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Beat Up

2024

『Team岡田、笑顔の引退試合』

追い出し試合 2月6日 早大上井草グラウンド
 
『Team岡田、笑顔の引退試合』
 

 Team岡田の4年間を締めくくる追い出し試合が、早大上井草グラウンドで行われた。今年は例年と違い、早大4年が早大Aと対戦後、各学年のチームと試合を行う形式となる。4年生は久しぶりのプレーにも関わらず、観客の予想を上回る大胆なプレーを連発。近年まれに見る波乱に満ちた試合となった。
 最初の試合は早大4年対早大A。ブランクを感じさせない動きで、序盤から早大4年の優勢が続く。ペナルティキックからチャンスを得ると、昨季からこだわってきたラインアウトからのモールで先制点を奪い、得点を5-0とした。次の攻撃で、負けじと攻めに転じた早大Aに、22メートルライン奥まで攻め込まれる。しかし、ゴール前でボールを奪い得点は与えない。その後、フランカー寺川賢太(スポ4=福岡)の突破でチャンスを作るが、ここで試合終了。5-0での勝利となった。続く試合は3年生との対戦。早大4年も選手を代えての出場となった。先ほどと打って変わり、両チームが出方を探り合うようなスローな試合展開を見せる。1本リードで進む中、乱闘が起きレッドカードが出る事態となったが、すかさず止めに入るチームメイトたちから、仲間を重んじるラグビーの精神を間近で感じることが出来た。
 
 前の試合で火がついた早大4年は強気なプレーが増え始める。2年生との試合で、早々にトライを奪い余裕が出たのか、積極的にボールを狙っていく。FB藤田慶和副将(スポ4=東福岡)が次々と相手に絡み、プロップ永井隆平(教2=東京・早実)を覆うように捕らえボールを奪うと、大きく左に展開。ボールを受け取った山口明良(人科4=東京・成城)が自慢の快足を飛ばすが、誰もフォローに付けず敵陣で孤立しボールを奪われてしまう。惜しくも得点は伸びず、5-0で試合終了。最後の試合は、戦力差を考慮したのか、1年生27人との対戦となった。数で劣る早大4年は、マネージャー小野里綾子(文4=埼玉・早大本庄)を投入。4年間を通し試合経験のない小野里の能力は未知数だが、試合開始直後にその実力を知ることとなる。小野里は独特のテンポとスピードのランで次々とタックルをかわし、先制トライを挙げる。その後も、ボールを持った山口明良を担ぐ特殊なモールでじりじりと進み、中央に守備を集めて一気に展開。人が少なくなった大外を狙い、小野里が2トライ目をマークし10-0で試合終了。全試合を通し、早大4年が完封勝利し後輩たちを圧倒した。
 
 くしくも一昨年同様、全国大学選手権で東海大に敗れ、日本一への夢は途絶えた。4年生の悔しさは並大抵のものではないはずだが、きょうの試合を見ると、全員が気持ちを切り替え新たなスタートを切った印象を受ける。仲間たちと過ごした4年間は、いつまでも誇れるもののはずだ。ワセダの誇りを胸に、赤黒の戦士たちは次なる舞台でこれからも輝き続ける。
(早稲田スポーツ新聞会 高橋団)
 
コメント

SH岡田一平主将(スポ4=大阪・常翔学園)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
最初の10分は本気の試合だったので、みんな赤黒を着て戦いますし、絶対に勝とうと思っていました。それで結果も出たので、良かったと思います。
――SHとしての出場でしたね
そうですね。僕のなかでは、早大でSHとして一番成長できたと思っているので、SHで最後は締めたいな、と思っていました。
――今後はSHとしてやっていくのでしょうか
そうですね。おそらくSHになると思います。
――トップリーグに進むにあたって、今後の目標などはありますか
SHでプレーすると思うので、SHとしてどんどん成長していきたいです。あと、いま日本ではラグビーがどんどん注目されてきていますし、サンウルブズというチームもできて、スーパーラグビーの舞台でプレーするということが夢のまた夢という感じではなくなったと思います。なので、サンウルブズの一員としてそういう舞台でプレーするチャンスがありますし、そこを目標にしてやっていきたいと思います。それでもまずは、SHとして基礎、基本的なスキルを磨いて土台を作るところからトップリーグはスタートしたいと思います。
――後輩に向けてのメッセージをお願いします
負け癖というか、そういうものがついてしまっているかもしれないんですけど、ワセダは負けてはいけないですし、ワセダである限りは戦い続けなければいけないので、そういう部分をこれからでも残せていけたらいいな、と思っています。
――来季のチームに求めることは何でしょうか
今シーズンと同じですね。一生懸命戦い続けるということです。あと、戦術どうこうもあると思いますけど、自分たちの監督、コーチを信じて、自分たちでもしっかりラグビーの勉強をして、オンオフの切り替えをしっかりしながら、オンの時間をできるだけ長くして最後まで手を抜かずに戦い抜いて欲しいと思います。
 
