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vs帝京大B 『またも大敗…ジュニア選手権は3連敗』

『またも大敗…ジュニア選手権は3連敗』
関東大学ジュニア選手権 対帝京大B 10月25日 東京・帝京大百草園グラウンド
 
 関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)も3試合目。ここまで2連敗と苦しむ早大Bは、敵地・百草園で帝京大Bと対戦した。次週帝京大と対峙するAチームに勢いをもたらすためにも、そしてジュニア選手権初勝利のためにも負けられない戦いとなったが、結果は5-61で大敗。内容としても見せ場がほとんどなく、またしても力の差を見せつけられた。
 
いきなり出鼻をくじかれた。前半2分、自陣ゴール前でのマイボールスクラムであっさりターンオーバーを喫し先制されると、直後には敵陣でのラインアウトからインターセプトを許して失点。セットプレーが安定せずわずか5分で12点を奪われてしまう。その後もスクラムやラインアウトで劣勢に回ると、ディフェンスが全く機能せず次々とインゴールを明け渡してしまった。苦しい状況で流れを引き寄せるプレーや声が生まれなかった早大B。得点の気配がないまま、6トライを許し0-37で前半を終えた。
 
後半の頭は主導権を握った。SH吉岡航太郎(スポ2=国学院栃木)らの裏へのキックでチャンスを得ると、敵陣ゴール前に張り付く時間が10分ほど続く。しかし、FWを中心とした早大Bの攻撃が帝京大Bに跳ね返され、得点することはできない。すると、相手FWを起点に連続失点。0-47とさらに差を広げられてしまった。そんな悪い流れのなか、勢いをもたらしたのは途中出場の選手たちだ。後半20分にCTB盛田志(スポ4=広島・尾道)がファーストプレーでロングゲインを見せたのを筆頭に、同じく途中出場のWTB勝浦秋(スポ3=愛知・千種)も体の強さを生かして突破。サポートに入ったCTB鈴木伶輔(政経4=東京・早大学院)が前進すると、そこから攻撃を展開し、最後はライン際でボールを受けたWTB佐々木尚(社1=神奈川・桐蔭学園)が待望のチーム初トライを挙げた。ただ、反撃はこれだけ。終盤にも2トライ献上した早大Bは5-61でジュニア選手権3連敗となった。
 
 「ファーストタックルで相手を完全に止め切れなかった」(フランカー中庭悠、人4=茨城・水戸第一)。この言葉のように、足を動かせずに強いタックルができなかった早大B。ジュニア選手権を通じて防御に課題があるだけに、素早い改善が求められる。ただ、この試合でそれ以上に悔やまれるのが気持ちの面でも受けてしまったことだろう。「全然活気がなかった」とベンチで観ていた盛田が話すように、特に前半はチームとして声や気迫があまり感じられなかった。スキル、体格、実績などで帝京大Bが勝ることは明らかなだけに、精神面でも後手を踏んだらこのような結果になるのは当然かもしれない。ジュニア選手権は残り1試合。早大の名に懸けて、これ以上負けるわけにはいかない。いまこそ早大のプライドを見せてほしい。
(早稲田スポーツ新聞会 菅原拓人)
 
フランカー中庭悠(人4=茨城・水戸第一)
――サイドアタックからゲインを奪われるシーンが何度かあったが、タックルに対してどのような意識を持っていましたか
帝京大BがFWを中心に攻めてくることは覚悟していて、とにかく早いセットを心がけてはいたのですが、ファーストタックルで相手を完全に止めきれず、徐々にゲインされ、セットが遅れてしまい、悪循環となってしまいました。そのままズルズルいかれてしまい、結果として、サイドが抜かれてしまった。タックルそのものよりも、セットの遅れが響いたと思います。
――ディフェンスが全体的に受けに回ってしまっていたように見えました
前に前に出るディフェンスをしたかったのですが、相手に下げられている分、下がってセットをしないといけなくて、セットの遅れが受けに回るディフェンスとなってしまいました。意識では前に出る気持ちは強かったのですが、下げられた分を無視してそのまま出ればオフサイドとなってしまうので、前に出られなかったです。
――下級生の多いFW陣で、どのようなことを意識していましたか
下級生は多かったのですが、今週はスクラム、ラインアウト、フィールドプレーの3つの役割を決めました。特にフロントローは石川(プロップ石川敬人、スポ4=茨城・茗溪学園)以外は下級生中心でしたが、それぞれのポジションでしっかりリーダーとなって、責任を持って発言していこうと決めていたし、実践してくれていたので、自分からは特に指示はしていないです。
――キックオフのチェイスやディフェンス面での意志疎通はうまくいっていたか
コミュニケーションはもっと取るべきでした。また、FW陣が自分のマークしている選手がパスをしても、その内側をしっかり固めて、内返しで入ってきたプレーヤーをしっかり抑えることを徹底しようと決めていましたが、徹底できずに何度も抜かれてしまいました。
――来週はAチームが帝京大と対戦しますが、意気込みを聞かせてください
自分が出られるかは分かりませんが、部員一同が一丸となって、この試合で自分たちはできませんでしたが、チームとしてやってきたことを出せれば良い試合ができると思うので、やったことをしっかりと発揮したいです。
 
CTB盛田志(スポ4=広島・尾道)
――復帰戦となりましたが、いかがでしたか
そんなに不安もなかったですし、アピールできたかなと。試合は負けてしまったので全然喜べないのですが、個人の出来としてはこんなものです。いつも通りです。
――ケガの治り具合はいかがでしょうか
大丈夫です、完治しています。
――いつから練習を再開されたのですか
今週からですね。
――後半途中までベンチから見ていて、チームの状態についてどのように感じましたか
誰でもまずいなと思っていました。全然活気みたいなものがなく、チームが気持ち的に落ちていました。声もなかったですし。僕が入ることによって盛り上げて、起爆剤になれればなと思ってやりました。
――その他にも意識して臨んだことはありますか
ケガ明けということで少し休ませてもらっていて、本当に使えるのかというところが首脳陣にもあったと思いますが、これでレギュラー争いとして良いアピールができたのではと思います。絶対にアピールしてやろうと思ってやっていたので、よかったです。
――入って早々にラインブレイクされていましたが、アタックはいかがでしたか
帝京大戦のディフェンスは僕としては攻撃しやすく相性が良いので、すごく楽しくできました。
――次週の帝京大Aとの試合に向けて意気込みを教えてください
まだメンバーが発表されていないので出るかわからないですが、出られたら、出るだけじゃなくて活躍して、楽しんで、勝ちたいです。