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Beat Up

2024

定期戦/東京大学戦観戦記

体温を超える猛暑の中、早大Cは東大との定期戦に臨んだ。試合開始からコンタクトで確実にゲインし、FL岡村圭悟(スポ3=東京・本郷)が先制トライを挙げ主導権を握る。相手にモールやショートサイドを突破されトライを許す場面はあったものの、計8トライを奪い50-12で試合を折り返す。後半も攻めの手を緩めない早大C。終始ボールキャリーで魅せたFB福島秀法(スポ2=福岡・修猷館)や途中出場のフレッシュなメンバーの活躍で得点し、95-26での快勝となった。

東大のキックオフから始まった前半。開始早々、コンタクトで相手を圧倒して前進し、ペナルティーを獲得。敵陣ゴール前でのラインアウトモールからショートサイドでディフェンスを押し込み、最後は岡村がインゴールをこじ開けた。勢いに乗った早大Cはグラウンドを横に大きく使い、10分までに3トライを挙げた。

しかし、その後の15分、ペナルティーから自陣に侵入されるとモールでゲインラインを押し上げられ、反則を重ねてしまいトライを奪われる。東大の大きなFWに苦戦するが、それでも早大は多彩な攻撃で主導権を握り続けた。WTB田尻遥也(文3=埼玉・早大本庄)の70メートル独走やWTB髙栁壮史(創理2=東京・早大学院)のディフェンスの穴をつくステップ、福島の大きなスライドを活かしたスワーブでトライを生み出し、50-12で前半を終えた。

トライを決めるWTB髙栁

後半も早大Cの先制トライからスタート。ペナルティーからクイックで攻撃を再開し、敵陣ゴール前に侵入する。速いテンポで継続し相手ディフェンスを乱すと、再びペナルティーを獲得。NO8山本竜大(教2=東京・早実)がクイックで持ち出しトライラインを割った。続く5分には岡村、8分には田尻が福島のアシストを生かし、さらに追加点。その後、東大にスクラムからのキックをチェイスされトライを決められるが、早大Cは集中力を切らさず直後にノーホイッスルトライを奪い返す。

その後もボールを保持して攻撃を継続し、2トライを追加。34分には途中出場のメンバーが主体となって前に進み、最後はフォローについていたSH平塚英一朗(法1=東京・早実)がボールを受けトライを挙げる。試合終了間際に1トライを返されたが、95-26と大差で東大に勝利した。

終始、猛烈な攻撃でチームを勢いづけたFB福島

「アタックのポジショニングとオプションの選択のコミュニケーション」(FL宮本大生ゲームキャプテン、文構4=埼玉・早大本庄)をテーマに掲げ臨んだ本試合。多様な攻撃を仕掛け、大量得点を演出したことは収穫である。しかし、奪われた4トライはすべてモール、ショートサイドのディフェンスに起因している。「ゴール前のディフェンスにもう一回気を引き締めて取り組んでいきたい」と岡村が語るように、試合で出た課題を修正しさらなる成長を遂げることができるか。上のチームで活躍すべく、勝負の夏に挑む。

記事:原旺太 写真:川上璃々・河邨未羽(早稲田スポーツ新聞会)