NO・8佐藤穣司副将(スポ4=山梨・日川)
――ラグビー蹴球部としての最後の試合を終えて今のお気持ちはいかがですか
これで終わったんだなという気持ちと赤黒のユニフォームを着るのもこれで最後だと思うとちょっとさみしいです。後輩たちの成長と今後のワセダラグビーの発展を楽しみにしたいと思います。
――大学4年間で一番成長したと思う部分は何でしょうか
タックルなどの体を当てるプレーのスキルが上がったと思います。
――トップリーグでプレーするにあたって意気込みを教えてください
1年目からレギュラーを狙って、大学で果たせなかった日本一を目指したいです。さらにその先の2019年(ワールドカップ日本大会)の日本代表に向けて頑張りたいです。
――後輩達に向けてメッセージをお願いします
今、ラグビー蹴球部の環境が変わってきています。環境を生かすも殺すも自分たち次第なので、自分達の取り組みを常に意識すれば絶対に勝機は見えてくると思います。
――大学4年間を振り返っていかがでしたか
楽しかったこともありましたし、辛かったこともありました。でも、早大に来てよかったと思います。
 

FB藤田慶和副将(スポ4=東福岡)
――早大での4年間を振り返ってどうでしたか
色々ありましたが、楽しい4年間でした。良い仲間に出会えたということも良かったです。この仲間を大切にして、一人一人分野は違いますけど、きついことがあれば仲間と助け合うことは出来ますし、かけがえの無い4年間だったと思います。また、ここがゴールでは無いので、終わったことに満足せず、次につなげていきたいと思います。
――早大の入学前の印象はどうでしたか
テレビで見ていただけなんですが、強いチームだなと思っていました。
――代表遠征などでチームから離れて不安はありましたか
チームメートと仲も良く、また、自分がチームを離れることを理解してくれる素晴らしい仲間だったので不安はなかったです。
――2019年のラグビーワールドカップ日本大会までにどのような選手になりたいと思いますか
今回のワールドカップは引っ張ってもらう立場だったので、次のワールドカップではチームを引っ張っていく選手になりたいです。
――これからの早大に対して、変わっていってほしいこと、期待していることはありますか
体制も変わるので、ここが変わってほしいとかはないですが、できれば、自分達が4年間成しえなかった優勝という目標を達成してもらいたいと思います。
 
