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2024
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【新入生紹介/第1回】池田裕哉(スポ1=東京・明大中野) by早稲田スポーツ新聞会

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください
 父親が桐蔭学園でラグビーをしていて、兄と自分が地元のラグビースクールに、自分が6歳の時に連れていかれて始めました。

――6歳から始めたのですね。では、それ以降のラグビー経験を教えてください
 海老名ラグビースクール(神奈川)でラグビーを始めました。その時に柳翔太(明大)という子がいて、小学校2年生くらいまで一緒にラグビーをしていたのですが、引っ越してしまって。その後にまた明大中野高で出会って、柳は今は明治の4年生でラグビーをしています。

――チームメイトが今は対戦相手になっているということですね。
 はい。その後明大中野中に入学し、高校でもラグビーを続けていました。

――早稲田を選んだ理由と、ラグビーを大学でも続けようと思った理由を教えてください
 最初から早稲田を目指していたわけではなくて、明大のラグビー部のセレクションに落ちてしまったので、始めは明大の大学生として過ごしていました。でも物足りなかったので、またラグビーで日本一を目指そうと思って。2017年までは帝京が9連覇していたので、帝京か東海大に入ろうと思っていました。でも、高校の一つ上の今井快先輩(筑波大)から「明治を辞めて入るなら早慶や同志社や筑波の方がいいんじゃないか」と言われて、その時は早稲田に入っても優勝できないと思っていましたが、早稲田でやろうと決めて勉強したという感じですかね。

――すごい経歴ですね。 始めは早稲田にはこだわってはいなかったということですか
 そうですね。明治から早稲田にいくのはまずいかなという気持ちもありました(笑)。

――ラグビー人生におけるターニングポイントを教えてください
 全て高校2年生の時の話ですが、全国高等学校選抜大会東京都予選の準決勝の東京戦で60対0で負けてから、次の3位決定戦の早稲田実業戦までの1週間が、まずターニングポイントとして挙げられます。大敗して雰囲気も悪くなって、ここで変われないと花園には行けないなということで、試合1週間前は普通きつい練習はしないのですが、この1週間は本当にきつい練習をしました。 前日もコンタクトフィットネスをして試合に臨んで勝つことができたのが、一つのターニングポイントです。チームとして、底力みたいなものがついたと思います。もう一つは、國學院久我山戦です。花園をかけての試合で、明大中野は久我山にいつも花園を阻止されていたので、27年間出場していなかったのですが、試合は引き分けで、花園に行くことができました。

――花園に行った時の気持ちは覚えていますか
 感慨深かったのですが、緊張しました(笑)。 負けられないなと。

――思い出に残っている試合を教えてください。
 花園の2回戦の新潟工業戦です。この試合は、自分のトイ面が高校日本代表で。分析しているときにスクラムで押されたくないなと思っていたのですが、春大会で当たった東京高校や、夏合宿で当たった学校にスクラムを押されてしまってたのですが、課題を修正して、一番いいスクラムが組めました。スクラムは良かったのですが、弱点のモールディフェンスを突かれてしまって負けてしまったのが印象に残っています。

――ラグビーの魅力はどこだと感じますか
 スポーツがあまり好きではないんですよ(笑)。 

――そうなんですか。ではなぜラグビーをずっとやられているのですか
 中学や高校時代は他に熱中するものがなかったのでやっていたのですが、明治大学にいたときはラグビー以外のことを考える時間があって。例えば本を読んだり、漫画を読んだり、音楽を聴いたり。でも、日本一や荒ぶるは自分がこれから就きたい職業への経験になるかなと思っています。脱線してしまいましたが、ラグビーの魅力は一人一人に合ったポジションがあることと、ひたむきさだと思います。ラグビーはひたむきさが重要なスポーツだと思っていて、それこそプロップは毎日の積み重ねがスクラムやボールに生きてくると思います。

――なるほど。自分の強みはどこだと思いますか
 うーん。強みはないと思う。 強いて挙げるとしたら、ブレイクダウン周りでのボールへの絡みですかね。あとは、モールディフェンスと言いたいです(笑)。 大学レベルだと通用するか分からないですが。

――自分にとってラグビーはどのようなものですか
 うーん。唯一右手を使うものですかね。

――右手を使うもの?
 左脳や右手です。力を使うのはラグビーだけかなと思います。

――では、感謝を伝えたい人は誰ですか
 高校時代お世話になった今井快先輩と、片倉康瑛先輩(明大)です。今井先輩は自分に早稲田という選択肢を教えてくれたからです。あとはお二人ともラグビーでも生活面でも尊敬できて、この二人がいたからこそ花園に行けたのかなと感じます。

――では、早稲田の現役の選手の中で憧れの選手を教えてください。
 木村陽季さん(社学4=東京・早実)です。身長は大きくないのですが、今までの試合を見ても、トイ面の選手が自分より大きいのにセットプレーでも負けずにむしろ勝っているので、見習いたいと思って名前を挙げました。

――直近の目標を教えてください
 まずは体づくりです。筋力、持久力が足りていないです。

――早稲田での4年間の目標を教えてください
 4年生で赤黒を着て同期全員と『荒ぶる』を歌うことです。