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2024
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対関西学院大 「攻め手を欠いたジュニアチーム、3連勝ならず」

夏季オープン戦 B対関学大 8月28日 長野・サニアパーク
攻め手を欠いたジュニアチーム、3連勝ならず
 
 ここまでの夏季オープン戦をともに逆転しての2連勝と調子が上向いているジュニアチーム。最終戦は関西の強豪・関学大のAチームを迎えての一戦となった。いい形でシーズンに突入するためにも勝って締めくくりたいところであったが、終始アタックでミスや反則を連発し上手く流れに乗れないまま14-22で惜敗。3連勝のAチームに続くことができずに後味悪く夏を終えた。

 序盤は均衡状態が続きスローペースで試合が進んでいった。動いたのは21分。敵陣22メートル付近で得たラインアウトからモールを形成し、うまくコントロールしながらじわじわと前進。停滞したところでBKに展開、ボールを受けたSO森田慶良(教3=大阪・常翔啓光学園)が相手ディフェンスの大きな穴を見つけ先制する。このまま得点を追加していきたい早大であったがなかなか攻撃のテンポが上がらない。逆にリズムの生まれ始めた関西学院大に27分、そして前半終了間際にも得点を許し7-12と逆転され前半を折り返す。

 
 過去2試合、後半に逆転に成功しているジュニアチーム。再び勢いを取り戻し前半からの悪い流れを断ち切りたいところであった。ところが19分、自陣インゴール手前のスクラムからキックで脱出を試みたが、相手のキックチャージにより阻まれる。跳ねかえったボールは運悪く相手WTBの胸にきれいに収まり、そのままインゴール飛び込まれ7-17に。その後もアタックの機会は何度もあったが精度が悪く決めきれない。落ち着かないうちにまたしても追加点を挙げられ突き離されたが、33分にFWが近場をこじあけ意地のトライ。終了間際、相手にシンビンでの退場者が出て逆転の機運高まりペースアップし攻撃を仕掛けるも時すでに遅し。14-22と惜しくも夏季オープン戦3連勝とはいかなかった。

 この試合ではアタックでのフェーズの回数の違いが顕著であった。相手はテンポよく何度もフェーズを重ね攻撃を仕掛けたのに対し、ワセダはミスや反則が多く勝負所でフェーズを重ねることができずに流れに乗ることができなかった。アタック面に課題を残したジュニアチームであったが選手個人は「どんな形であれ赤黒を着たい」(プロップ齋藤健、スポ4=神奈川・横須賀)「Aチームで試合に出て活躍したい」(森田)という飽くなき強き思いを胸に秘めている。これから始まる公式戦に向けて虎視眈々とレギュラー奪取を目論むBチームの存在はチーム内の競争をさらに激化させる。
 
(記事 早稲田スポーツ新聞会 中川隆盛)
◆コメント
ゲームキャプテン・プロップ齋藤健(スポ4=神奈川・横須賀) 
――きょうの試合を振り返って、感想を教えてください
力負けした試合でした。
――その要因はどこにあると思いますか
相手のアタックではフェーズを重ねるごとにどんどん前に出てこられてしまったこと、ディフェンスではタックルで前に止めることができずに自滅してしまいました。
――きょうの具体的なゲームプランを教えてください
自分たちがやろうとしていることはどんどん回してフェーズを重ねていこうと考えていました。やろうとはしたのですがきょうの試合ではどんどんボールが後ろに下がってしまい、上手くゲーム運びをすることができませんでした。
――夏合宿を振り返っての感想を教えてください
チームとしては形が見えたのですが、個人としては最後に負けてしまったのが残念です。
――これからの公式戦に向けての意気込みを教えてください
目標はチームとしての全国大学選手権優勝なので、そのためにチームのために尽くすことと、そしてどんな形であれ赤黒を着たいです。
 
 
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