プロップ石川敬人(スポ4=茨城・茗渓学園)
――きょうの試合は公式戦とは違って和気あいあいとした雰囲気でしたが、試合を終えた今のお気持ちを教えてください
全体としては楽しくできたかなと。赤黒ジャージーを着ることができる最後の試合ということで寂しさもあり楽しくもありました。でも寂しい気持ちの方が大きかったかなと。名残惜しいですね。
――4年間のラグビー蹴球部での生活を振り返ってどうでしたか
自分の理想通りの4年間というようにはうまくいかなかったですけど、このあと社会に出ても同じような苦労をすると思いますし、その苦労に自分がぶち当たったときにどう乗り越えられるかという道がある程度自分の中で示せた4年間だったのかなと思います。
――卒業後はラグビーを続けられるのですか
続けないです。今日が最後の試合になりますね。
――4年間で特に印象に残っていることは何ですか
印象に残ることはたくさんありますけど、一日一日の練習のイメージがやっぱり強くて。休みとかほとんどないので練習漬けの毎日なのですが、その中で一番印象に残っているのは1年生の時に膝のお皿が割れる大ケガをした時に、夜中に自分でウェイトしていたことですね。寂しく一人でやっていたというのもあると思いますけど。
――石川選手にとってラグビー蹴球部とはどのような場所でしたか
通過点と言ってしまえば通過点なのですが、この部活でラグビーをできたことは誇りであって目標だった4年間という感じですね。
――4年間一緒にプレーしてきた同期はどのような存在でしたか
同期ということで同じような境遇を味わっている中で一緒に助け合いながら4年間できたということをすごく嬉しく思いますし、一緒にできたことを仲間として誇りに思います。自分も色々な仲間に支えられたので感謝の言葉しかないです。
――後輩へのメッセージをお願いします
個人的には新3年の水野(孟、基理2=東京・早実)と山崎海(スポ3=神奈川・桐蔭学園)には頑張ってほしいなと。水野に関してはまだプレーにばらつきがあってディフェンスが下手だったり体が張れないというのもありますけど、気持ちが変われば全然変われると思いますし、山崎の方は自分と同じようにけがですごく悩んでいて自分と重なる部分があるので、それを払しょくするような最後の1年にしてほしいと思います。後輩全般としては、帝京大は今のすごく強い3年生が4年生に上がるので恐らく来年の方が厳しい戦いになりますよね。1年生が入ってきたところで1年生はやっぱり1年生であって戦力差がまぎれもなくきつい時代になると思います。その中で一人一人の意識改革じゃないですけど、提示された練習だけをやってもあまり意味はないと思うので、プラスアルファ自分に何ができるかというのを考えてやるというのが早大らしさではないかと僕は思うので、そういう人が1人でも多いようなチームを作ってくれればおのずと結果は出ると思います。
 
フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)
――きょうの試合を終えて感慨はありますか
きょうは(感慨というよりは)普通に楽しかったですね。思っていたのは、やはり後輩には頑張ってほしいということですね。特にきょう出ていた鷲野(孝成、基理1=神奈川・桐蔭学園)、佐田(涼祐、社3=東京・早実)、一番は周藤(直也、社3=東京・早大学院)ですね。
――後輩全体に向けて伝えたいことはありますか
本当にみんな良いものを持っているので、それを出し切れるように準備をしっかりしてもらいたいです。
――1年間Aチームとしてプレーしてきていかがでしたか
本当に迷惑ばかり掛けたので少しでもそれを償えるように、償えられれば良いなと思ってやってきました。それがどういう風に後輩に伝わっているかは分からないですけれど、やれることはやったんじゃないかなと思いますね。
――きょうはいつもの試合とチームの雰囲気は違いましたか
そうですね、きょうは本当にもう楽しかったです。こんな緊張しない試合も初めてでした。
――ラグビー蹴球部で過ごしてきて誇りに思っていることは何ですか
自信をもってやるというのが、結果を出すためにも自分が楽しむためにも必要だと思うので、それを持てるようにこつこつと積み重ねてきたことというのが、自分の誇りになったんじゃないかなと思います。
――同期の選手に向けて伝えたいことはありますか
不甲斐ない僕を仲間として迎えてくれたのは本当に有り難いですね。この同期とこのワセダでラグビーを、きついことを一緒にできたというのが、今思えばとても幸せだったなと思います。
――これからの早大に期待することは何ですか
色々としがらみやプレッシャーがあると思うんですけれど、本当に後輩たちには楽しんで強くなってもらいたいですね。
 

フランカー仲元寺宏行(社4=広島・尾道)
――どのような4年間でしたか
本当にきついこともあり、楽しいこともありました。色々なところで成長できた4年間でした。
――一番の思い出はなんですか
新人練が一番印象に残ってます。きついこともありましたが、みんなと乗り越えて、これから4年間頑張ろう、という気持ちを感じることが出来ました。
――印象に残っている試合はありますか
最後の東海大戦です。自分は社会人でラグビーをやらないと決めていて、人生で真剣勝負の試合は最後でした。それで、あのような形で負けたのが一番悔しかったです。
――今後、ラグビーとどのように関わっていきますか
ラグビーの携わり方は色々あると思います。例えば教えることもできますし、観たり応援したりする携わり方もあると思います。プレーする以外の観点からもやっていきたいです。
 
