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2023

東日本大学セブンズ 収穫と課題の大会

 7人制ラグビーの大会である東日本大学セブンズが行われた。先日のYC&AC JAPAN SEVENSに出場したメンバーを中心に挑んだ早大。1回戦 の帝京大では19-19の同点となり、抽選でチャンピオンシップトーナメントに進んだ。しかしトーナメント準々決勝で東海大に力及ばず、大会を終えること となった。 
 
 1回戦の帝京大戦、前半早大はあっさり2トライを献上し、なかなか流れをつかめない。後半に入りさらに失点するが、そこから早大の粘りが光った。廣野晃 紀(社3=東京・早実)から金正奎(教3=大阪・常翔啓光学園)へパスが通りそのままトライを奪う。試合終了間際にも途中出場の荻野岳志(先理2=神奈 川・柏陽)がインゴールを陥れると、コンバージョンも決まりついに19‐19の同点に。そのままノーサイドを迎え勝負の行方は抽選に委ねられた。その結果、早大が1回戦勝利チームによるチャンピオンシップへと駒を進めた。 
 チャンピオンシップ初戦の相手は拓殖大。早大は持ち前の得点力を生かし得点を重ねていく。地力の差をみせつけ、全部で6トライ を奪い36‐7で拓殖大を下した。トーナメント準々決勝ではこの大会3連覇中の東海大と対戦。東海大の強い当たりにラックやスクラムで苦戦し、リードを許 す。後半3点差まで迫るものの、終盤早大スクラムでもボールを奪われ失点。14‐24で敗退した。 
 
 数少ない7人制の機会だが、コミュニケーションの必要性の再認識や1対1への意識など7人制だからこそ得た収穫があった。次戦は4月30日(月)に控える関東大学春季大会の初戦、関東学院大戦だ。今季初の15人制の試合であり、昨季の全国大学選手権2回戦で敗れた相手だけに選手たちの気合も入る。この大会で得たものを生かし、雪辱を晴らせるか。 
(早稲田スポーツ新聞会 穂積麻衣)
 
 
◆コメント
<WTB原田季郎ゲームキャプテン(教4=福岡・筑紫>
――きょうの試合を振り替えっていかがでしたか
課題はたくさん見つかったのはあるんですけど、自分たちらしい部分も出せたので、そういった意味では良かったかなと思います。
――帝京大戦では後半追い上げて同点にしましたが
あそこで気持ちが切れるか切れないかっていうのが強いチームと弱いチームの差だと思ってますし、そういった意味であそこでみんなの気持ちが切れずに結果として追い上げたところは良かったんじゃないかと。
――きょう見つかった課題は
これはセブンズに限ることなんですけど、ディフェンスの組織の部分でまだまだできていなかったというのと、ディフェンスもアタックもコミュニケーションが足りなかったところです。
――今季戦ったセブンズを通して今後に生かせる部分はどこでしょうか
具体的にはなるんですけど、ディフェンスに関しては守る範囲が15人制と違って広い分、守備範囲が広くなることもあると思いますし、アタックでも基本の部分はやっぱり1対1でどれだけいけるかってところで勝負していくっていうのは15人制も変わらないと思うので、そういったところは生きてくるんじゃないかなと思います。
――先日参加したジュニア・ジャパンの練習はいかがでしたか
まだ1回目だったので、何とも言えないんですけど。フィットネスばっかりだったので。やっぱり走らないと勝てないんだなといのは実感しました。
――今季初の15人制での試合、関東学院大戦が控えていますが
きょねんのリベンジというか、ああやって悔し涙を流したくないので、圧勝して良いスタートが切れたらなと思います。
 
