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vs関東学院B 『8戦ぶりの勝ち星!追い上げ振り切り、関東学院大Bを下す』

『8戦ぶりの勝ち星!追い上げ振り切り、関東学院大Bを下す』
 
10月11日 練習試合 対関東学院大B 早大上井草グラウンド
 
 春から数えて8試合。なかなか勝ち星を挙げることができず、苦しい時期が続いた早大B。この日対戦したのは関東学院大Bだった。持ち味はサイズの大きなFW陣。しかし早大BはSO広瀬泰斗(政経3=東京・早大学院)のキックを中心にエリアを取り、相手FWを前に出させない。スクラムでのプレッシャーや一対一のタックルで苦しむ場面もあったが、終始ゲームを支配した。シーズン序盤から取り組んできたラインアウトモールからのトライなどで着実にスコアを重ね、41-33でノーサイド。ジュニア春季オープン戦、対流通経大B戦以来となる久々の勝利を挙げた。
 
 前半5分、関東学院大Bに先制を許してしまう。自陣で犯したペナルティーからピンチになると、相手FWに近場を攻められ苦しい展開に。ラック近辺を警戒するあまり空いてしまった逆目を突かれ失トライ。しかし、すかさず早大Bも反撃する。WTB勝浦秋(スポ3=愛知・千種)がキックカウンターから大きくゲイン。そのチャンスを生かし、WTB鈴木亮がディフェンスラインの裏へ抜け、最後はサポートに入ったフランカー市瀬奨一郎(基理3=東京・早実)が左隅にトライした。15分には春からチームとして取り組んできたラインアウトモールでもトライを挙げる。さらに28分には広瀬のキックパスに反応した鈴木亮がインゴールを陥れた。32分に不運なかたちでトライを許すも、前半のラストプレーにも追加点を挙げ、22-12で試合を折り返す。
 
 体を当てること、敵陣に入ることをハーフタイムで確認して迎えた後半。スコアを動かしたのは早大Bだった。敵陣でのスクラムからしぶとくアタックを継続する。じわじわとゴールラインに迫り、最後は途中から入ったロック河野秀明(創理4=東京・早実)がインゴールにボールをねじ込んだ。その直後、スクラムでプレッシャーを受けアターンオーバーを許すと、そのまま中央を突破されあっさり失トライ。しかし主導権は渡さなかった。この日2本目となるラインアウトモールからのトライなどで得点を挙げ、追い上げてくる関東学院大Bに逆転までは許さない。最終スコアは41-33。一対一のタックルやスクラムに課題を残し、完勝とはいえない試合だったものの、Bチームとして8試合ぶりの勝利となった。
 
 キックでのエリアマネジメント。ラインアウトからのモール。チームとしての戦術を確実に遂行したこの試合。33失点は反省すべき点ではあるが、勝利という結果は大きいはずだ。しかし選手たちは決して満足していない。「ワセダが大事にしている体を張る、ということができなかった」(フランカー寺川賢太ゲームキャプテン、スポ4=福岡)。目指すものは目先の勝利などではない。Bチームにいる選手たちにとって、一つ一つの試合が大事なアピールチャンス。チームのためにも、自分自身のためにも、ひたむきに上を目指していく。
(早稲田スポーツ新聞会 進藤翔太)
 
コメント
 

フランカー寺川賢太ゲームキャプテン(スポ4=福岡)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
この試合では、ワセダが大事にしている体を張る、ということができなかったゲームでした。
――後悔が残る試合だったのでしょうか
そうですね。ハーフタイムに、直接後藤さん(禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)からそういった体を張れていないという部分を指摘されたのですが、後半に入っても(体を張ることが)できなかったので。ゲーム中に修正できなかった部分は自分たちの弱いところだと思うので、そこがあまり良くなかったと思います。
――チームに対して声をかける場面が多かった印象でしたが意識されていたのでしょうか
そうですね。でも個人的な反省として、さっき言った体を張るという部分は、声だけではなくてプレーでみせるべきだと思うので、そこができなかったのが反省すべきところだと思います。
――この試合ではBチームとしての出場でしたが、どのような気持ちで試合に臨まれましたか
(慶大Cに勝利した)先週の一発だけではなくて、上のチームで戦える力を持っているというのは自分自身にも周りにも見せつけるというわけではないですけど、そういった思いで試合に臨みました。でも、きょうは全然できなかったので、また練習から全力で取り組んで、挑戦したいと思います。
――ラストとなる残りのシーズンをどのように過ごしていきたいですか
まず自分のいるチームを勝利に導く、勝利に貢献するプレーを第一に考えたいです。そうしていくと、自分自身が一軍に上がれる、赤黒を着られるということだったり、チームが優勝する、『荒ぶる』ということにつながっていくと思うので。まずは仲間のためにプレーする、チームを勝利に導くということを第一に考えて、それができればおのずと結果も自分の思うようについてくると思うので、そこだけを考えていきたいと思います。最終的には赤黒を着て、『荒ぶる』ということに向けて、最後まで挑戦していきたいです。
 

