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2024

対明治大 「手に汗にぎる接戦制す!いざ大学選手権へ」

関東大学対抗戦 対明治大 12月4日 国立競技場
手に汗にぎる接戦制す!いざ大学選手権へ

 関東大学対抗戦(対抗戦)の最終節はもちろん早明戦。「とにかく前に出る」(フランカー山下昂大主将=スポ4、東福岡)ことを掲げて試合に臨んだ早大は、明治大の強力ディフェンスに苦しみながらも18―16で競り勝ち、3年連続の勝利を飾った。この結果、5勝2敗で並んだ早大、明治大、筑波大の三校が2位となった。

 前半5分、相手陣のゴール前で明治大が反則を犯すと、早大はPGを選択し、WTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)が決め3-0。しかしその直後、明治大もすかさずPGで同点に。風下に立たされた早大は、キック処理が思うようにいかず、要所でのペナルティも目立ち、敵陣に入りながらも得点を奪うことができない。明治大の粘り強いディフェンスを打ち破ることができずにもどかしい時間が続く。そして32分、自陣ゴール前でモールから抜け出されこの試合で両校通じて初のトライを奪われてしまう。その後も自陣にくぎ付けにされ、3-13と明治大ペースで前半を折り返した。

 なんとか流れをつかみたい後半。開始早々明治大が早いテンポの連続攻撃で早大陣地を脅かす。しかし3分、相手ペナルティからの速攻をSH西橋勇人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が素早くさばきSO小倉順平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)へとつなぐと最後は原田が左サイドを疾走。辻高志監督(平12人卒=NEC所属)もきょうの試合の良かった点と振り返る「ペナルティからの速攻」が光り、待望のトライを手にした。さらに25分には敵陣22メートル左ラックから大きく右へ展開。パスを受けたプロップ垣永真之介(スポ2=東福岡)が倒されながらもフランカー金正奎(教2=大阪・常翔啓光学園)へとつなぎ逆転のトライ。このまま逃げ切りたいところであったが、直後に明治大のPGで再びリードを許してしまい、このまま終了かと思われた。しかし終了間際の40分、敵陣22メートル付近で明治大が痛恨のペナルティ。場内が緊張に包まれる中、PGを原田が落ち着いて決め18-16とすると、そのまま逃げ切りノーサイド。伝統の一戦は劇的な展開で幕を閉じた。

  「これが早明戦」と両校の監督をうならせるような白熱した激戦を制した早大。今季の対抗戦はケガ人の続出、筑波大戦、帝京大戦での2連敗など厳しいものとなったが、試合を重ねるごとに着実にチームのレベルは上がっている。試合後の会見で、「(今のチームのラグビーは)まだイメージしている最終型のラグビーではない。これからもっと作っていく。」と辻監督は大きな可能性をうかがわせた。『荒ぶる』へ向け、山下組はまだまだ走り続ける。

(記事 早稲田スポーツ新聞会 藤井海)
 
 
辻高志監督(平12人卒=NEC所属)
――試合の感想について
きょうはディフェンスで、特に下に刺さるタックルをこだわろうとしました。非常に良いディフェンスを見せてくれたと思います。この短期間でここまで成長してくれた選手を誇りに思いますし、さらに精度を上げて大学選手権に挑みたいと思います。
――明治大のハイパントは予想していましたか
予想していました。ワセダに対してこういうふうに戦うだろうと思っていました。ハイパントキャッチは練習していました
――相手ディフェンスに手こずっていた印象がありますが
早明戦ではディフェンスのどこに穴があるかというと、ないんですよね。だったらどうするかという、突き破るしかないです。前に行くしかないので、とにかく前に行こうと思いました。
――明治大の吉田監督は「これが早明戦」とおっしゃっていました
まったく同じ考えですね。これが早明戦なんだなと思いました。どっちに転んでもおかしくない試合になるんだなというのを強く感じました。自分自身とても早明戦のファンで、観客としてもこの試合を見たかったです。会場がそういう雰囲気にしてくれて、本当に熱い素晴らしいゲームができたと思います。
――きょうの試合のディフェンスで注意した点について
特に誰をキーマンにしたということはなかったです。明治は全員強いので、全員で下に行こう、それでつながれたら、もうひとり下にタックルする、という意識でした。
――攻撃面ではどこが良かった点でしたか
原田のゴールキックです。またペナルティからの速攻はすごく良かったです。流れが変わった要因の一つだと思います。
――対抗戦を振り返っていかがですか
シーズンが始まる当初から、波乱万丈な年になると思っていました。これは山下から教わったことなのですが、とにかく前を向いて行こうということを山下がシーズンの初めにチームに言いました。自分もそう決めたので、後ろを向かず前を向こうと思いました。その意志だけが、きつい時に自分を前に向かせてくれたと思います。
――目指すラグビーには近づいているか
目指しているラグビーはもちろん戦っているうちにどんどん変わっていくので、(今のチームのラグビーは)まだイメージしている最終型のラグビーではないですね。これからもっと作っていくものだと思っています。
 
 
 
フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――きょうの試合の感想について
本当に早明戦らしいクロスゲームでした。結果としてはすごく幸運だったと思います。それくらい実力は拮抗していました。
――どのような意識で試合に臨みましたか
とにかくディフェンスで前に出ようということでした。タックルを低く刺さりまくって前で仕留めようとしました。それはできていたと思います。
――前半で10点のビハインドでした。ハーフタイムではどのようなことを話しましたか
風下だったので、あのくらいの点差は想定内でした。むしろ及第点かなと思いました。後半はしっかり敵陣で戦おうと言いました。
――焦りはありましたか
まったくなかったです。
――最後のPGの場面はどんな気持ちでしたか
練習の時に季郎に同じようなシチュエーションで蹴らせていて、本当にそういう場面が来たなと思いました。季郎は練習もしていましたし、前回あれだけ外していた分、入れてくれると思っていました。
――結果として2点差。どこが勝敗を分けましたか
運の良さはありましたが、それだけでなく強くいけたところだと思います。
――大学選手権への意気込みをお願いします
もう本当にノックダウン制なので、一戦一戦あと一試合しかないという気持ちで臨みたいです。負けるということに恐れることなく、どんどんチャレンジしていきたいです。

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