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vs明治学院 『攻守に圧倒し開幕好発進!』

『攻守に圧倒し開幕好発進!』
9月21日 関東大学対抗戦 対明学大 秩父宮ラグビー場
 
 楕円球の季節が、ことしもやってきた。ついに開幕を迎えた関東大学対抗戦(対抗戦)。優勝を目指す早大が初戦で迎え撃つは、創部史上初のAグループでの戦いとなる明学大だ。試合は開始直後からFB黒木健人(教1=宮崎・高鍋)が連続で決めるなど一方的な展開に。前半を40-0で折り返すと、後半も実力の差を見せつけ圧倒。終了間際のCTB飯野恭史(商4=東京・早実)のトライで2009年以来となる3桁得点の大台に乗せると、守備でも完封し最高のスタートを切った。
 
 怒涛(どとう)の攻撃だった。試合開始のキックオフと同時に明学大陣地へとなだれ込む赤黒のユニフォーム。1分、SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を経由し左へ展開すると、最後は黒木がインゴールへと叩き込み先制に成功する。さらに2連続でノーホイッスルトライを決めわずか6分で21点差を付けた早大。SO岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)やWTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)も得点を重ね完全に試合を支配する。しかしここからペナルティーやミスが増えるとやや停滞気味の展開に。決して守勢に回ることはなかったが、スコアを動かすことができない。33分にWTB本田宗詩(スポ2=福岡)が大外から決めるも、「前半の最後の最後まで集中力を保たせることができず」(ロック大峯功三主将、スポ4=福岡・東筑)ハーフタイムを迎える。
 
 「後半の最初の20分に前半と同じかそれ以上に厳しい入りをしようとしていました」(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)。再び気持ちを入れ直した後半もキックオフから岡田が決め始まる。スクラムや1対1で力の差を見せつけハーフコートゲームを展開すると、WTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)がハットトリックを達成するなど攻撃の手を緩めない。選手交代を行った後も勢いはとどまらず。フッカー清水新也(スポ4=宮城・仙台育英)が2トライを挙げるなど継続したアタックを披露。ピッチを広く使う展開ラグビーが見事にハマり、明学大に得点の予感すらつくらせない。仕上げは後半ロスタイム。相手陣地でミスを誘発すると、最後は飯野のトライで100点台の大台に乗せ開幕戦を締めくくった。
 
 大量得点、そして完封というこれ以上ないスタートを切った早大。前半の中だるみの時間こそあったものの、後半は小刻みに加点していくなど集中したゲームを展開できた。また1年生の活躍、2年ぶりとなる対抗戦での完封など明るい材料は多い。次戦の相手は筑波大。接戦が予想されるが、日本一に向け倒さなければならない相手の一つだ。悲願の『荒ぶる』へ――。長く険しい赤黒戦士たちの対抗戦、ここに開幕。
 
(早稲田スポーツ新聞会 増山)
 
コメント

ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)
――試合の振り返りをお願いします
この試合は学生たちの間では丁寧にということを心掛けて臨みました。前半の最初はすごく良いかたちで入れたのですが、そこから雑なプレーが出てしまい相手に付け入る隙を与えてしまったことが課題かと思います。前半の終わりから後半の最初にかけて雑になってしまいました。それでも0点に抑えていますし、ある意味良い緊張感でできたのかと思います。起きたミスはブレイクダウン周辺でのキャリアーのミスやフォローが遅かったりで、もう少し接点で前に出られたら良かったのかと思います。
――雑になってしまった要因は何でしょうか
やっぱりまだ甘いと思うんですよね。前半の最後の最後まで集中力を保たせることができずに終えてしまっているというのは課題です。そこに関してはスキルであったりメンタル、フィジカルで何か問題があるということなので、もっと来週の筑波大ではプレッシャーが強いと思うので、この1週間で直せるようにしていきたいと思います。
――若いチームでありますがチームの雰囲気はいかがでしたでしょうか
初戦だったので初めての秩父宮、初めての赤黒ということで緊張していた人はたくさんいたと思うんですけど、そこを4年生がカバーするということを試合前に言いました。緊張はしたと思いますが、ある程度は規律良くできていたと思います。
――無失点というのはチームにとっても大きなことではないでしょか
攻めている時間が多かったことが要因だと思います。次はこうはいかないと思います。0点だから強いという訳じゃないので、切り替えは必要です。
――夏から取り組んでいる新フォーメーションは浸透してきましたか
下のチームはしっかり結果として出てきているので、そこの精度を上げていきたいです。
――次の試合への意気込みをお願いします
筑波大だからどうこうではなくて自分たちがやっているラグビーを筑波大相手にも通用させることですね。通用させるラグビーができている自信はあるので、しっかり直して臨みます。
 

SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――開幕戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか
いつも開幕戦1試合目はミスが多くなるので、今週ずっと練習の前に言い続けて試合に入ったのですが、ハンドリングエラーがかなり多かったと思います。
――ハンドリングエラーが多い要因は何でしょうか
かみ合っていないのか、少し点差がついて軽くなっているのか、一人一人の問題なのか分からないですね。
――試合の振り返りをお願いします
最終的に0点で抑えたというのは評価できることですが、来週の筑波大は強い相手になるので、そういう相手の時にこの試合のような軽いプレーをみんなして勝てるのかといったらそうじゃないと思います。
――大量得点でしたがアタックの総評をお願いします
前半の後半と、後半の前半はこっちが立てなくてうまくできない部分もありましたが、前半の前半と、後半の後半はうまく立てるようになって良いアタックもできるようになったと思うので良かったですね。
――無失点に抑えましたがディフェンスの出来はいかがでしたか
悪くはないと思うのですが、一つ一つのコミュニケーションのところでミスがあったりしたので個々の意識になると思いますが言っていきたいですね。
――コンバージョンキックの精度は満足できるものでしたか
ちょっとミスが多いですね。この試合だったら最低でも2本外しくらい。5、6本外してしまっていて、その2点で結局泣くことになると思うので。後半の疲れている時に精度が落ちるのでそこをしっかりやりたいと思います。
――反省点はどこですか
個人としてはコンバージョンだったりロングだったりキックの精度で、チームとしてはフォーメーションのしっかり立つという部分と試合で疲れてくるとみんな人任せになって喋らなくなることがあるので、いまもずっと言っていますがそれを言い続けたいと思います。
――次の筑波大戦に向けて意気込みをお願いします
競る試合になるのはもう分かっているので、競っている時にどれだけどちらが動けるのかというのが重要になると思います。頑張ります。
 

プロップ高橋俊太郎(社4=東京・早実)
――大勝となりましたがいまのお気持ちを教えてください
チームとして最初の試合ということで集中して取り組んだ中で、しっかりと結果を残せたので良かったと思います。
――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか
大峯を中心に最初の試合ということで気合いを入れてましたし、雰囲気は良かったです。
――スタメンを告げられたときの気持ちはいかがでしたか
かなり緊張しました。
――この試合はフロントローが全員早実出身でしたが何か思うことはありましたか
やっぱり早実だから相手に押し込まれたりやられたりしたら悔しいし恥ずかしいので、全力でやってやろうと意気込んでました。
――開始直後から一気に得点を重ねましたがあの時間帯の攻撃を振り返ってください
早いうちに点も取れましたし、気持ち的にかなり楽になりました。
――その後中だるみしてしまった時間帯がありましたが原因はどういった部分にあるのでしょうか
結構みんなが前に出て行ってた中で、簡単にポンポンつないでいってしまってて、そこでミスが起きてしまったので、それが原因だったんじゃないかと思います。
――後半の攻撃をベンチから見ていていかがでしたか
良くボールを回していて良いトライもあったと思います。
――ペナルティーやミスをしてしまう時間帯もありましたね
やっぱり集中力が一番の原因じゃないかなと思います。
――104得点と無失点ではどちらの方が重要な要素だと思いますか
難しいですね(笑)。どっちも重要だと思います。
――無失点に抑えたことに関してはいかがですか
点差や大勝ってことは最初から考えてなく、丁寧にやっていこうと話してました。その中でトライも重ねられましたし、0点に抑えられたことは良かったと思います。
――試合後のチームの雰囲気はいかがでしたか
次の筑波大戦に向けて気持ちをしっかり切り替えていこうという感じでした。
――次戦の筑波大戦にむけての意気込みをお願いします
前線でスクラムでもポイントサイドでも体を張って勝利に貢献したいです。
 

