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2024

対慶應大 「 頼れる男の復帰で慶應大に快勝!」

関東大学対抗戦 早慶戦  11月23日 東京・秩父宮ラグビー場
 頼れる男の復帰で慶應大に快勝! 

ともに敗戦を重ね関東大学対抗戦(対抗戦)の優勝が消えた両校。しかし、伝統の一戦と称される早慶戦は、己のプライドを懸けた絶対に負けられない試合であった。ワセダは今季ケガで戦線を離脱していたFB井口剛志(スポ4=京都・伏見工)が遂に復帰。チームの要の復活によりBK陣の動きが活性化され、ブレイクダウンでも終始慶應大を圧倒。54-24で勝利を収めた。

 

 開始早々に両校がPGで得点を決める。15分には帝京戦からスタメン出場しているルーキーSO小倉順平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のビックゲインからフランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)が先制トライを奪うも、5分後には自陣でペナルティを繰り返したあと、モールで押し込まれるとGKの差で逆転されてしまう。ここまで互角の戦いを見せ、点の取り合いになると思われた。しかし、ここ一番で好機を演出する頼れる男の攻撃から早大の猛攻が始まる。24分、「あれは狙っていた」という井口がゴール前左のスペースに絶妙なキックパス。そこへWTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)が走り込みトライを決める。33分にも井口の突破から山下へとつなぎ最後はWTB中靏隆彰(スポ3=福岡・西南学院)がインゴールに持ち込み得点を重ねる。接点でも「一人一人が前に出ていけた」(ロック土屋鷹一郎=スポ4=東京・國學院久我山)というように完全に試合の主導権を握った早大。持ち味である早いテンポのパス回しで慶應大に隙を与えない。その後も続けて2トライを奪い34-10で前半を終えた。 

後半に入っても試合は早大のペースで進む。ディフェンスにこだわるというテーマの通り、ターンオーバーからすばやく攻撃に転じ、中靏・原田の両WTBが自慢の速さでそれぞれ2トライ目を獲得。ゴールライン手前でのペナルティからクイックスタートで隙を突かれ得点を許すが、夏から重点的に練習をしてきたモールからトライを決めFW戦でも優位に立つ。また、36分にも中靏はキックパスにうまく反応し、この日3つ目のトライでチームに貢献した。終了間際、慶應大に意地のトライを決められ残る課題もあったが、個々が最大限の力を発揮し3年ぶりの早慶戦勝利を飾った。 

 筑波大、帝京大と2連敗を喫し暗雲が立ち込めていたワセダ。その流れを変えたのはなんと言っても井口の存在だ。「井口さんが入ってきたことが本当に大きい」(小倉)と選手が口をそろえるように、変幻自在のステップに加え、全体を見渡して指示を出しゲームをつくっていった。また、1年生でスタメン出場の小倉・CTB布巻峻介(スポ1=東福岡)も大舞台にひるむことないプレーを見せ可能性の大きさを感じさせる。次に迎え撃つのは宿敵・メイジ。勝利へのピースは全てそろった。この勢いに乗り、赤黒の戦士たちが国立を沸かせる――。

(記事 早稲田スポーツ新聞会 梶川菜々子)
 
 
辻高志監督(平12人卒=NEC所属)
――きょうの試合の感想
きょうのテーマとしてはディフェンスにこだわろうということでした。やはりターンオーバーからのトライなどは非常に評価できると思います。今後もさらにディフェンスをレベルアップして臨みたいと思います。
―― 一年生の3人について
3人とも思いっきりのびのびとプレーしてくれて、非常に良いパフォーマンスだったと思います。でもこれに満足せずに常に自分にベクトルを向けてほしいです。
――どのようなアドバイスをしましたか
いや、特にはないですね。先発の15人に関して1年生とか4年生とか関係ないので、自分の仕事を100%やってほしいと思いましたが、特に何も言わなかったです。
――復帰した井口選手について
いつもだとここでトライを取りたいなというところで、取れなくてチームにストレスが溜まってくるのですが、井口が帰ってきたことによって、チャンスでトライを取り切れました。
――キックパスが多かったですね
チームとしてというより個人的に選手が合わせています。もちろんチャンスの時に蹴っていこうということはやっているのですが、小倉とかは個人的に練習終わって毎日やっています。帝京大戦ではそこでミスしたら勝てないということがわかったということがあります。
 
フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――きょうの試合の感想について
きょうは『アルティメット・クラッシュ』、ブレイクダウンの破壊、支配をテーマにしたのですが、それができて前に圧力をかけられていたと思います。なので目標は達成できたと思います。
――ケガをおしての出場でした。どのような意識で臨みましたか
膝がどうなろうが、自分が大ケガしようが、本当にこの試合に懸けていたので、どうということはなかったです。試合に勝つために一生懸命やりました。
――不安はありましたか
準備の段階から調子は良かったですし、問題は動けるかどうかだけだったので大丈夫でした。
――トライを奪いました
そうですね。目の前が空いていたので、行ったらたまたま取れたという感じでした。チームとしては、小倉、季郎、中靏、そしてやはり井口が後ろからコントロールしてくれたので、きょうはすごく楽でした。
――チームとしても手応えをつかんだのでは
そうですね。特に小倉はすごく自信になったと思います。でもまだまだやれると思います。
――次戦は早明戦です。意気込みをお願いします
自分たちに優勝はないのですが、早明戦というだけで戦うモチベーションになります。絶対に負けられない相手なので、圧倒したいと思います。

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