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2024
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オール早慶明『被災地に届け!早慶明の熱き戦い』

 

今年で3回目を迎えたオール早慶明三大学ラグビー東日本大震災復興支援チャリティーマッチ。被災地支援を願う三大学の選手とOBが聖地・秩父宮ラグビー場に集結し、力みなぎる熱いプレーで会場を沸かせた。全員での黙祷で始まった第一試合は、33-10で全慶大に快勝するも、続く第二試合では全明大相手に苦戦を強いられ、7-10で敗戦を喫した。

 

全慶大キックオフで始まった第一試合。開始早々相手に主導権を握られた全早大は、キックでゲインを狙うも失敗し、全慶大に先制点を許す。出ばなをくじかれた全早大であったが、OBとの息の合ったプレーですかさず反撃にでる。14分、NO・8古賀壮一郎(教4=福岡・筑紫)からパスを受けたフランカー池本翔一(スポ2=愛知・千種)が相手ディフェンスを突破し、インゴールへ走り込むと、WTB原田季郎(平25教卒=現キヤノン)もコンバージョンゴールを決め逆転に成功。流れをつかんだ全早大は直後にも2トライを追加し、点差を大きく広げる。25分には相手のトライを許すが、終盤まで疲れを見せない全早大は相手ディフェンス勢をひきずりながら力ずくでゴールラインに流れ込み、試合はそのままノーサイドを迎える。全慶大相手にトリプルスコアで勝利を手にした。

第二試合は全明大と対戦。第一試合の流れを持ち込みたい全早大であったが、試合は終始相手に押される展開に。序盤で2トライを献上し、10点差を追いかける全早大は27分に相手の反則からペナルティーキックの好機を得る。タッチに蹴り出し敵陣ゴール前5メートルでのラインアウトにつなげると、そのままモールトライを決め、スコアは7-10と接戦に。両校ともせめぎ合い、激しい攻防を見せるが、互いにチャンスをものにできず、その後は無念のノートライ。意地を見せた全明大が粘り勝ちする結果となった。

現役学生選手とOBが同じチームでプレーする貴重な機会でもあった今大会。「試合に対する取り組み方やラグビーに対する姿勢なども学べました」とFB滝沢祐樹(基理2=福島)が語るように、チャリティーという側面だけでなく、選手たちにとっても赤黒の先輩からさまざまなことを吸収できる良い経験となったようだ。新体制が始まってまだ間もないが、今季も早大が目指すのは大学日本一。敗戦から見えた課題を次につなげ、5月から始まる関東大学春季大会でも全勝を目指す。

(早稲田スポーツ新聞会 大口穂菜美)

<コメント>
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――今日の感想をお願いします

毎年この早慶明ラグビーでは私の方からはディフェンス面についてと勝ちにこだわるということを選手に伝えているのですが、今回はこの試合でラグビー人生を引退する選手もいるということで悔いのないよう戦うように言いました。対慶大戦では比較的良い試合運びで進められたのですが、対明大戦では終始明大の勢いに負けてしまったのと、早大の方がBKに若いプレーヤーが多かったのでそういう面が負けに繋がったのだと思います。
――オール早慶明の位置づけについて
私自身昨年から早大の監督になりまして、こういった試合の際に慶大明大の監督さん方と情報交換の機会を得ることができるのは、課題も見つけられるいい場になりました。私自身としては2019年のワールドカップで何かしら力になりたいと思っているので、そういったことも含めてオール早慶明で具体的に何ができるかというのを考え、協力体制をとって、いま一度ラグビーを盛り上げていきたいと思っています。


ゲームキャプテン SO大田尾竜彦元主将(平9人卒=現ヤマハ発動機)
――今日の試合を振り返って

OBと現役が同じグラウンドに立ってプレーする機会と言うのはなかなかなかったので、その機会をOBはもらえたということと、ラグビーを通じて被災地に何かを還元できるということで、非常に意味のある試合だったと思います。
――参加された経緯は
打診を受けまして、トレーニングもそこそこ積んでいたということで、参加できるかと思ったのと、被災地に何が出来るのかと言うことを考えて参加しました。
――久々の赤黒を着てのプレーとなりましたが、何か思うところはありましたか
単発で終わるこういう試合もいいですけど、もう少し一緒に練習して、例えばどこかに遠征に行ったりして、それはそれで名残惜しい気持ちになりました。
――今日以外で現役との交流はありましたか
去年はトップリーグのヤマハにワセダが出稽古のような形で来たり、帝京大戦の前に自分がアドバイスのようなものをしたりと、比較的現役と触れ合う機会が多かったと思います。
――ワセダの後輩に一言
社会人になったら良いも悪いも、4年間っていうリミットもないし、学生は時間が限られているので、そういう中で一緒に燃えた仲間っていうのは生涯の仲間になるので、それを大いに楽しんでもらって、そして最後には帝京大に勝ってほしいなと思います。

