早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

【ジュニア選手権/東海大学戦観戦記】

東海大Bに勝利! ジュニア選手権、有終の美を飾る

太陽の日差しが眩しい中、早大Bは関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)の最終戦に臨んだ。明大戦、慶大戦は敗北し、理想通りのスタートとはならなかった今大会。しかし、1週間前に行われた帝京大戦でついに勝利を手にした。その勢いのまま迎えた今節の東海大戦。前半は入りから勢いのあるアタックと固いディフェンスで東海大Bを圧倒し、トライを量産した。続く後半は開始直後に相手にトライを奪われたものの、粘り強く戦い、見事勝利。最終スコアは55-40で、今大会有終の美を飾った。
 

前半開始早々、早大Bは積極的な攻撃を見せる。前半8分、SO吉村紘(スポ3=東福岡)がステップで相手を抜き、ゴール中央へ走り込んでトライ。コンバージョンゴールも決め快調なスタートとなる。続いて前半13分にはCTB中西亮太郎(商4=東京・早実)が空いているスペースへ絶妙なパスを出し、そこに走り込んだWTB遠山拓(教4=東京・国学院久我山)がグラウンディング。相手の反撃にも堅いディフェンスで耐え抜き、失点を許さない。

 

その後も2試合連続トライとなるSH清水翔大(文1=東京・早実)、ロック鏡鈴之介(法3=東京・早大学院)が追加点を挙げる。その間に2トライを献上したものの、早大優位の流れは変わらず。24-14で前半を折り返した。

 

トライを決めた吉村

 

後半開始直後、相手に一気に攻められトライを献上。流れを変えられてしまう。後半9分にWTB今駒有喜(文3=東京・早実)が10メートルライン付近から独走し、そのままトライ。しかし、その後は相手の勢いに押され29-33と逆転を許してしまう。

 

悪い流れを断ち切ったのは後半25分。SO久富連太郎(政経2=島根・石見智翠館)が追加点を挙げると、その後は連続で3トライを奪い、50-33と点差を広げていく。後半39分には何度もフェーズを重ね少しずつ前進し、遠山が再びトライ。試合終了間近に相手にトライを奪われたものの、55-40でノーサイドとなった。

 

この日2トライを挙げた遠山

 

今試合は、攻撃、守備共に前節に比べ完成度が高まり、『勝つ』ということにこだわって挑んだことで見事勝利を収めた。「明大、慶大の対戦はうまくいきませんでした。そこから自分たちのマインドが変わりました」と遠山が語るように、ジュニア選手権では終盤になるにつれ、チームの調子が向上。早大Bの成長が見られた大会となった。しかし、選手たちの戦いはまだ終わらない。チームは早慶戦、早明戦と伝統の2戦を控えている。帝京大戦、東海大戦での勝利がチームの追い風となり、残りの対抗戦を勝利で飾れるか、そして、ジュニア選手権を戦い抜いた選手たちがその舞台に立てるか注目だ。選手たちの戦いはこれからも続く。

 

記事:水島梨花 写真:宮島真白(早稲田スポーツ新聞会)