フッカー菅野卓磨(教4=東京・早実)
――試合全体を振り返ってみていかがでしたか
今週テーマとしてファーストということと、大峯から丁寧にプレーをしようということを言われていて、前半の入りはその通りにすごく良いイメージで丁寧にトライを取れていたのですが、前半の最後だったり後半の途中という疲れている場面で丁寧さに欠けた雑なプレーが出てきたりコミュニケーションミスなどの安易なプレーが出てきたりしていました。そういうところをまだまだ修正していかなければいけないなと思いました。
――この試合は関東大学対抗戦の初戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか
初戦ということでどうしてもみんな固くなるし自分も緊張はしていました。でも、ミスが起きても自分たちでセービングをして取り返して、4年生が良い雰囲気を作って下級生に思い切りプレーをさせてあげられたらなと思っていました。そこが良いかたちでも悪いかたちでも出ていたのでそこは課題ですね。
――セットプレーについてお聞きします。スローワーとしてラインアウトのところはいかがでしたか
あまり相手からのプレッシャーもなく、練習通り思い切り投げれて全部ボールは確保できたので良かったと思います。
――スクラムでは優勢ながらターンオーバーし切れない場面が目立ったように見えました
そうですね。押せるのは分かっていたのですが、相手が押される中でもボールを出すというフッキングが上手かったので、早大もしっかり止まった状態から思い切り爆発して押して取り返すというところまでつなげられたらなと思っていました。押し自体は練習通り8人でまとまって出来ていたのですが、もう少し低さだったりまとまりだったりを意識できればもっと楽にプレッシャーをかけられたかなとも思いますね。
――夏合宿が終わってからこの試合まではどのような点を意識して練習していましたか
夏合宿の3試合を見ても、やってきたことを試合の結果として出すことができていなかったので、もう一回全員でやってきたことは間違えてないんだということを言い聞かせて、根底のシンプルな部分をもっともっと突き詰めて練習にこだわってきました。
――次戦の相手となる筑波大の印象はいかがですか
セットプレーがすごく安定していますし、個のプレーヤーとしてもすごく強い選手がいると思いますね。しっかりそこを全員で止めて勝てればいいなと思います。
――それに向けて何か意識したいことはありますか
この試合でFWのキックオフのところでミスが多かったのでセットプレー、特にキックオフの部分を集中して取り組みたいなと思います。
――最後に筑波大戦に向けての意気込みをお願いします
メンバーに選ばれたらこの試合以上に良いプレーができるように頑張りたいと思います。
 

プロップ千葉太一(教2=東京・早実)
――初めて対抗戦に出場されましたが、いかがでしたか
初めてだったので、いい緊張感で楽しめました。
――開幕戦にどのような気持ちで臨んだか教えてください
自分の初の対抗戦ということもあって、チャレンジしたり雰囲気を楽しんだりしようと常に心掛けました。
――自身のプレーについてはどのように感じていますか
ボールをもらう機会はあまりなかったのですが、その中で仕事をできたかなと思います。それでももっと仕事量を増やしていきたいです。
――夏季オープン戦ではボールキャリアーとして反省されていましたが、そこについては改善できたということでしょうか
この間はすぐ寝てしまいましたが、この試合では少しは前に出られて、それが味方のチャンスにつながったと思います。
――スクラムについてはどうでしたか
ちょっと高くなっていたのですが、前半の最後の方には良いスクラムが組めていたので、それを継続して翌週の筑波大戦に生かしていきたいです。
――筑波大の印象を教えてください
個々が強くて、BKには素晴らしい選手がそろっているので、昨年のようにFWがセットプレーで勝ち、プレッシャーをかけることで勝ちたいです。
――では、勝敗を分けるのはFWということですね
そうですね。セットプレー、特にスクラムでプレッシャーをかけられればいいかなと思います。
――筑波大戦に向けての目標を聞かせてください
筑波大は強敵ですが、必ず勝って、チームに勢いをもたらしたいと思います。
 

