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2024
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対明大B 「明大Bとの初戦、惜敗」


 ついに関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)が開幕した。春を全勝で終えた勢いを秋にもつなげたいジュニアチーム。初戦でメイジと対戦したワセダは、何度かチャンスを作り先制トライを挙げる。しかしその後はミスが目立ち、メイジに逆転を許した。後半も終始リードを許し、ワセダは10-14というロースコアで惜敗。選手にとって多くの課題が残る試合となった。

 前半序盤、試合の流れはメイジに傾いた。自陣でのプレーが続き、苦しい展開が繰り広げられる。その中でも失点だけは許すまいと守備で粘り、相手の攻撃を凌ぐ。次第にボールを奪うようになると18分、ゲームキャプテンのフッカー伊藤平一郎(スポ4=大分舞鶴)が相手の守備をかわして先制トライを挙げる。これを機にワセダが試合の流れを引き寄せたかと思われたが、簡単にはいかなかった。ワセダの攻撃の場面でもモールでメイジの強力なFW陣に苦しみ、得点に結びつけることができない。終了間際には相手にラックを越えられ、そのままトライを奪われた。コンバージョンキックも決められ、5-7と逆転される。
 後半も試合の流れは変わらなかった。ワセダがゴール前までボールを運ぶが、自らのミスや相手のモールディフェンスに止められ、あと一歩決めきることができない。再び自陣でのプレーが増え、ワセダにとって苦しい時間帯が続く。スクラムではワセダの意地を見せ対抗するも31分、相手のWTBにライン際を突破されトライを許す。残り10分で5-14と窮地に追い込まれた。ここでWTB土肥将也(人3=東京・三鷹)が個人技でトライを奪い返す。その後も全員で攻めの姿勢を取り続けたが反撃もここまで。10-14でノーサイドを迎えた。

 全体を通してあと一押しが足りなかったワセダ。しかし後半に見せつけたスクラムの強さなどには迫力があり、ワセダらしいところも十分に見られた。黒星スタートとなってしまったが、シーズンは始まったばかり。次戦は8日後と、すぐそこに迫っている。
(早稲田スポーツ新聞会 松下優)

フッカー伊藤平一郎ゲームキャプテン(スポ4=大分舞鶴)
――試合を終えた感想をお願いします
勝てる試合を落としたのがもったいないなという気持ちがあります。
――きょうの試合を振り返って
崩されて取られたというのはそんなにないと思うので、自分たちのミス、自滅っていうのと、FWが取り切るところのモールで取れてないというところが課題だと思います。
――夏合宿の成果は出ましたか
成果として出てないと思います。日頃やっていたこと、例えばモールで取り切る攻撃パターンとかも練習していたんですけど、全く良いイメージでできなかったっていう感じがあります。春から夏に組み込んだモールで取れなかったっていうのが大きいですね。
――やはりきょうはモールに苦しんだということですか
はい。そこで取り切れなかったというのは悔いが残ります。
――そんな中、伊藤選手が先制点を取りました
僕の前がたまたま空いていたので、僕が勝負するだけかなと思いました。

――その後もあと一歩届かない展開が続きました
そうですね、取れるところで取れないっていうのが今回の課題です。
――最後に、次戦の慶大戦に向けて
もう一戦も負けられないので、勝ちます。

プロップ安江順(社4=東京・早実)
――ジュニア選手権の初戦、黒星スタートとなってしまいましたが
明大が相手ということで、FWで勝てれば試合が優勢に進められると思ったんですけど・・・。スクラムのときもそうだったんですけど、圧倒的にFWがやられている感じではなかったので全体的には負けるとは思っていませんでした。あとは、サイドがWTBに抜かれたりという、本当にちょっとしたところでした。圧倒的な差があったというわけではなかったので自分たちのミスでやられた感じでした。
――試合終了後には「FWに頼りすぎだ」という後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)の声も聞こえましたが
でもFWもモールで5、6本全く取れなかったので、あそこが取れていたら結果は違ったかなと思います。
――春はディフェンスでリズムをつくることとFWのセットプレーを意識していると伺いましたが、秋シーズンに入っても継続してやられていますか
そういうところはいまも意識してやっていますね。だからそこではやられることはなかったと思います。
――試合が終わったあと、チームでは他にどのような反省をしましたか
練習でやってきたことが全く出ていなかったということは話しました。練習でやっていたようなシチュエーションが何度もあったんですけど、そこでやってきたことをやらずに漫然としたプレーをしてしまったので、「こんなチームでは勝てないぞ」と後藤監督にも言われました。
――来週は慶大戦ですが、どのように戦いたいですか
たぶん明大よりスクラムは強くないので、そこでもっとプレッシャーを掛けて、しっかり勝ちたいと思います。

SH岡田一平(スポ1=大阪・常翔学園)
――きょうの試合を振り返って
きょうは個人的には悔いが残る試合で、パスとか自分の苦手なところがそのまま試合に出てしましました。前半の最後に取られたトライは完全に自分のパスミスから始まって、それが後半にも、負けにも繋がったと思います。SHなのにパスが苦手というのはかなり致命的なのですが、それを補えるくらいのランスキルもつけて、もっとパスを練習して次の試合で勝利に貢献できるように頑張りたいです。
――相手ペナルティーからのクイックスタートが多く見られましたが
それはチームの方針で強気に出るということでしたが、そこでもミスがあったりしたので、チームの方針に合ったことをミスしないようにしたいです。
――次戦に向けて
次は今回で課題が見えたので勝ちます。

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