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2024
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【早スポ】vs法政大『まさかの苦戦…。辛くも逆転勝利』

 中大戦、日体大戦と勝利を収めて迎えた、関東大学春季大会3戦目。早大は同じく開幕2連勝を飾っている法大との一戦に臨んだ。昨季の関東大学リーグ戦4位の相手に対し、立て続けに失点を喫する厳しい立ち上がり。後半も攻めあぐねる展開が続いたが、後半29分、31分にCTB水野健人(人4=大阪・東海大仰星)、フランカー小谷田祐紀(文構3=東京・早実)が連続トライを決め、苦しみながらも33-28の逆転勝利を果たした。
 
 今季初めてロック大峯功三(スポ3=福岡・東筑)がスタメンに名を連ねた早大。風下の前半は、波乱の幕開けとなった。3分、素早いパスワークから簡単に相手FBの突破を許し先制点を献上すると、6分には相手キックの処理ミスも絡み、ゴール左スミにトライを沈められてしまう。「みんな硬くなってしまい、思い切ったプレーができていませんでした」(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)と立ち上がりの硬さを突かれる形での連続失点。さらに21分、インターセプトから独走を許し0-21とされる。ここでSO間島陸(商4=東京・早大学院)に代わって水野がピッチへ。「流れを変えてやろう」(水野)という意識が、早大にリズムをもたらした。34分、ラックから右大外を崩し、CTB小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が初トライを奪うと、直後には水野のパントキックからCTB飯野恭史(商3= 東京・早実)、再び水野とつないで最後はWTB廣野晃紀(社4=東京・早実)が中央に抜け出し得点。終了間際に1トライを返され、14-28というスコアで試合を折り返した。
 
 後半は風上に立ったことも優位に働き、開始直後から敵陣でチャンスを迎える。4分、スクラムを起点にフェーズを重ねると、右タッチライン際を突破したFB滝沢祐樹(基理2=福島)の得点で点差を9点に縮める。その後は攻撃の形を徐々に取り戻し、セットプレーを織り交ぜながら敵陣でのプレーが続く早大。しかしなかなか追加点には至らない。そんなじりじりとした展開を打破したのは、またしても水野のプレーだった。29分、ターンオーバーから中央を破り追撃のトライ。CTB小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)のゴール成功で26-28にまで迫ると、迎えた31分。ハーフライン付近のラックからSH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)が持ち出してロングゲイン。最後は小谷田がゴール右中間にトライを決め、ついに逆転に成功した。再逆転を狙い最後まで激しい当たりを見せる法大のアタックをしのぎ切り、33-28でノーサイド。一時は21点のリードを奪われながらも後半を無失点に抑え、辛くも勝利をつかみとった。
 
 「勝ち切れたことに関しては、良い収穫」(垣永主将)。苦しいゲーム展開の中、今季の強化ポイントであるフィットネスを生かし、走り勝つことができた点には一定の手応えをつかむことができた。しかし公式戦の経験が乏しい選手も多いだけに、大きな課題として残ったのは立ち上がりの硬さだ。「入りの20分を意識したい」(小谷田)という言葉通り、序盤からミスのない試合運びを見せる事が今後のポイントとなるだろう。次週は石巻を舞台に行われる早慶戦。その後も韓国、北海道と遠征が続く。春のヤマ場、帝京大戦までの残り1ヶ月でどれだけの上積みを見せられるか。勝負の6月が幕を開ける。
 
(早稲田スポーツ新聞会 佐藤拓郎)

◆コメント

プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――厳しい試合となりましたが、試合を振り返って感想をお願いします。
先週と同じで、きちんとやることをやればこんな競った試合にはならなかったと思います。勝ち切れたことに関しては、よい収穫です。
――なかなか精度が上がってこないですが、何が原因だと思いますか
やはり試合慣れしていないことですね。個々のポテンシャルはあると思うので、もっと思いきりやってもらいたいです。
――焦りとかはないですか
焦りはありません。4年生が雰囲気を作って、下級生にいいラグビーをさせてあげたいと思います。
――前半の立ち上がりは苦戦しましたね
みんな硬くなってしまい、思い切ったプレーができていませんでした。開き直ればいいプレーができるんで、前半からそれをできればと思います。
――先週の同大戦同様、最後の追い上げというのは、評価できるのではないでしょう
そうですね。昨年はメンタル面が弱くて負けていたので、そこに関してはすごくいい成果が出ていると思います。
  