ロック桑野詠真(スポ2=福岡・筑紫)
――試合を振り返って感想をお願いします
この試合のテーマとして一つ目の試合ということだったので、丁寧に丁寧にということを心掛けていたのですが、その『丁寧に』という部分で僕がミスをしてしまったので、そこがこの試合の大きな課題です。
――チームとしての課題はどのようなものがあるのでしょうか
いままでずっとディフェンスセットをやっていて、いま現在もやっていて改善されつつはあるのですが、僕も含めて前5人の意識が低いと監督から言われているので、そこがチームとしての課題ですね。
――開幕戦ということで、どのような意気込みで試合に臨まれましたか
対抗戦で赤黒を着るのが初めてだったので少し緊張もありましたが、功三さんにも声を掛けてもらって、気持ちの面では楽にできました。ただ少し自分の中で吹っ切れない部分があって、そういうメンタル面の部分がキックオフのミスにつながったのかなと思います。
――夏合宿での成果としてはいかがですか
どのプレーでも一つ一つ考える力が少しずつついてきていると思うのですが、他の周りの選手に比べるとまだまだなので、そういう部分を強化していきたいです。
――対抗戦で初のフル出場となりましたが、スタメン入りに関してはいかがですか
もっともっとセットプレーをキックオフの部分で安定していかないと定着には程遠いので、ロック陣を含めて頑張りたいと思います。
――今季の目標を教えてください
自分が赤黒を着続けて、ロックとしての責任を果たして荒ぶるを取るということだけです。
――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします
この試合で見えた課題をしっかり反省して、特にセットプレーの部分をマイボール100パーセントにできるように、自分の責任を果たしていきたいと思います。
 

フランカー仲元寺宏行(社3=広島・尾道)
――対抗戦初スタメンでしたが、どのような意気込みで試合に臨みましたか
いままで練習でやってきたことと、自分の強みのアタックでブレイクするというのを意識してやったんですが、緊張しすぎて空回りやミスが多かったかなと思います。
――ご自身のプレーに関しては課題が残る試合だったということですか
ちょっとしたミスが多くて、強いところとの試合ではそういう部分が大事になってくると思うので、また修正していきたいと思います。
――チームとしては大量得点で完封勝利という素晴らしい結果でしたね
アタックでBKがきれいに(トライを)取ってくれたのですが、もっとプレッシャーのある筑波大や明大や帝京大との試合になってくると、そういうところから取りにくくなってくるので、FWの仕事量を増やしていかないといけないと思います。
――試合前にチームではどのような話し合いがありましたか
対抗戦の初戦ということで、思い切ってやっていこうという話をしました。
――セットプレーの精度はいかがでしたか
スクラムもラインアウトも、ディフェンスのときはちゃんと競れていたし、アタックのときはきれいにボールが出ていたので良かったと思います。
――ポジション争いも激しい中で、今後どのように取り組んでいきたいですか
自分の強みのアタックをもっともっと伸ばして、足りない部分を補って、レギュラーをしっかりつかんで日本一になりたいです。
 

