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2024
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ジュニア選手権/東海大学戦観戦記

爽やかな秋晴れが広がる空の下、早大上井草グラウンドで関東大学ジュニア選手権大会(ジュニア選手権)の総当たり最終戦が行われた。序盤、早大Bは先制点を奪われるものの、すぐに連続得点で反撃。BK陣が得点力を見せ、33-22で前半を折り返した。後半は開始直後から続けて追加点を決め、突き放す。終盤、東海大Bの猛追を受けるが、2点差で逃げ切り、48-46で接戦をものにした。

東海大Bのキックオフで試合が開始されると、序盤から得点が動く。前半5分、東海大Bがラインアウトからミスのない連続アタックを展開。徐々に自陣に攻め込まれると、ディフェンスの隙をつかれ、先制点を奪われてしまった。しかし、その4分後に早大Bが反撃を見せる。中盤からFL中島潤一郎(教2=神奈川・桐蔭学園)がゲインし一気にゴールに迫ると、東海大Bの反則を誘いペナルティーを獲得。すぐにリスタートすると、WTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)がゴール中央付近に飛び込み、同点に追いついた。さらに13分には、自陣右側のスクラムから、左サイドのWTB磯崎までボールがわたり大きくゲイン。素早く左右に展開すると、再び左サイドでFL中島、FB京山秀勇(人4=福岡・東筑)、WTB磯崎、SH清水翔大(文3=東京・早実)とパスがつながり逆転に成功。その後も両チームが得点を取り合うが、早大Bがリードを守り33-22で前半を終えた。

突破を図るFL中島

後半は序盤から早大Bのペースで試合は進む。開始直後の2分、自陣からSO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)がゲインし敵陣深くに侵入すると、ゴール前でセンタースクラムのチャンスを得る。SO吉岡とCTB岡本大輝ゲームキャプテン(スポ4=東京・本郷)がサインプレーでゴールの目前まで迫り、SH清水がこの試合1人で3つ目となるトライを奪った。その7分後にも5点を追加し、早大Bは流れをつかみかけた。しかしその直後、自陣ゴール前でCTB金子礼人(法2=福岡・西南学院)が反則を犯し、イエローカードで一時退場となる。それでも、この絶体絶命のピンチでFWが奮起。試合を通して押されていたスクラムでペナルティーを獲得すると、続く東海大Bのセットプレーを粘り強く守り、14人で戦った10分間をノートライでしのいだ。そして30分、WTB三浦哲(文構3=東京・早実)が追加点を挙げ突き放すと、終盤の東海大Bの怒涛の追い上げを振り切り、48-46で試合を終えた。

3トライの活躍を見せたSH清水

夏のトレーニングマッチにてセットプレーと得点力を課題に挙げていた早大B。ジュニア選手権を通じてその成長を感じさせている。帝京大Bと明大Bの強力なFW陣に対して、互角以上に渡り合ったセットプレー。最終戦で東海大Bを相手に48得点の結果を残した攻撃力。早大Bは課題を克服し、着実に勝ち切る力をつけてきた。この先の決勝トーナメントに向けて、そして早大の「荒ぶる」に向けて大いに期待は高まる。

記事:西川龍佑 写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)