プロップ瀧澤直(平21理工卒=現NEC)
――この試合にどういう気持ちで臨みましたか
僕の知っている先輩たちの引退試合でもあったので、僕は出来る限り楽しく、先輩に花を添えられるように、また現役のみんなに何か残せればいいなという色んな思いでプレーをしました。
――今日のご自身のプレーを振り返って
久しぶりの試合だったのですが、久しぶりの割にはラグビーが出来たと思います。ただ、スクラムで回されてしまったので、相手はトップリーグで対戦しますし、これを良い経験にしてチームに持ち帰りたいです。
――久々の赤黒のユニフォームを着てのプレーでした
赤黒が特別には違いありませんが、ロッカールームを出る時に北風を歌って出た瞬間に、昔を思い出して感動したというか、熱いものがこみ上げてきました。
――現役の選手に一言
勝つことで肯定されることがすごくたくさんある世界だと思うので、まずは勝利を目指して後藤監督のもと頑張ってほしいです。4年間しかないので、自分にとって悔いの残らないように、みんな仲良く楽しくやっていってほしいです。
――ワセダのラグビーファンに一言
ワセダのOBも色々な所で頑張っていますし、もちろん学生がワセダとして一番頑張っているので、これからもOB、現役共に応援して頂きたいと思います。


フランカー山下昴大元主将(平24スポ卒=現コカ・コーラウエスト)
──久しぶりに赤黒を着ての試合でした

重みも感じましたし、プライドという部分をチームとして持っていこういう気持ちはありました。
──どのようなお気持ちでチャリティーマッチに臨まれましたか
いまは福岡にいますが、東日本大震災が起きたときは東京にいましたし、少しでも忘れてはいけないことだと思います。だから、僕らがスポーツをすることでお金も動いて、見に来てくれた人に勇気を与えられたら…少しでも何かが動けばいいなと思っていました。
──今日の試合に関して
慶大戦はとても良いアタックができてワセダのラグビーができたと思うのですが、明大相手に僕らのラグビーができなくて浮き上がってしまいました。現役も多かったので、そこは現役の課題でもあるかなと思います。
──ワセダの後輩たちに向けて一言お願いします
四年間ずっと『荒ぶる』を取れていないのですごくプレッシャーでもあると思うのですが、ワセダはいままでもそのような状況をたくさん味わってきたと思います。そのプレッシャーを楽しめるのはいましかないので、そういったプレッシャーを楽しみながら一生懸命やっていってほしいです。

フランカー池本翔一(スポ2=愛知・千種)
――今日の試合を振り返って
古賀(壮一郎、教4=福岡・筑紫)さんから良いパスを頂いて、チャンスがあったらどんどん行こうと思っていたので、とりあえずトライを決めることができてよかったです。
――チャリティーマッチでしたがどのような気持ちで臨みましたか
今日観に来てくださっている方にはいいプレーを見せようと思って、自分自身赤黒の15人制は初めてで緊張する部分もあったんですけど、先輩からも思いっきりやれと言葉を頂いていて、その通りにできたのでよかったかなと思います。
――トップリーグの選手とプレーしてみていかがでしたか
特に後藤(彰友、平18理工卒=現トヨタ自動車)さん、瀧澤(直、平21理工卒=現NEC)さんは高校の先輩でもあり、試合中も声を掛けてくださって、緊張している自分を気遣ってくれて本当にやりやすくできたので自分も楽しんで出来ました。
――お手本になさっている選手は
やっぱり後藤彰友さんと瀧澤さんですかね。
――具体的にどのような点をお手本にしたいですか
お二方ともトップリーグでも堂々とプレーをされていて、本当にそういう相手にひけをとらないプレーを80分間頑張っているというのを見てきているので、自分もそういう偉大な先輩方をお手本にして頑張っていきたいです。
――今シーズンの意気込みをお願いします
Aで多くの試合に出るにはまだまだ力不足なんですけど、これから日々練習を頑張って少しでも多く試合に出れるように、また赤黒を着れるように頑張っていきたいと思います。

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