第33回関東大学ジュニア選手権 対帝京大B 11月6日 東京・帝京大百草園グラウンド
反撃するも及ばず、ジュニアチームも帝京大に惜敗
関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)第4戦、セカンドフェーズ進出に向けて白星が欲しいジュニアチームは、先日Aチームが惜しくも敗れた帝京大のBチームと対戦。立ち上がりから帝京大に流れをつかまれ、なかなか敵陣に攻め込めないワセダであったが、後半はFWにこだわった戦術に切り替え反撃に出る。1点差まで迫ったものの、あと一歩及ばず21-22で試合終了。「勝てた試合だった」と多くの選手が口をそろえた。
前半は厳しい展開となった。9分に帝京大選手のギャップを突いたロック近藤貴敬(社2=宮城・仙台育英)のランから最後はSH平野航輝(スポ1=長崎南山)のトライでワセダが先制する。しかしタックルを決めきれないワセダは帝京大の素早いBK展開に苦しみ、14分、18分と立て続けにトライを決められ、7-10とリードを許す。なんとか流れをつかみたいワセダであったが、ペナルティが目立ち、なかなか自陣を抜け出すことができない。28分にラインアウトからモールトライを奪われ、悪い流れのまま7-15で前半を折り返す。
後半に入っても帝京大は攻撃の手を緩めない。3分にはスクラムを起点にトライを決められ、あっという間に15点差とリードを広げられる。しかしワセダの反撃はここからだった。キックを多用し敵陣に攻め込むと、FWが徐々に強さを見せ始め、20分にフッカー伊藤平一郎(スポ3=大分舞鶴)が待望のトライ。さらに29分、相手のペナルティからラインアウトを成功させ、モールで押し込み再び伊藤平一郎が加点。1点差まで詰め寄りようやく流れも向いてきたワセダは、その後も果敢に敵陣深くに攻め込む。しかし反撃もここまで。Aチーム同様に接戦で敗れる悔しい結果となった。
前半は完全にペースをつかまれ、ゲームの入り方やタックルの甘さ、ミスの多さなど課題が多く見つかった。一方で、継続やモールなどの場面で「FWがこれだけ通用したことは収穫」と伊藤平一郎が語るように、強みも確認できた試合であった。来週に迫るファーストフェーズ最終戦の相手は慶大。セカンドフェーズに進出するためには、絶対に負けられない一戦となる。
(記事 早稲田スポーツ新聞会 田中絢)
ゲームキャプテン・フランカー近藤統靖(教4=宮城・仙台育英)
――FWとしてのきょうのゲームプランを教えてください
とにかく強くいこうということで、どんどんFWで勝負することを意識してやっていました。
――良かった点を教えてください
FWが通用したことで、逆にもっとそれに早く気が付けばよかったと思います。
――敗因はどのような点だと思いますか
前半の入りですね。先制はしたんですけど、その後の時間が攻められてばかりで、うまく敵陣に行けなかったので、そこが敗因だと思います。
――きょうはゲームキャプテンでしたが、意識していたことはありますか
特に意識はしていなくて、みんながそれぞれやることは分かっているので、最後の引っ張るところは引っ張っていこうということですかね。みんなやることは統一できていました。
――来週の慶大戦に向けて
もう負けられないので、とにかく勝ちます。
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