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2024
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【早スポ】Bvs東洋大学『連敗を吹き飛ばし東洋大に快勝!』

東海大B、慶大Bに敗れ、勝利から遠ざかっていた早大B。この日の相手は関東大学リーグ2部に所属している東洋大だ。キックオフ直後にトライを許すも、強みのセットプレーを生かした攻撃で徐々に立て直し、逆転する。以後もペースを握り続けてそれ以上失点せず、34-5でノーサイド。点差を離しての快勝で、連敗の汚名を返上した。
 

 前半開始早々、早大Bはディフェンスを突破され、東洋大にいきなりの先制点を献上してしまう。敗戦が続いただけに、この立ち上がりは今試合にも不安を喚起したが、その悪い流れを引きずることはなかった。19分、相手のペナルティーによるラインアウトからモールを形成しトライ。ゴールも成功し、逆転を果たした。その後、ロングゲインしたフランカー呉泰誠(スポ4=大阪朝鮮)のパスを受けたフランカー仲元寺宏之(社2=広島・尾道)のトライと2度目のモールトライで得点を追加する。終盤は互いにペナルティーが相次ぎゲーム全体が停滞した。しかし39分、SH辰野新之介(文構4=神奈川・桐蔭学園)のキックをWTB鈴木亮(教2=神奈川・桐蔭学園)が巧みに捕球し、そのまま走ってグラウンディング。ここで24-5となって前半は終わり、良い形で折り返しを迎えた。
 

 メンバーを総入れ替えして臨んだ後半。ボールはキープしているもののなかなか前へ進むことができない。もどかしい状況を打破したのは、屈強にゲインしたフランカー小谷田祐紀(文構3=東京・早実)。そこからパスをつないで最後はプロップ石倉裕之(法4=東京・早大学院)がトライし、後半も主導権を得た。19分にはゴール前スクラムから展開し、FB三村将広(人3=神奈川・桐蔭学園)もトライ。要所でのミスなどによって好機をものにすることができない場面も多々見られたが、勢いは保ったまま34-5で勝利。相手に隙を与えず、後半は完封を遂げた。
 
 久々の勝利となり、モールの強さやパス回しの正確さなど多くの成長も見出せたが、反省点は消えたわけではない。「ミスとペナルティーを重ねて良い流れを持ってくることができなかった」(呉)と語るように、『規律』の部分での甘さは未だ選手たちも感じるところだ。長らく抱えてきたこの明確な課題を克服すること。それが、今回に限らず勝ち続けること、そしてチーム全体を底上げすることに不可欠なことには、変わりない。
 
(早稲田スポーツ新聞会 大水渚)
 

 
コメント
フランカー呉泰誠ゲームキャプテン(スポ4=大阪朝鮮)
――試合の総括をお願いします
40分しかなかったので、まずはボールを確保してディフェンスでもアタックでもワセダがやりたいことをやろうということを話してまた。後半はいいプレーとかもあって立て直せたとは思うんですけど、ミスとペナルティーを重ねていい流れを持ってくることができなかったのでそこを反省したいと思います。
 
――ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか
前半最初にトライされたところは自分のタックルミスからやられてしまってファーストトライを許してしまいました。ゲームキャプテンとして、チームに悪い流れを持ってきたのが自分だったのでやはり反省しています。
 
――オフェンスでは、ロングゲインなどでアピールできたと思いますがいかがですか
あれは自分が悪いと思っていた中で、何とか取り返したいと思っていたのがうまくでた場面だったのでよかったと思います。
 
――前回の試合では4年生が引っ張れていないというお話をされていましたが、今回はいかがでしたか
この試合も一見静かそうには見えたんですけど、練習中からも4年生が中心になって話すようになってくれたので改善されてきていると思います。
 
――モールは押せている印象でしたが自信がある部分ですか
そうですね。そこは練習からやってきているので自信を持っています。でも姿勢が高かったり、割られて崩されてしまう局面もあったのでそこは取りきりたかったです。
 
――攻撃面ではテンポ良く前に出られていましたがその評価をお願いします
ラインのスピードは先週に比べて確実に速くなっていると思います。でも取り切らなきゃいけないところで、取りきれなかったりしました。ランナーにボールを渡すというところも少し戸惑ったところがありました。
 
――残り試合が少なくなってきましたが現在の雰囲気を教えてください
いまはむしろ開き直ってやるしかないという感じで、自分の弱みとかを克服するというよりかは自分の強みや個性を生かしてAチームに絡んでいきたいです。モチベーションとしては最後の一分一秒まで絶対に諦めないでやっていきます。