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2023

【部員紹介/第91回】千葉洋介(2年・PR/HO・國學院久我山)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第91回は千葉洋介(2年・PR/HO・國學院久我山)。


 取材:佐土原脩 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報

憧れを忘れられなかった。
「兄への憧れ」、これこそが4年生という学年で彼を早稲田ラグビー部入部へと押し進めた原動だ。もともと早稲田自体に憧れがあり、いったんは自身がプレーすることからは離れたものの、早慶戦や早明戦で肩を組んで泣きながら校歌を歌い、咆えながらスクラムを押していた兄の姿を忘れることができず入部を決めることとなった。
早稲田ラグビー部への入部を「人生で一番うれしかったこと」と語る彼であるが、彼の「人生で一番悔しかったこと」を聞くと、東京都の決勝で抽選負けしたことだと言う。高校時代、普段厳しくきついことを言う監督だったが、決勝で同点になり、抽選負けしたその日だけは「今回負けたのは俺の責任だ」と言い、負けたことを実感するとともに皆で涙
を流した 。
そんな高校時代に悔しい思いをした彼だが、「人生で一番後悔していること」を聞くとこう答えてくれた。「高校時代にもっと考えてラグビーをやっておけばよかった」と。高校時代の彼は受け身的であり、言われた練習をただこなしていてくことに満足していた。実際に部活に対しても消極的で、部活が終わったらすぐに帰るような日々を送っていたと
言う。うまくできないからといってうまい人に質問することがなく、自分から成長する機会を逃していた。早稲田ラグビー部に入部したことで、彼はそれに気づくことができたと言う。
そんな後悔を胸に、日々練習に取り組む彼の現在の一番の目標は、アカクロを着て試合に出ることである。だが彼自身、自分のアピールポイントなりえるスクラムに対しての経験値が圧倒的に足りないと言う。兄がいた代の早稲田は総合力的には同志社に負けて最後に終わってしまったが、スクラムだけは負けておらず、明治も帝京も押し勝っていた。そしてそのスクラムは兄が強いのもあったが、兄ひとりだけでなく、チーム一丸となって押し勝つスクラムであった。彼はそのスクラムをまた早稲田で再現したいとも語る。
最後に「千葉にとっての早稲田ラグビーとは何か」という質問を投げかけたところ、数秒の沈黙の末、ただ一言「憧れ」と答えてくれた。入部したからこそ、身に染みて感じた早稲田ラグビー部の強さへの憧れはもちろん、秩父宮や国立での大観衆や記事への反響など、早稲田スポーツ時代の取材を通して気づいた憧れもそこにはあった。