フランカー加藤広人(スポ1=秋田工)
――試合を振り返っていかがですか
初めての公式戦、赤黒でしたが緊張してしまって自分の持ち味である高さを生かしたキックオフキャッチだったり、サポートプレーが出せなかったので赤黒を着て試合に出られてうれしかった反面、悔しい部分もありました。
――開幕戦となりましたが調子はいかがでしょうか
この試合のプレーは正直、全然ダメで悔しかったです。
――合宿後少し期間がありましたが、重点を置いて練習されていることはありますか
合宿でリカバリーをして疲れた身体を癒したりしぼんだ身体を戻すことを1週間やりました。Aチームに向けては新しく取り組んできたアタックに慣れる、開幕戦に向けて仕上げていくことをやっていました。
――課題などは見つかりましたか
キックオフなどのキャッチでミスをしてしまったので、まずはそこですね。
――後藤監督が「トータルとしては良いが、まだまだ細い」と評価されました。その部分についてご自身ではどのように思われますか
自分でも分かっていますし昔から言われていることなので、すぐに大きくすることは無理ですけど、シーズンも始まりましたし少しずつ大きくして最終的には90キロ以上にしないとこれから上でも戦えないと思うので頑張りたいです。
――今後の抱負をお願いします
次の試合はどうなるか分かりませんが、出るチャンスを頂いたら、自分の持ち味を今度はしっかり出して、チームの勝利に貢献できるようなプレーをしたいなと思います。
 

SH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)
――試合を振り返ってください
自分の持ち味をどんどん出していこうという気持ちで出ていったのですが、そのかいあって自分が持ち出してゲインしたりだとか、それをトライにつなげたりしたのが数多くあったのでそこは自分で評価したいと思います。
――久しぶりのスタメン出場ということでしたが、どのようなお気持ちで臨まれましたか
どんどん自分の持ち味を発揮していってディフェンスの場面は少なかったのですが、アタックでは自分が持ち出してトライにつなげるというのができたので少しは満足しています。
――3トライということでしたが攻撃面を振り返っていかがでしたか
帝京大相手に課題となっているブレイクダウンの部分でまだ自分たちの甘いところがあったので、トライを取れたどうこうよりも一つ一つのブレイクダウンだったり、一つ一つのタックル、ボールキャリアーのノンリリースだったりの細かい部分をもっと突き詰めていかないと先には進めないと思っています。
――ご自身が課題とされているパスに関してはどう評価されますか
少し乱れる部分はあったのですが、相手も相手ということでいいブレイクダウンで球さばきもしやすかったです。これを厳しい状況の中でどれだけさばけるかというのが自分の課題なので、次の筑波大戦で自分がどれだけ成長したかというのを見ていきたいと思います。
――春は出場機会に恵まれませんでしたが、シーズン中どういったことを考えて過ごされていましたか
最後は自分が出てチームが勝って日本一になるというのが目標なので、焦らずいま自分の出来ることをしっかりやることだけだと思っています。
――激しいポジション争いですが平野選手(SH平野航輝、スポ4=長崎南山)はどのような存在ですか
とてもパスに対して厳しい人で、その分練習している人なのでそこは僕もすごく見習っているところです。その分あの人に無くて自分に有るものをどんどん前に出していかないと競争には負けるかなと思っています。常に上を目指すということで自分の持ち味を前に出すことが目標になっています。
――では後輩である杉本頼選手(SH杉本頼亮、スポ1=京都・桂)はどういった存在ですか
1つのポジションで競争争いが激しいというのはとてもいいことだと自分は思っています。3人でレベルアップしていってその中で誰がチームにいま必要なのかということなので、とにかく自分はいまできることを存分にやっていきます。競争率が高いのもとてもいいことだと思っているので3人で高めあって、1番いいSHになりたいと思います。
――最後に筑波大戦に向けて一言お願いします
自分の持ち味であるタックル、ディフェンス、自分が仕掛けてトライにつなげるというところを出します。課題でもあるパスに関してですが、次の筑波大戦では相手の厳しいブレイクダウンの中でのパスさばきになると思うのでそこで自分がどれだけ成長したかを見ていきたいと思います。
 