ロック河野秀明(創理4=東京・早実)
――きょうの追い出し試合はいかがでしたか
この学年でプレーできたのは新人早慶・早明戦以来だったので楽しかったです。
――早稲田での4年間を振り返っていかがですか
この1年間チームを引っ張ってきた4年生で試合をして、モールで点を取れたのは今季を象徴しているかなと思います。
――創造理工学部ということで、学業との両立で苦労されたことはありますか
それはそれなりにありますよ。簡単なことではなかったです。
――印象的な試合はありますか
ことしの早慶戦ですね。あそこで勝てたというのが僕の中でも大きくて、他のみんなもそう思っていると思います。
――同期にメッセージなどはありますか
これからもよろしくねっという感じですね。
――後輩に言いたいことはありますか
僕は引退する身なので、ただ純粋に応援するというだけですね。何を言うわけでもなく、ただ応援するだけです。
 

フランカー寺川賢太(スポ4=福岡)
――きょうの試合はいかがでしたか
楽しかったですね。その中でも、これが本当に最後なので自分の良いところが出せたらな、と思って試合に臨みました。
――早大での4年間はどんな時間でしたか
(東海大戦が)終わった後、チーム全体としては悔いの残る結果だったんですけど、個人としてはあまり悔いは残っていなかったです。でも、これで終わったら何にも繋がらないと思うので、ラグビーはしないと思いますけど、これから社会に出て、ワセダで学んだことは生きてくると思うので、頑張っていきたいと思います。
――後輩へのメッセージをお願いします
僕らの代くらいから、ワセダは弱いと言われていて、次のシーズンもメンバーや環境的に厳しいとは思います。でも、僕がテーマにしていた、絶対に諦めないということを大事にして欲しいです。僕が下のチームから上のチームに最後に上がれたように、全員がワセダを引っ張っていけるような存在だと思うので、そういった気持ちを忘れずに、周りがどんなに厳しい状況でも強い心を持って戦っていって欲しいです。本当に頑張ってくれ、と思います。
 
フランカー池本翔一(スポ4=愛知・千種)
――追い出し試合を振り返っていかがでしたか
みんなでやる最後の試合だったので、すごく面白かったですね。一生の思い出だと思います。
――今季1年間を振り返ってみてください
結果が全てなんですけど、不甲斐ない結果に終わってそれが残念だったんですけど、最後の試合で僕たちがやってきたことを、ファンのみなさんや応援してくださったみなさんに見せることができたと思うので、良かったなと思います。
――早大で過ごした4年間はいかがでしたか
本当に密度の濃い4年間で、自分の財産になったと思います。
――印象に残った試合はありますか
朝日大戦(全国大学選手権セカンドステージ第2戦、○71-12)は自分のベストプレーができたと思うので、朝日大戦は自分が4年間やってきたことを体現できたかなと思います。
――ラグビー蹴球部とは、どのような場所でしたか
1日のほとんどの時間を一緒に過ごしたんで、本当に家族のような存在でした。
――同期へのメッセージをお願いします
ラグビーをみんなでやるのは終わりなんですけど、これから社会人としてみんな違う世界で戦うので、互いにそこでも高め合ってやっていければと思います。
――後輩へのメッセージはありますか
日本一をとるために一日一日を大事にして、頑張って日本一をとって欲しいです。
――卒後はラグビーを続けますか
はい。社会人になってもそんなに高いレベルではないですけど続けます。
 

SO浅見晋吾(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――きょうの試合はいかがでしたか
同期でできる最後の試合だったので楽しくやろうと。かつ、勝ちにいこうと思ってやりました。
――改めて4年間を振り返ってみていかがですか
あっという間でしたけど、ラグビーだけじゃなくて成長できたなと思います。
――具体的に最も成長されたのはどういった部分でしょうか
忍耐力ですかね。
――印象に残っていることはありますか
寮生活に入ったので、同期の絆とかを改めてまた深まったことです。寮生活っていいなと思いました。
――同期の方々に伝えたいことはございますか
ありがとうの一言です。
――後輩の方々に伝えたいことはございますか
辛いことの方が多いから楽しくやってほしいなと思います。辛いことが楽しいから、そのことに向かっていってほしいです。
――ラグビー蹴球部とは浅見選手にとってどのような存在でしょうか
成長できる場所ですね。全てにおいて。
 

