早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第9回は渡辺駿斗(2年・HO・早稲田実業)。
取材:古瀬健樹 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報
圧力をかけていく。
ワセダクラブでラグビーを始めた渡辺にとって、アカクロジャージ、早稲田大学ラグビー蹴球部に憧れを持つのは必然だった。そんな気持ちを常に抱いて日々を過ごしてきた。
そんな渡辺にとって人生で最も悔しかったことは、高校3年時の花園予選で負けたことだ。決勝の相手は東京高校。当時副キャプテンだった渡辺は、この試合にかける思いが人一倍強かった。
なぜなら、その年の選抜大会で前十字靭帯断裂の大怪我を負い、花園予選までチームから離脱していた。少しでも長くこの仲間とラグビーがしたい、チームに貢献したい、そんな思いを持って挑んだ花園予選だった。
悔しさを経験した高校時代を経て進学した大学で、まずはジュニア選手権を目指し、その先にあるアカクロを着るために日々を過ごす。HOというポジションはスクラムの要であるため、とにかく映像を見まくって研究し、セットプレーの安定をもたらすプレーヤーになるという目標に近づく努力をしている。
チームに対しては、常に下からの圧力をかけていく、上のチームにいる選手に対して常にプレッシャーを与えることで切磋琢磨できる環境を作っていくことを意識している。
昔から憧れていた早稲田のアカクロジャージを着るために、これからも努力を重ねていく。