フランカー小谷田祐紀(文構3=東京・早実)
――試合を振り返ってどうでしたか
試合の入りにかけようと言っていたのですが、浮足立ってしまいました。自分たちのミスから失点をされてしまいましたし。でも最後フィットネスで走り勝てて良かったです。
――試合の入りに苦しんだ要因は何だったのでしょうか
アップの時はすごく良かったのですが、最初にミスから失点をしてしまって、そこからずるずると自陣でやる時間が長くなってしまいました。法大さんはフィジカルが強くて後手後手になってしまったという感じです。
――終盤トライも決めましたが、ご自身のプレーについてはどうですか
トライは決めてよかったのですが、バックローとしての仕事がしっかりできたのは後半の途中からでした。そのあたりが今後の課題かなと思います。

――戦ってみて法大の印象はどうでしたか
自分たちよりも体が大きくてスキルの高い選手がそろっています。その中で苦しい試合になるだろうと思っていましたが、やはり強かったです。
――チームとして課題や修正点はありますか
フィットネスで最後逆転できたのは収穫だと思います。なので最初の20分から相手に点を与えることなく自分たちのペースで試合ができたらいいと思います。
――慶大との試合に向けて意気込みを教えて下さい
遠征で相手が慶大ということで難しい試合になると思いますが、今回課題になった入りの20分を意識して次戦も勝てたらいいと思います。
 
 
CTB水野健人(人4=大阪・東海大仰星)

――試合の感想をお願いします
前半の最初は、緊張していたのか少し硬くなりすぎていたんですけど、結果的に勝ったので良かったです。
――前半の30分頃まではベンチからどのように試合を見ていましたか
硬いというのがすごく伝わってきて、僕が入った時になんとかして流れを変えてやろうと思っていました。
――交代の際には監督からどのような指示がありましたか
特に監督からは指示は受けていないんですけど、求められていることは流れを変えることだと自分で解釈して、しっかり入りました。
――実際に水野選手が入ってから流れが変わったと思いますが、意識したことはありますか
やっぱりワンプレー、ビックタックルで流れを変えてやろうと思っていたので、それができてトライにつながったので良かったです。
――後半は敵陣にいながらトライが取れないという時間帯が続きました。法大のディフェンスが手強かったということでしょうか
ゴール前で苦しくなった時の練習をそこまで突き詰めていなかったので、しっかり取り切れるようにこれからもっと突き詰めていかなければと思います。法大さんのディフェンスも良かったんですけど。
――今季は水野選手の活躍が目立っていると思いますが、力を入れて練習した部分やご自身で変化を感じるところがあれば教えてください
最終学年ということで気持ちの面で大きな変化があって、昨年までは人任せというところがあったと思うんですけど、今季は4年生としてチームを引っ張っていくぞという気持ちの変化がプレーに出ているのだと思います。
――今後の課題を教えてください
チームとしては、立ち上がりのところで少し硬くなりすぎていて、普段練習していることができていなかったというのが課題で、それは練習で克服していくしかないと思います。個人としては、まだ控えですので、レギュラーになってずっと赤黒を着続けていきたいです。
 

WTB廣野晃紀(社4=東京・早実)

――前半はご自身のトライシーンもありましたが、連続失点で苦しんだ印象でした。振り返ってみていかがでしたか
やっぱりミスが多くて、前半でミスからの失点が多くなってしまったところは改善点ですし、バックスリーとしては後半の良い展開のときに自分たちで勝負できていなかったと思うので、そこが課題かなと思います。トライに関しては、あれは本当にラッキーなトライで、水野(健人、人4=大阪・東海大仰星)がうまく自分に向けてくれたのをもらっただけなので、僕のトライとは言えないですね。
――後半、敵陣でのプレーながらなかなか得点に繋げられなかった原因は何だとお考えですか
そこも最初はやはりミスから始まってしまって僕自身もミスをしてしまったんですけど、どちらかというと勝負できる人間がいなくて、みんなに任せっきりのプレーをしてしまったので、もっとバックスリーからどんどん仕上げていかないといけないなと思いました。
――どのようなゲームプランをお考えでしたか
ゲームプランは法大はアタック力がすごくあるということで、まずはシャットアウトを目指していたんですけど、やはりアタックはすごかったですね。あとは自分たちの意識ですかね。前回以前の試合からずっとミスは修正しなければいけないと話していました。
――次節の早慶戦に向けて、課題と意気込みをお願いします
まずはノーミスっていうのと、あとはバックスがもっとトライを取りたいなという感じですね。Aチームに出られるようにがんばります。
 

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