響もありますけど、それ以外のところでタックルミスやブレイクダウンで足を引けないだとかそういうところは雨とかじゃなく意識の問題になってくるので改善しないといけないです。
――課題は見つかりましたか
特に後半はミスが続いて自分たちのミスでどんどん陣地を戻されたような形だったので、ミスが起こったときに流れを変えるプレーをしたいですね。きょうはキャプテン(山下昂大、スポ4=東福岡)、副キャプテン(井口剛志、スポ4=京都・伏見工)がいなかったので二人がいないときに上級生が引っ張っていかなくてはいけないです。
――お二人がいないときはやりにくさを感じるということですか
そうですね。とくにFWはキャプテンに頼り切っている部分があると思うのでそこはこれから自分たちがどんどん引っ張っていかないといけないですね。

早大スポーツ記事は下記まで
http://www.wasedasports.com/rugby/110529.php