フッカー峨家直也(商1=兵庫・報徳学園)
――この試合にはどのような気持ちで臨みましたか
先週、慶大とのC戦に出してもらって、その時は良い雰囲気で勝てたので、そのまま良い流れで頑張ろうと思っていました。
――この試合でのご自身のプレーはどう評価されていますか
個人的にはタックルミスも多かったし、ボールキャリアーとしてのミスも多かったのであまり良くはなかったですね。
――入学時からのケガはもう影響はないのでしょうか
もう大丈夫です。
――Bチームとして出場した初の試合でしたがいかがでしたか
全然自分の良さを出すことができなかったので、もっと自分を良さを出せるようにしていきたいと思います。
――ラインアウトスローが良かったように見えましたが、手応えはいかがでしたか
相手が競ってこなかったので投げやすかったというのはあります。その中でも一本相手に取られてしまったのがあったので、反省しなければいけないと思います。
――今までの期間、どのような練習をされていたのでしょうか
とりあえずリハビリだったので、早く復帰して一つでも上のチームでできるようにと思ってやっていました。
――スクラム中に選手から「エナジー」、「バインドスピード」という言葉が出ていましたが、どのような意味だったのでしょうか
バインドスピードは、相手よりも早くセットして、自分たちが良いかたちで準備できるようにということです。エナジーは爆発的な力というような意味です。
――今後のシーズンに向けた意気込みを教えてください
まずは一回でも(関東大学)対抗戦に出ることを目指して、メンバーに入れるように頑張りたいと思います。
 

SO広瀬泰斗(政経3=東京・早大学院)
――試合を振り返っていかがでしたか
試合前から地域をとることを個人で意識していたので、そこの部分はよかったのですが、ディフェンスでだいぶ受けてしまう場面が多かったです。次はメイジとやるので改善していかなきゃいけないなと思いました。
――キックでエリアを取るというのはチームでも共有されていたのでしょうか
そうですね。今週シニアチームに上がってきたのですが、全体として今シーズンは蹴られる部分があればしっかり蹴ってエリアを取っていこうというチームでの方針なので、そこはとても意識してやっていました。
――実際に蹴ってみていかがでしたか
キックの質自体は、何本か良くないものもありましたが全体的にはわりと良かったかなと思います。ただ蹴った後のボールキックの処理の部分で自分が少しミスをしてしまったので、そこは改善していきたいと思います。
――試合の途中でポジションを変えられていましたが、プレーに影響はありましたか
ディフェンスの仕方が変わるので、そこの部分を意識はしていたのですがうまいこと周りと連携が取れなくて、何本かディフェンスで危ないシーンがあったので、そこはポジションが変わったからと言い訳にせずに精度高くやらなければなと思いました。
――今シーズン通して取り組まれていることはなんですか
キックの部分とパスのところは春から練習はしてきているのですが、まだまだパスの部分は全然ダメなのでもっと練習して精度高くやりたいと思います。
――ポジション争いが激しいように思いますが、次のステージに上がるために意識していることはありますか
後輩だと横山(陽介、スポ4=神奈川・桐蔭学園)だとか杉本頼亮(スポ2=京都・桂)だとか、横山で言えば伸びるキックとか、ヨリ(杉本頼)とかだとステップのキレがあったりSOは(浅見)晋吾さん(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を含めてみんな強みがある人が多いのですが、自分は総合力で勝っていければなと思います。特に自分の中ではディフェンス部分では他のSOの人よりは得意にしているので、そこは自信を持って上に行けるように頑張っていきたいです。
――次の試合に向けて意気込みをお願いします
次はメイジでめっちゃくちゃ強いのできょうみたいな試合をしたら絶対に勝てないと思うので、もっとひたむきに、特にディフェンスは体を張ってきょうみたいに地域取れるところがあればしっかり地域取って頑張って勝ちたいなと思います。