WTB山岡篤樹(教4=東京・本郷)
――まずきょうはどのようなモチベーションで臨みましたか
勝利あるのみと。勝つだけ、という感じですね。
――学生生活最後のきょうの追い出し試合を振り返ってみていかがでしたか
いやもう良かったんじゃないですかね。2回くらい抜けて。(いままでで)一番抜けたかもしれないです(笑)。もう本当に楽しかったですね。でもタックルはできなくなってましたね(笑)。
――今季を振り返っていかがでしたか
4年間で一番印象に残った年というか。ポジション変更というのもあったので、それは本当に自分の中でもびっくりしました。でも最後のほうで(Aチームの)試合に出れて、なんだかんだ良いシーズンなのかなと思ってますね。でも勝てなかったのはやっぱり悔しいし、努力不足というかまだまだやれた部分はあったんじゃないかなとは思いますけど、でも総じて良いシーズンだったかなという風に思ってます。
――ところで早大に進学された理由は何だったのでしょうか
僕、0歳のときからラグビー見ていて、見てたのがワセダのラグビーで。親の影響もあってずっと見てたらなんかもう自分もやりたくなっちゃって。それで始めたときからの目標がワセダでラグビーをすることでした。ずっとワセダでラグビーやるためにやっていたので、入れてよかったです。
――早大での4年間を振り返ってみてください
自分の中ではもっとできたのかなっていう風に思います。もっと最初のほうから(上の方に)いけるのかな、と思っていたんですけど本当に厳しくて、苦しくて、初めてラグビーがきついと思った4年間だったんですけど、それでも一平(岡田一平主将、スポ4=大阪・常翔学園)がいて、仲間がいて、本当に楽しい4年間を過ごせたなと思います。
――中でも印象に残っている試合はありますか
やっぱり帝京大戦ですかね。初めて(関東大学)対抗戦のスタメンで出場して、観衆が多い中でできたっていうのが印象に残ってますね。まあ試合自体は置いといてですけど(笑)。でもやっぱりそれで一番最初の試合で敢闘賞もとれて、っていうのが印象的でしたね。
――来季のチームの印象はいかがですか
詠真(桑野詠真、スポ3=福岡・筑紫)を筆頭に、詠真が引っ張っていってくれれば。能力はめちゃめちゃ高い人間がそろうと思うので、僕たちよりも全然。頑張ってもらいたいですね。
――期待している選手はいますか
杉本くん(峻、商3=東京・早実)と高橋吾郎くん(スポ2=福岡・修猷館)ですかね。吾郎に関しては今シーズン一年間、杉本くんに関しては半年同じ部屋で過ごしたので、頑張ってもらいたいし、試合に出てもらいたいですね。
――後輩へのメッセージをお願いします
ワセダは勝たないといけない集団なので、勝つことのみが善であるということを頭に入れて、勝利に向けて頑張っていってもらいたいと思います。
――同期へのメッセージをお願いします
4年間本当にきついこと辛いことばっかりだったけど、みんながいたから楽しくラグビーができた、ありがとう、と伝えたいですね。
――今後ラグビーと関わっていくご予定はありますか
ラグビーはなんらかのかたちで続けていくつもりですし、縁があればトップリーグとかでもやりたいなって思ってるんですけど、とりあえずまだ来年は学生なので(笑)。学生やりながら探します(笑)。ラグビーはやりたいですし、将来的には部活の顧問かなんかで花園とか目指したいなって思ってますね。
――では最後に山岡選手にとってラグビーとは何であるかを教えてください
なくてはならないものですし人生の99パーセントを占めていると言っても過言ではないようなもので、ラグビーのおかげで僕はいまここまできているので、本当にかけがえのないものですね。
 

