早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

トレーニングマッチ/日本体育大学CD戦観戦記

朝から降り続いていた雨が止み、蒸し暑さの残る早大上井草グラウンド。早大CDは日体大CDとの練習試合に臨んだ。序盤、早大CDはミスが続き、自陣に攻め込まれる苦しい展開に。しかし、WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)のトライをきっかけに流れをつかむと、前半3つのトライを奪う。後半もリザーブ陣の活躍があり、着実に得点を重ねる。日体大CDに大差をつけ48-19でノーサイドとなった。

早大CDのキックオフで試合は開始。序盤から自陣でのプレーが続き、なかなかマイボールの時間を続けられない。試合が動いたのは前半23分、相手のパスミスに反応した溝井が、続く相手ディフェンスを素早くかわし、インゴール右へ飛び込んだ。このトライを皮切りに流れは早大CDに大きく傾く。

30分、左サイドのラックからボールをつなぎ、CTB森田倫太朗(スポ1=兵庫・報徳学園)が中央付近に大きくゲイン。これをアシストしたSO黒川和音(人2=茨城・茗渓学園)がゴールポスト下へ走り、逆転した。さらに前半終了間際にも、自陣からのFB仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)のナイスキックで敵陣右奥でのマイボールラインアウトを獲得。ラックが崩れたところからCTB池本晴人(社1=東京・早実)、WTB福島秀法(スポ2=福岡・修猷館)と大外に回し、最後はNO8山本竜大(教2=東京・早実)が押し込んだ。3連続トライで日体大CDを突き放し、21-7で前半を終えた。

力強くゲインするNO8山本

後半開始早々、日体大CDにトライを許してしまうが、その直後の6分、スクラムとラインアウトからペナルティーを奪う。一気に敵陣深くまで攻め込むと、最後はFL岡村圭悟(スポ3=東京・本郷)、山本、福島、FL野島信太郎(教1=東海大大阪仰星)でつなぎ、取り返した。その後も敵陣で相手の反則を誘った早大CDは、ゴール前でのラインアウトを獲得。14分、こぼれたボールを確実につないでCTB田尻遥也(文3=埼玉・早大本庄)がトライ。終始敵陣でプレーし続け、粘り強く得点を重ねた。

30分には敵陣ゴール前での相手ボールスクラムからの攻撃をターンオーバーし、SO大賀雅仁(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のパスからBK陣の連携でWTB佐々木豪正(文1=東京・早実)へと左大外まで展開。そのまま佐々木が走り切り、日体大CDに大きく差をつけた。この後さらに野島が1トライ加え、最終スコア48-19と快勝を収めた。

インゴールへ走るWTB佐々木

最初のトライをきっかけに勢いづき、着実に得点を重ね快勝した早大CD。一方でゲームキャプテンのLO松下慶伍(教4=東京・早実)が、「すべてのスクラム、モールのクオリティにまだまだばらつきがある」と振り返るように、夏に向けての課題も見つかった。それを収穫に、選手たちはどのように夏を過ごすか。自身の課題と向き合い、ひとりひとりが精進していく。

記事:濵嶋彩加 写真:谷口花(早稲田スポーツ新聞会)