WTB本田宗詩(スポ2=福岡)
――3桁得点での圧勝となりましたが、試合を振り返って感想をお願いします
初戦ということで、チームとしては入りの部分しっかりやる、『ファースト』というテーマを目標に掲げていました。結果的に良い感じにできたので、その点はクリアできましたね。でも個人としては全然満足いくものではなかったので、次の練習から克服していきたいと思います。
――ご自身のプレーで満足いかなかった点というのは何ですか
なかなか良い感じにボールが持てなくて、その中で囲まれてボールを失った場面が2回あったので、そこが反省点ですね。
――敗戦が続いた夏合宿からどのように切り替えてきましたか
いまは夏合宿から取り入れたフォーメーションでやっていて、そこがうまくいかずに夏は結果がついてこなかったんですけど、内容だけ見るとチャレンジはできていたと思うので、いまはそのフォーメーションをまた完成させていっている途中です。徐々にかたちになってきているのかなとは思います。
――新フォーメーションは夏の3試合に比べるとチームになじんできたと感じますか
そうですね。でも来週もですけど、相手のプレッシャーが強い時にも自分たちが用意してきたものをしっかりと出せるようにしておきたいと思います。
――夏合宿を経て、チームの変化は感じますか
初戦の大東大戦で負けたことでみんな落ちている部分もあったんですけど、そこはキャプテンを中心に4年生が引っ張ってくれて、いまはすごく良い雰囲気で練習できていると思います。
――秋シーズンをレギュラーで迎えるのは初めてですが、気持ち的に春シーズンと違う部分はありますか
あんまり緊張するタイプではないんですけど、対抗戦で赤黒を着て秩父宮に立つというのはすごく震えるものがありましたし、楽しみたかったんですけど、あまり結果がついてこなかったので、来週以降もしっかりレギュラー争いに絡めるように自分の満足のいくプレーをしたいと思います。
――見えたチーム全体の課題はありますか
この試合は相手のプレッシャーというのはあまりなかったんですけど、堅く行こうということでオフロードであったり、片手でつないだりというのをなくそうとしていました。でも最初の方はできていたのに、途中僕も含めたチーム全体がちょっと軽いプレーをしてしまった時間帯があったので、次戦からはそういったつなぎの部分をしっかりとしていきたいと思います。
 

CTB飯野恭史(商4=東京・早実)
――対抗戦が始まりましたが、どのような気持ちで臨まれましたか
特に緊張もしなかったので、自分の中で課題をもって、それをどれだけ成功できるかという気持ちでやっていました。
――この試合の課題は何でしたか
自分としては、仕事量とディフェンスの精度というのを意識していたのですが、まだまだ足りない部分や課題があるので、筑波大戦までに修正して、詰めていきたいと思います。。
――明学大との対戦でしたが、この結果についてはいかがですか
特に自分たちがどんなラグビーができるのかを考えずに臨んだので、思っていたよりも点を取ることができたし、完封できたことも良かったと思います。
――チームとしては良い出来だったということですか
意識した部分に成果が出たところはあったのですが、まだまだレベルとしては足りない部分もあったので、そういったところを日頃の練習から修正していければもっとチームは良くなるのかなと思います。
――その中でも特に良かった部分はどこですか
入りの部分と一つ一つのプレーを丁寧にやるということは、最初から意識してできていたと思うので、そういったところは良かったと思います。
――個人的なプレーを振り返ってみていかがですか
自分のテーマであったディフェンスのところでできない部分もありましたし、仕事の一つ一つの質を見たときに良くないところもあったので、そういったところをもっとなくして、もっと自分がキャリアーのときに前にでられるように意識してやっていきたいなと思います。
――夏の練習の成果はでていますか
夏にいろいろなことを始めて、バタバタしていたところもあったのですが、合宿が終わってチームとしてまとまりつつあるのかなと思います。
――次戦の筑波大戦に向けて意気込みをお願いします
昨年も筑波大戦に出て何もできなかったので、しっかりとチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
 