CTB久富悠介(文構4=福岡・小倉)
――きょうは4年生全員でのラグビーでしたがいかがでしたか
久しぶりだったので、正直に言うときつかったです(笑)。最後ということでみんなで楽しく、でも最初の10分間だけは本気で勝ちにいこうとみんなで気合いを入れてました。まぁどういうかたちであれ、勝てたことは嬉しいです。
――4年間を振り返っていかがですか
本当に辛いことばかりだったんですけど、いい仲間とたくさんの方に支えられて、素晴らしい環境でラグビーが出来たので、感謝の気持ちでいっぱいです。
――印象に残っていることはありますか
これって1つ決めることは難しいので、この4年間全てということにしておいてください(笑)。
――先ほど辛いことばかりだったと仰ってましたが、一番辛かったことは何ですか
下級生の時はずっと下のチームでなかなか上に上がれなくてきつい時期があったんですけど、4年になってからはそれが本当に大きな財産になったなと思うので、辛かったんですけど、自分にとって貴重な財産になる時間だったなと思います。
――では反対に一番嬉しかったことはありますか
初めて赤黒のジャージーを着て秩父宮のピッチに立った時ですね。やっぱりそれを目標にやってきたので。
――同期に向けてメッセージをお願いします
4年間きついときも楽しいときも、みんなで支え合いながら切磋琢磨(せっさたくま)しながら、この34人だったからこそこの4年間を成し遂げられたのかなと思うので。本当にありがとうという言葉を伝えたいと思います。
――後輩に伝えたいことはありますか
そうですね、僕たちは勝てなかったので、本当にワセダにいるうちは日本一を常に目指し続けなければならないですし、もっともっと厳しいことをしないといけない思うので、自分に厳しく、仲間に厳しく、是非日本一をとってもらいたいなと思います。
 
CTB盛田志(スポ4=広島・尾道)
――4年生として迎えた最後の追い出し試合はいかがでしたか
僕は出る気はなかったんですけど、本当にギリギリでやっぱり出たくなってしまって初めの10分間は全部出ました。良い環境で、結果こそあまり良くなかったですが頑張れたかなと思います。とても自分にベクトルを向けて鍛錬できる、すごく良い環境だったなと。良かったような悪かったような、でも頑張った4年間でした。
――来季のチームについてはどう思われますか
1年生も結構上手い人が入ってくるそうなので、どんなチームになるかはまだわかりませんが、やはり上級生には頑張って欲しいですね。
――最後の1年間はどんな役割を担えたと思いますか
CTBのポジションリーダーとして、活動させていただいたんですけど、僕はいままでは自分にベクトルを向けるだけだったので、自分のことだけ考えてトレーニングするだけでしたけど、下級生や周りを見る機会をいただいて良かったです。下級生とコミュニケーションを取って全員でチーム力を上げていくということを意識させてもらえたので、すごく勉強になりました。
――4年間で印象に残った試合は何ですか
きょねんの秋の帝京大B戦ですね。僕、肩を脱臼していて、そこで復帰して20分だけ出させてもらったんですけど、そこで活躍できてそこからAチームでやらせてもらえたのかなというのがあるので。
――ラグビーとは何だと思いますか
難しいですね。自分を表現する場だと思います。
――同期の方へ一言お願いします
僕あまり誘われないので、いつでも飲みに誘ってくださいということです(笑)。
――後輩の皆さんにもお願いします
本当に自分にベクトルを向けて頑張って欲しいです。
 

WTB門田成朗(法4=埼玉・早大本庄)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
久々にみんなでラグビーができて、すごく楽しかったですね。
――きょうで引退となりますがお気持ちはいかがですか
ワセダというすごく恵まれた環境でラグビーができて、本当に良かったなと思います。ラグビーはまたみんなでどこかで集まってやりたいなと思います。
――4年間の競技生活を振り返ってみていかがですか
あっという間だったのかなという感じもしますし、でも最後の1年は長かったかなという感じもして。ただ本当にいろいろな人のおかげで楽しく過ごせたのかなというのは感じます。
――同期のチームメートには何か言葉はありますか
それはもう酔っ払ったときにさんざん言ってきたので(笑)。ここであえて言わなくても大丈夫かなと思います。
――高校の頃から赤黒のジャージーには馴染みがあったと思います
早大本庄の赤黒と大学の赤黒ではやはり意味が違ってきて、(大学に入学した)当初は本当に赤黒に憧れていました。それが3年生のときに初めて着ることができて。早慶戦、早明戦にも出たかったのですが、着ることができたというのは本当に良かったかなと思います。
――後輩たちへメッセージがあればお願いします
タッチフットをやれ、と。それでお願いします(笑)。
 