<フランカー金正奎(教3=大阪・常翔啓光学園)>
――初戦の帝京大戦を振り返ってください
帝京大戦は自分たちのミスから相手にトライを取られていたので、相手がどうこうというよりも、自分たちで自分たちを苦しめてしまいました。
――具体的にどのようなミスがありましたか
簡単にボールを離したり、ノックオンだとか、本当にイージーなミスが多かったです。
――その後どのように立て直しましたか
立て直せていなくて、でも追い付けたという感じだったので、本当に運がよかったなと思います。
――準々決勝の東海大戦はいかがでしたか
東海大は3戦目で身体の疲労などもあって、タックルでは飛び込んだりだとか、精度に問題があったかなと思います。一つ一つしっかり精度を高めておけばトライを取れたシーンが何個もあったので、いかにきつい時に精度を高められるかが重要になってくると思います。
――セブンスと15人制ではどのような部分が異なりますか
ディフェンスでは守る範囲が広いので、そういった意味ではきついです。コミュニケーションも普段の倍くらい取らないと隣との距離も遠くて聞こえないので、大分違いますね。
――接点についてはいかがですか
接点はわりとセブンスの方が楽ですね。あまり相手が(人数を)かけてこないので。
――サポートは
そうですね。動く範囲が広いので。抜ける回数も多いのでその分しっかり何回もサポートしなきゃいけないので、その分しんどいです。
――15人制に繋がる部分はありましたか
全部繋がっていて、コミュニケーションも15人制でもっと出せればいいなと思います。セブンスではいけると思ったので、そういった部分でしっかり生かして いきたいです。ディフェンスも自分の守る範囲が広い分、15人制では楽にディフェンスできるので、いいタックルもどんどん出していけると思います。
――関東大学春季大会・関東学院大戦に向けて
きょねんの(全国大学)選手権で負けているので、そういった意味ではリベンジしたいです。あと1週間あるのでしっかりと準備をして、がんばりたいと思います。
 
<WTB荻野岳志(先理2=神奈川・柏陽)>
――きょうの試合を振り返っていかがですか
最後東海大に負けてしまったんですけど、タックルが外される場面が多かったのと、ブレイクダウンでなかなか玉が出せずにターンオーバーされてしまう場面が多かったので残念でした。
――3トライを挙げましたが、トライシーンを振り返っていかがですか
先輩方が走ってくれて僕はボールをもらっただけでしたね。
――東海大戦での敗因は何だと思いますか
ブレイクダウンでラックのところでターンオーバーされてしまう場面があったのと、タックルが外されてしまうところもありました。きついところでもタックルで飛ばずにしっかりと入れるようになりたいと思います。
――ディフェンスでも積極的なプレーが目立っていました
自分は走らなくてはいけないと思っていたので、そういう意味で15人制でもしっかり走り勝てるような選手になりたいです。
――セブンスの経験からどのようなことを生かしたいですか
15人制の方がもっと1対1のシーンが多くなると思うんですけど、1対1には自信があるので、15人制でもワンチャンス、1対1のところで狭いスペースでも勝負できるようになりたいと思っています。
――次回はシーズン最初の15人制ですが意気込みをお願いします
全力を出し、試合に勝つことを考えて頑張りたいです。
 
<FB廣野晃紀(社3=東京・早実)>
――きょうの試合全体を振り返っていかがですか
アタックは結構機能していて、ディフェンスも整備されていたんですが、ミスが多かったかなと。
――具体的にどういうところが敗戦につながったと考えていますか
敗戦は本当に僕のミスから始まってしまって・・・。あとは取りきるところで取りきれなかったところですね。
――ランプレーで何度も抜き去るなど、手応えがあったようにも見えましたが
アタックは調子が良かったので、アタックでは貢献できたなと思ったんですが、大事なところで貢献できなかったので、守備面やイージーミスを減らすなど大事な局面でちゃんとプレーできるようになりたいです。
――今日見つかった課題はなんですか
チームとしてはまず声が足りなかったです。コミュニケーションが取れてなかったので。個人としては何度も言うように、ミスを減らして大事な局面でプレーするというのが課題ですね。
――春シーズンにむけて一言お願いします
春はずっとAチームにいれるように、まずは一試合一試合大事にしてやっていきたいと思います。
 
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