CTB勝浦秋(スポ2=愛知・千種)
――この試合を振り返っていかがでしたか
大きいミスなどはなかったと思いますが、周りがどんどんトライを取っている中で自分は1トライもできなかったので、少し悔しかったです。
――開幕戦ということで、どのような気持ちで臨みましたか
自分にとって対抗戦は初めてだったので、やはり少し緊張した部分もありましたが、とりあえず自分ができるプレーをしようということを考えて試合しました。
――夏合宿後、この試合を迎えるまでの調子はいかがでしたか
改善しなければいけないことが結構多くて、それを毎日少しずつ直しながらやってこれたのかなと思います。
――以前、自身の課題をボールタッチの回数を増やすことと声を出すことと言っていましたが、この試合ではそれに関してはいかがでしたか
ボールタッチは、良いとは言い切れないのですがまあまあだったのではないかなと思います。声に関しては、まだまだ足りないなと自分で思いました。
――チームとしては大量得点となりましたが、アタック全体をどう評価していますか
主将から言われていた今週のテーマが『丁寧に』ということだったのですが、その部分で少し雑なプレーが多かったりして、それでせっかくチャンスだったのに相手ボールになってしまった部分がありました。これからも『丁寧に』ということはみんな意識してしっかりやっていくと思います。
――自身がチームに貢献できたと思える点はどこですか
外に良い選手がいるので、最初の方のトライでは、僕がボールを持ってパスをすることが外でのトライにつながったかなとは思います。
――チーム全体としてプレーの中で良かった点はどこですか
外の選手が多く点を取ったり、走れていたので、BKとしては強い選手がいる外に回せて良かったです。
――筑波大戦に向けての意気込みをお願いします
まずは絶対条件として勝たなければいけないということと、その中でも、チームが課題としているアタックなどがしっかりできればいいなと思います。
 

WTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)
──明学大にはどのような印象を持って試合に臨まれましたか
あまり相手は気にしないで、最初の入りの部分で良い入りをしようと話して臨みました。
──明学大戦を振り返ってみていかがでしたか
もちろん良いかたちがある部分もあったのですが、場合によって集中力がない時間帯があったのかなと思うので、その部分をもっと常に集中している時間帯にしなきゃいけないなと思います。
──ノーホイッスルトライが多かったように思います
でも、キックオフがあまりクリーンに取れなかったので。
──無失点で試合を終えることができましたが、そのことについてはいかがですか
アタックをしている時間が長かったので。ただこれからもっとディフェンスをする時間が長くなってくると思うので、そこでしっかり前で止められるようになりたいなと思います。
──荻野選手も含め、みなさん倒れずにゲインしていく姿が印象的でした
継続してウエイトトレーニングをやっている成果だ思います。でも強い相手になってくると一人だけじゃなくて二人目、三人目とかも来るので、そこで当たり負けないと良いなと思います。
──夏合宿の時よりもBK陣が全体的に良くなっていた印象を受けましたが、9月に入ってからどのような練習をされてきたのでしょうか
合宿から継続してオフロードパスの部分とか、あとはアタックのフォーメーションの確認だったりをしてきました。練習を積んでいるうちに、徐々に役割などが分かるようになってきました。
──筑波大戦までに修正していきたい点を教えてください
80分間しっかり試合をやりきるということですね。集中しきる部分とそうじゃない部分をつくるのではなくて、80分間動き続けられるようにならなければと思います。
 

FB黒木健人(教1=宮崎・高鍋)
――試合を振り返って一言お願いします
先輩に外に(パスを)振ってもらってトライを取れたので良かったと思います。
――関東大学対抗戦デビューということになりましたがどのような意気込みで臨まれましたか
少し緊張はしたのですが、いつも通り、練習通りと周りからも声があったのでそこそこできたのではないかと思っています。
――前半、後半とトライを記録し、後藤禎和監督も「力強いアタックができていた」と話していましたが、その点振り返っていかがですか
外で勝負というよりはタテで勝負をしていきたいと思っていたので、良いかたちに持っていけたのではないかと思っています
――大勝の中でも課題は見つかりましたか
キックをされた際のポジショニングであったりなど、コーチにもいろいろな課題を言われたので次に向けてやっていきたいと思っています。
――次戦の筑波大戦への意気込みをお願いします
相手のBKはすごいと思うので、しっかりと自分も含めてまた良い試合をして勝てるようにやっていきたいと思っています。
 