WTB鈴木亮(教4=神奈川・桐蔭学園)
――早大ラグビー蹴球部での生活が終了しました。いまのお気持ちはいかがですか
正直に言うと、きょうこの日が来るとは思っていませんでした。いろいろなことがあって、4年生まで続けられるかと不安があった時期もありましたし。それでも続けてやってこれて、ついにこの日が来たかという気持ちでした。終わってしまったいまは寂しい気持ちでいっぱいですね。
――やはり、苦しいことも多かったですか
そうですね、僕はやっぱり振り返ってみるとケガに続くケガの4年間で。自分の思い描いたプレー、生活ができなかったことでかなり苦しみはありました。途中、心もくじけてしまいそうになることもありましたが、それでも4年間続けられたという点でも良かったなと思います。
――なぜ早大への入学を選ばれたのですか
実は僕は最初別の大学を志望していたんです。そこに落ちてしまった時に、高校時代の監督からワセダを勧めていただいたことがきっかけですね。入学時は競技を続けようか迷ったんですけど、それも高校の監督に続けたほうがいいと言ってもらって。あの時、続けることを選んで良かったなと思います。
――下級生時代を振り返ってみてください
1、2年生の時から試合に出たいという気持ちは強くあったんですけど、現実はそう甘くはなかったです。部員も120人もいて、かなり競争が厳しいですし、自分はケガ持ちだったので、なかなか試合に出れなくて自分でも悔しい期間でした。その分、4年生のラスト一年で試合に出れた時は本当にうれしかったです。
――最終学年の一年間を振り返っていかがでしたか
1、3年の時にケガをして、その期間は一回も公式戦に出る機会はありませんでした。その悔しさもあって、ラストの一年間は就活も本当はあったんですけど、就活せずにラグビー一本でやろうと決めました。そんな思い半ばで春にまたケガをして、そこで折れかけたんですけど、秋はまた絶対に出てやるという気持ちを持って取り組んでいました。そんな思いもあったので、ラスト、出場できて良かったです。
――関東大学対抗戦で赤黒に袖を通した時の気持ちはどのようなものでしたか
正直、本当にうれしかったです。春に悔しさを味わった分、込み上げる思いがありましたね。味方のケガが理由なんですけど、そのチャンスをものにして早慶戦、早明戦と出ることができました。早明戦は勝てなかったのですが、やはり出場できたことに関しては、いま思い出してもうれしさがあります。
――4年間で一番思い入れのある試合は
さっきと同じになってしまいますが、やはり、4年生の時の早慶戦と早明戦です。自分は父が明大出身なのですが、在学時代の試合のビデオを見たことをきっかけにラグビーを始めました。それもあって小さいころから、早慶戦、早明戦に出たいという気持ちを持っていたので、実現できたこと、親子二代で出れたことに本当にうれしく思います。
――ラグビーを始めるきっかけとなったお父さんに対して、大学4年間を終えたいま、どのような気持ちがありますか
そうですね、父がいたから自分はラグビーというスポーツに出会えたし、16年間続けてこれたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
――今後競技を続けられるご予定はありますか
はい、続けたいです。トップイーストに入れたらなと思っています。
――4年間一緒に戦い抜いてきた同期にはどのような思いがありますか
辛いときには同期に大丈夫だよと声をかけてもらったことが本当に心強かったですし、お互いに支えあえてやってこれたのが良かったなと思います。振り返ってみると同期ありきの4年間でしたね。
――本日の試合でも終始笑顔が見られましたね
いやー、楽しかったですね(笑)。もう、なんでもありの試合だったんですけど(笑)。本当に久々で、ラグビーボールに触ったのも一ヶ月ぶりだったんですけど、こうやってまたラグビーができてうれしかったですし、やっぱり仲間と一緒にやるラグビーは楽しいですね。
――早大ラグビー蹴球部で得たものは何でしたか
得たもの、沢山ありすぎますね(笑)。僕は昔まで辛いことに直面すると逃げてしまうことが多かったんです。でも、ラクビー部の生活がそれじゃダメなんだということを気づかせてくれました。忍耐力、最後まで諦めない気持ちとか、周りを気遣う心とか、そういったことが得られたことかなと思いますね。
――最後に、後輩たちにどのようなチームを作り上げていってほしいか教えてください
僕たち4年生は結果として何も残せなかったので、何か言えることというのはあまりないんですけど、岡田一平も言っていたことで最後まで諦めない気持ちだとか、一生懸命やり遂げる気持ちは後輩たちに伝えられたと思います。この一年、また厳しい戦いになると思いますが、日本一奪還に向けて後輩たちに頑張ってほしいです。