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2024
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トレーニングマッチ/東海大学D戦観戦記

秋を感じさせるようなひんやりとした風が吹く中、早大・上井草グラウンドにて早大は東海大Dとの一戦に臨んだ。前半、何度も攻撃を展開するものの、チャンスをものにできない早大D。小さなミスが続き、5-17で試合を折り返す。後半は、開始早々から主導権を奪われ、計6トライを奪われる。最終スコア10-48で試合を終えた。

前半開始早々、東海大Dの流れに飲み込まれ、自陣でのプレーが続く。しかし前半6分、早大Dは相手のペナルティーをきっかけに自陣を脱出。フェーズを重ね、敵陣の奥深くまで侵入した。10分、敵陣右ゴール付近でラインアウトモールを形成し、左へ展開するものの、トライを逃す。続く11分にも同様に得点を狙うが、東海大Dの堅いディフェンスを突破することができない。15分には、敵陣22メートル付近の相手ボールスクラムから展開され、自陣への侵入を許すと、早大BK陣のディフェンスを抜かれてトライを許す。しかしその3分後、ハーフラインで東海大のこぼしたボールをPR下村勇貴(文3=東京・早実)が拾うと、左へ展開。敵陣10メートル付近で、FB山下一吹(教2=東京・早実)がディフェンスの隙を突き独走。左隅にトライを挙げた。その後追加点を狙うものの、31分、39分と立て続けにラインアウトモールからトライを奪われ、5-17で前半を折り返した。

インゴールをめがけて、スピードに乗るFB山下

後半開始早々、自陣5メートル付近でのラインアウトでノットストレートの反則を受け、スクラムを奪われる。そして、そのスクラムを起点に展開された攻撃を抑えきれず失点。10分には、自陣22メートルでのスクラムで押し負けると、大外に回られ追加点を許してしまう。巻き返したい早大は、敵陣10メートルでのマイボールスクラムを起点に右へ展開する。WTB鈴木陽結(政経4=東京・早大学院)がビッグゲインを見せ、内側に切り込んでパスをつなぐ。最後は再び鈴木がパスを受け取り、インゴール右にトライを決めた。しかし、その後は東海大Dの猛攻を抑えることができず、10-48と大きく課題を残した敗戦となった。

ディフェンスを突破し、前進するWTB鈴木

「ディテールにもっとこだわる必要がある」と鈴木が言うように、小さなミスから攻撃のチャンスを逃してしまう場面が目立った。しかし、わずかな隙を逃さず得点を挙げるなど、集中を切らさなかった。今節での課題を修正し、次戦に生かすことができるか。Dチームの選手たちの成長に期待したい。

記事:清水浬央 写真:西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)