フッカー清水新也(スポ4=宮城・仙台育英)
――短い出場時間で2トライ。トライシーンを振り返っていかがですか
トライはたまたまだったのですが、2個目のトライは抜けたところに追い上げるという練習をずっとしていたので、それを出せて良かったと思います。
――リードが開いた場面から出場されました。どのようなことを考えてピッチに出たのでしょうか
Aチームでひさびさに試合に出たので、少しの時間ですけど何とか自分のプレーをアピールしようと思って臨みました。
――前日のBチームの試合でも先制トライを奪いました。調子は良いのでしょうか
フィールドプレーは最近調子良くなってきたので、そこを軸にセットプレーでも安定していけたらと思います。
――関東大学対抗戦の開幕戦ということで、緊張はありましたか
どんどん厳しい試合になってくるにつれて緊張も出てくると思うので、うまく気持ちのコントロールをして下手に緊張せず良い緊張感で試合に臨みたいです。
――完封勝利でした。守りはいかがでしたか
ミスが多いなかでも0点に抑えたのは良いことだと思います。
――次週は最初のヤマとなる筑波大戦です。意気込みをお願いします
筑波大は個人では早大を上回っている部分もあると思うので、組織として崩れないで、まずディフェンスで勝っていけたらと思います。
 
WTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)
――開幕戦ということで、どのようなお気持ちで臨まれましたか
チームとしてファーストという試合だったので、自分のファーストも大事にいこうと思っていました。入った瞬間にFWがミスをしてしまって乗り切れない部分もあったのですが、ファーストタッチでトライを取れたので仕事をするということについてはまずまずかなと思います。
――内容的には良かったと言えるのでしょうか
悪くはなかったのですが、もっとボールをもらうことやもっと簡単にトライを取れるようコーリングすることもできたので、そこは反省して練習していかないといけないと思います。
――無失点に抑えることができた要因は何でしょうか
マイボールの時間が多かったですし、攻められてディフェンスが崩されてしまうこともあまりなかったので良かったと思います。
――チーム全体の仕上がりはいかがですか
まだ始まったばかりで、アタックの精度やディフェンスのコミュニケーションの部分が合っていないところがあるので仕上がりはまだまだです。これから仕上がればいいと思いますし、ターゲットは帝京大なので最後に(全国大学選手権の)決勝で勝てばそれでいいので、そこに向けてやっていければと思います。
――試合の中でチームの具体的な課題は見つかりましたか
ノックオンやスローフォワードなど簡単にミスをしてしまうことが多くて、それは防げるミスだと思いますし、そういう簡単なミスをしないことが隙を見せないことにつながります。たとえミスをしてしまってもその後のリアクション次第ではミスにミスを重ねずに大ダメージを受けないで済むので、ミスのアフターケアもしっかりやらなければいけないと思います。
――個人的な調子の方はいかがでしたか
60パーセントくらいです。
――それはどういった理由からですか
足の調子もありますし、もっと主体的にプレーをすることがまだまだできていないので、自分からボールをもらうのもそうですし人を動かすのもそうですし、そういうコールをしていきたいと思います。
――ご自身のトライシーンを振り返っていかがですか
あれは外にいたらパスが来てそれをもらって走ってトライというような感じだったので、特に自分だったから取れたというトライでもないです。ごっつぁんですね。
―筑波大戦への意気込みをお願いします
強いWTBなど良いBK陣がいて、FWも力がない訳ではないので、試合の立ち上がりからしっかり気合を入れてやっていきたいと思います。