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2024

ジュニア選手権/帝京大学戦観戦記

早大上井草グラウンドにて、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)の第2節が行われた。序盤から帝京大Bに立て続けにトライを許したものの、着実に得点を挙げ12-26で前半を折り返す。後半、帝京大Bの攻撃を封じ、連続トライで一時同点に追いつく。しかし、試合終了が迫った36分から2つのトライで突き放され、26-40で試合を終えた。

早大Bは試合開始直後、自陣22メートルライン付近でラインアウトを与えてしまう。しかし、帝京大Bのモールを見事にFW陣が抑え込み、相手ボールをSH細矢聖樹(スポ3=國學院栃木)がジャッカルに成功。ゴール前でのピンチを守り切り、いい流れを作ったと思われたが、前半5分、帝京大Bに先制トライを奪われる。その6分後にも追加点を奪われ0-14と苦しい立ち上がりに。早大Bの反撃は15分、敵陣ゴール前左のラインアウトから、先ほどいいディフェンスを見せたモールで、今度は攻撃を仕掛けた。モールが割れたところを見逃さず、HO清水健伸(スポ1=東京・國學院久我山)がインゴール左隅に飛び込んだ。そして、20分にはFB久富連太郎(政経4=島根・石見智翠館)がゲインラインを大きく突破。素早く出されたボールをLO若松泰佑(文構3=東京・早実)が押し込み、連続トライを奪った。その後は敵陣でのプレー時間が増え、有利な試合を展開した早大B。しかし、帝京大Bに2トライを許し、12-26で前半を折り返した。

パスを放つCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)

後半の早大Bは硬いディフェンスで帝京大Bの攻撃を封じ込め、攻撃でも最後まで粘り強さを見せた。後半9分、久富のゲインからボールを展開し攻撃を継続すると、SO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)からのパスを受けたPR亀山昇太郎(スポ3=茨城・茗溪学園)が勢いに乗ってゴールポスト左に押し込んだ。そして34分、敵陣ゴール前でのセンタースクラムで相手の反則を誘いフリーキックを獲得。NO8粟飯原謙(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が即座にリスタートし、ゴール5メートル前まで迫った。攻撃を継続し、右サイドのポイントから吉岡、岡本、WTB三浦哲(文構3==東京・早実)とつながり、大外に走り込んだWTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)が左隅に同点のトライを決めた。しかし、ここまでの追い上げも叶わず、試合終了が迫る36分に勝ち越しを許すと、さらに試合終了直前に勝利を決定づけるトライを決められ、26-40で試合を終えた。

相手を振り切り力強くゲインするNO8粟飯原

春季オープン戦と夏合宿での対戦では、後半に大きく差をつけられての敗戦だったが、今回の試合では終了間際まで帝京大Bと互角の戦いを繰り広げ、思うように相手に攻撃をさせなかった。特にFW陣がスクラムやモールなど、セットプレーで帝京大Bを圧倒。夏からの成長を感じられる試合となった。関東大学対抗戦を戦うAチームにも勢いをもたらす試合内容になったことだろう。また、「赤黒」を目指す選手たちの挑戦も続く。次戦以降の活躍に期待だ。

記事:西川龍佑  写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)